保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

保津川の世界遺産登録を目指して!

2007-03-15 17:56:13 | 角倉プロジェクト・世界遺産事業
ついに保津川の世界遺産登録へ向けた動きが本格化しそうだ。

保津川が流れる亀岡市では4月までに市民・企業・行政から
参加者を募り、世界遺産登録へ向けた研究会を発足し、
その可能性や登録へのプロセスなどを勉強していく。
研究会発足の動きは、4日に亀岡市の楽々荘で行なわれた
「保津川開削400周年記念事業実行委員会」最後の会合で
委員合意のもと、研究会設置の要望が出され、決議されたもので
このほど正式に研究会発足の発表が亀岡市からなされた。

詳しくは13日付けの京都新聞の記事(下記)をご覧頂くとして、
私達が一昨年来から進めてきた「保津川開削400年事業」が
このように多くの人々のお力添えのお蔭をもち、無事に終了でき
今度は「世界遺産」という大きな「目標」を持たせてもらった
ことを遊船の一員として大変嬉しく思っているところだ。

「保津川が世界遺産?」まさに夢のような話だ。
多くの人が「何を荒唐無稽な話をしている!」
「無理に決まっている!」と思われるかもしれない。
しかしこの2年間、この川の機能や歴史を勉強してきた者として
私自身、その価値と資格が保津川には十分あると思っている。
僅かでも可能性がるなら、この大きな「夢」に賭けてみるのも
悪くはない。

今の段階では私が遊船から研究会委員として選出されるとは
限らないが、私としては一般応募してでも「保津川世界遺産」
という大きな「夢」を、多くの同じ思いを持った人達と共に、
見続けていきたいと思っている。

亀岡市では今後、同研究会へ参加してくださる一般会員を
随時募集していく。
胸躍るような壮大な「夢」へ!
ともに歩み、語れる方々の参加を期待する次第だ。


★下記は京都新聞の13日の記事です。

「『保津川を世界遺産に』
亀岡に研究会発足 市民意識底上げへ

水運から観光へと時代の移ろいとともに役割を変えてきた保津川。
その価値に目を向け、世界遺産登録を目指す研究会が発足する(亀岡市保津町)
保津川の世界遺産登録を目指す研究会が4月から京都府亀岡市で活動を始める。
昨年の保津峡開削400周年をPRしようと市民らが結成した実行委員会のメンバーが母体となり、勉強会や先進地視察を通じて川の水運が持つ歴史的意義や峡谷の景観について検討、市民全体の意識の底上げに取り組む。同市教育委員会では研究会への参加者を募っている。
名称は「保津川世界遺産登録研究会」。一般公募の市民らが会員となり、ユネスコの世界遺産「古都京都の文化財」への追加登録の可能性を1年間かけて探る。このほど開かれた「保津川開削400周年記念事業実行委員会」の最終会合で設置が決まった。
世界遺産に詳しい宗田好史・京都府立大助教授をアドバイザーに、平安京の造営にも深くかかわった保津川水運の文化的な重要性や、川下りの観光地として全国的に有名な峡谷の景観美について勉強会を開き、登録を希望する際にアピールする「保津川の価値」について検討を重ねる。
また、市民向け講演会を6月に企画しているほか、保津峡の開削者・角倉了以の顕彰イベントや河川の環境美化活動などにも参画する予定。このほか、来年度、現在17カ所が登録されている「古都京都の文化財」について、追加登録候補地の選定に乗り出す方針を決めた京都市との連携も模索していくという。
同実行委員会の事務局・市商工観光課では「市民全体で追加登録という『夢』を実現させる第一歩になれば」としている。研究会への参加申し込み、問い合わせは市教委Tel:0771(25)5054へ。」 (京都新聞13日記事から転用)