●月と祭
昨年は特別な月が現行暦11月5日に見られました。なんとその日見られた月は171年ぶりだったとか。
その月は、旧暦八月十五日の約一月後の九月十三日・十三夜のさらに一月後、閏(うるう)九月十三日・後の十三夜と呼ばれる月でした。
旧暦に換算すると今年は閏九月があったそうです
旧暦の場合一年は354日となり一年に11日ずつずれるので、三年に一度くらいの割合で、閏月をいれていたそうです。つまり、三年に一度一年が十三カ月になる年がありました。閏月を一月の後に入れるなら、閏一月となり、二月、三月・・・の後なら、閏二月、閏三月・・・となり、九月の後に閏月をいれると閏九月になります。その時の十三夜が後の十三夜になります。
ちなみに、九月の十三夜は、三木市では秋祭が行われる時期だったようで、大宮八幡宮、滑原の稲荷神社、確か岩壺神社も旧暦のときは、この時期に祭りがあったようです。 。
●年初行事と宮付き屋台
屋台(太鼓台)のうち、神社所有のものは、御先太鼓として神輿の先導を多くが行います。
その時、神社の氏子地域の中で、当番制を敷き担ぐ地域が持ち回りとなることもあるようです。
その当番が回ってくるとき、年の行事で当番を行うのはその祭りだけでなく、それ以外の年初行事などを受け持つこともあるようです。
大阪市杭全神社
7月11日から14日までの祭礼の間、12日と13日は氏子9町がだんじりを出します。11日は神輿のお渡り、14日は神輿のお戻りになり9町のうちの当番2町が布団太鼓、お神輿をそれぞれ担ぎます。
正月になると、しめ縄を奉納する行事があるのですが、そこに、祭りで前年ふとん太鼓を担いだ町がだんじりを出して奉納し、その年、神輿を担ぎます。
神戸市淡河八幡神社
2月11日に御弓神事の当番長として4村のうちの一つが努めます。県の文化財になっているこの行事をざっくり説明すると、神主が的に鬼の字を書いて塗りつぶす、それを射手が弓を射るという行事です。一つの鬼追いといえるかもしれません。
このような御弓神事の当番をする村が、その年の秋祭りの当番も努め、御先太鼓としての屋台を担ぎます。神輿は地元の中学生が担ぎます。
二つの例をあげましたが、似たような例はほかにもありそうな気がします。このような例をみると、屋台やだんじりの祭はその時期だけ祭りなのではなくて、一年を通して行われるものなのだと感じます。
編集後記
最近、発行が遅れがちですが、月刊「祭」の編集方針は自分に甘くですので、ご勘弁いただければ幸いです。
日本人がとうとうイスラム国の手によって殺されました。が、このような卑劣なテロはなぜ起こるのでしょうか。そこには、我々が日頃使っている石油の利権も関係している気がしてなりません。
また、テロとの戦争で、①内政の鬱憤が外に向き、②国民が疲弊すれば、西北隣のような為政者を批判できない長期政権になるかもしれません。