月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

87.鬼追いの12(月刊「祭」2019.2)

2019-02-03 17:24:43 | 屋台、だんじり、太鼓台関連
今の季節は節分、鬼追いの季節です。
修正会、修二会と言われるように、年のはじめに悪いものを追い払うことを祈念して行われます。
その時に一年の月の数、十二という数を意識していると思われるものがあったので紹介します。

1 神戸市西区 性海寺(間違っているかもしれません)
小鬼の数が十二人やった。。はずです。





2神戸市長田区 長田神社






十二支の文字が書かれた餅を切ります。
切りそうで切らないを30分以上続けていました。







↑この写真の左下の二つの塊が餅です。

3奈良県斑鳩町法隆寺西円堂







リンク先は鬼追い前の読経の様子です。木の枝に紙を挟んだものを12本持って円堂の中をまわっていました。

●薬師如来と十二
藤原貴美子氏が「鬼を迎え祀る人々」で指摘しているように、鬼の儀式は多くが薬師堂で行われたり、薬師堂で着替えられたりします。上にあげた例でも、長田神社は薬師堂で鬼の着替えが行われ、法隆寺西円堂のご本尊は峰薬師ともよばれる薬師如来です。
薬師如来はその脇周りに十二神将と呼ばれる武神を従えることがあります。その十二神将の頭冠には、それぞれ十二支の動物が見られます。一年の幸せを願う鬼追い。その月の数十二ははずせないものといえそうです。

●編集後記●
今回は文短め、写真多めです。
今日(2/3)、法隆寺の鬼追いでした。
鬼が出るまでの待ち時間で書きあげました。
最近は祭関係のお仕事の話をいただくこともあり、思うように勉強ははかどりませんが、韓国語、くずし字読みはなんとかものにしたいものです。