月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

<月刊「祭」 2012.6月 第3号> 神輿屋根型屋台の練り歩き  写真集-北条節句祭の粋

2012-05-13 19:41:29 | 屋台・だんじり・神輿-台車、骨組み、かけ声、楽器、担ぎ方-

東風吹きて さつきさきしは まぼろしの 誠実の梅木 言の葉ちりたる      
(大好きな芸人の憂き目に詠める)


神輿屋根型屋台の練り歩き

 兵庫県姫路市を中心にみられるような神輿屋根型屋台が分布することが、播州の太鼓台文化の大きな特徴となっている。その神輿屋根型屋台も、四月号で掲載したように静かなところから、一気に差し上げる「チョーサ」をする網干を中心に分布するものだけではない。それとは対照的に、二台以上の屋台が激しく脇棒をすり合わせて担ぐ練り合わせ式の神輿屋根型屋台が広く分布しており、よく知られる灘のけんか祭の屋台もこれに分類される。

 このような練り合わせ式の屋台が見せ場になるのは、境内などで見られる練り合わせであるし、そこに注目するのは決して間違いではない。だけど、そこだけ見て神輿屋根型屋台の魅力とするのは少しもったいないかも・・・・・・
 やっぱり、神輿屋根型屋台も太鼓台です。宮入をしたり、練りあわせをしたりするためだけのものではありません。担い式太鼓台であるからには、担いで歩くものなので、ただ、担いで家や村の中を歩くだけでも絵になります。 また、下の福泊屋台の動画リンクの中の3のように、見事な台車さばきもひとつの見所になっているようです。



松原八幡神社 木場屋台     
 お旅山をのぼる             

国恩祭の福泊屋台 国恩祭の福泊屋台 国恩祭福泊屋台見事な台車さばき (いずれも町練り、2012.5.4)

 びっくりしたのは、浜の宮天満宮の宮屋台の町練り。隙間何センチの間を見事に担いでとおりぬけます。動画がないのが残念++; でも画像を見るだけでもその姿は伝わると思います。

 
浜の宮天満宮 
狭い狭い街道を行く宮屋台

加西市北条節句祭の粋
 初代絹常製の水引幕(東高室屋台-浦島太郎 現存はこれのみか。)などに見られる超一級の屋台装飾品。加東市の重要無形民俗文化財である神事舞にも通じる龍王舞。笛の音とともに優雅に練り歩く祇園囃子練。そして、恒久の平和を祈る鳥合わせ。加西市北条町住吉神社の北条節句祭は、有形無形文化財の宝庫。

CIMG2163
 写真集
はこちらへ。 もちろん無料、広告はクリックしないように^^