月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

WC 日本代表チームの敗退

2006-06-23 22:45:12 | お気楽言葉
 僕は、ブラジルにはなんとなく勝つ気がしていました。
 ジーコの存在、そして、小笠原、小野、中村、そして中田(敬称略)という世界にも通じるファンタジスタの存在。テクニシャンぞろいのブラジルの選手にとっても、彼らは一目おくべき存在だったように思います。

 クロアチアとの善戦。そして、ブラジルに対する先制点。本当に見事なものでした。「2点差以上」の条件がなければ、また違った展開もあったのではないかとも思います。

 2010年のワールドカップでは、そろそろ代替わりの時期が来ているのかもしれません。僕と同世代の選手達が代表を去っていくことを思うと寂しい気持ちでいっぱいになります。人間が持つ肉体的な強度や集中力がピークに達する時間というのは、本当に限られた時間であるという当たり前のことを実感せずにはいられません。
 だけど、1998年ワールドカップ出場以来、はかなくも強い煌きを放った日本代表を牽引した選手達は、僕自身の青春時代と重なることもあり、最も強く記憶に残るものとなりそうです。

 


 PS 
 わがブログの名コメンテイターK氏の指摘にあったように、「電通による日本代表戦の酷暑時間移動問題」は、サッカー好きの国民として追及すべき問題です。

年月 -ワールドカップの敗北-

2006-06-13 01:38:25 | お気楽言葉
 サッカー日本代表負けてしまいましたね。
 残念です。

 前回のワールドカップ、僕は24歳でした。
 そして、そのときの日本代表を支えていたのは、中田選手をはじめとする若い選手達でした。僕と同年代の若い選手達が、並みいる強豪をなぎ倒す姿に感動し勇気付けられました。当時大学院生で、元来思い込みの激しい性質もあり、のぼせ上がっていた僕は、自分も彼らのように「何かが出来るのではないか」と思っていました。

 あれから、4年。
 僕は、うだつのあがらない28歳になりました。
 そして、あの時若かった選手達も年をとりました。
 日本代表が敗北する姿に思わず、「猛き者もついには滅びぬ」という平家物語のフレーズを思い出しました。歴代のブラジル代表チームの中でも、最も美しいサッカーをするチームを牽引したジーコ監督。彼が目指す「美しいサッカー」も、「風の前の塵」のように、はかない側面があるのかもしれません。
 そして、そのようなはかない側面が「ファンタジスタ」のチームにはつき物なのでしょう。
  
 しかし、クロアチア、ブラジルという強豪を相手にこそ、その「はかなくも美しいサッカー」の真骨頂を存分に発揮するのではないかと、少し期待しています。 

 ただ、今の選手達のプレーを見ることが出来るのは、例え決勝まで進んだとしても、あと少しでしょう。今の日本代表選手は、僕にとっては、夢とか希望とかを象徴し続けてきました。その、思い入れの理由は、中田選手が以前出演していたナイキのCMのフレーズ・「全部嘘だ。自分で考えるんだ。」に集約されているように感じます。

 ところで、前回のワールドカップでフランス代表が予選で敗退してしまいました。
 そのとき、かねてからアルジェリア移民の血をひくジダン選手を、あまり快く思っていなかった移民排斥派の大統領候補が、再び勢力を盛り返すのではないかと恐れられました。

 日本代表選手が敗北することによって、国民が「自分で考えること」と「疑うこと」を快く思わない人が勢力が盛り返すのではないかと、若干心配になります。しかししかし。彼らが負けたとしても、僕は、今の日本代表チームを誇りに思うことでしょう。