保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

11日(日)は嵐山で『もみじ祭』

2007-11-09 21:41:05 | 京都情報
山の紅葉が見頃が近づく京都嵐山では、明後日の
11日(日曜)に恒例の‘嵐山もみじ祭り’が
開催されます。

嵐山・小倉山の紅葉が美しく色づく11月の第二日曜日
に毎年行われるお祭で、嵐山一帯の守護神である
『嵐山蔵王権現』に紅葉のお礼と感謝を捧げる行事として、
嵯峨風土研究会が中心となり昭和22年から始まられました。

当日は渡月橋上流の大堰川(おおいがわ)一帯に
飾り舟を浮かべ、船上舞台の上で、和歌を詠み、
雅楽の音色を奏でるなど、平安時代の古式ゆかしい
芸術・文化芸能を演出、優雅な舟遊びに興じていた
当時の都人に思いを馳せ平安絵巻を今に再現をします。

  浮かべられる船は
  
  典曲を演奏する「筝曲小督(こごう)船」
  舞楽と雅楽を演奏しながら舞う「平安管弦船」
  即興で今様歌をつくり歌い舞う「今様船」
  音楽に合わせて花を生ける「京楓流いけばな船
  
  鯉と亀を飾った神輿をのせた「松尾大社船」
  元との貿易で造営費を捻出した「天龍寺船」
  黒木の鳥居に小柴垣を船上にのせた「野宮船」
  狂言装束の「嵯峨釈迦堂船」

  菊の花で飾った「大覚寺船」
  時代劇俳優が乗る「東映太秦映画村船」 など
  
  川畔では、舟を岸に着岸させ『嵯峨大念仏狂言(無形文化財)』
  ほか、島原太夫の艶やかなおいらん道中やお点前披露など
  さまざまなイベントが催されます。

祭は午前と午後の2回行なわれ、午後の部が行なわれる
13~14時頃には嵐山一帯の河畔が、大勢の見物客や
TV・新聞等のマスコミで埋め尽くされます。

祭り当日には、華やかな飾り船が多く浮ぶ
渡月橋上流付近を、私達保津川下りの船が
縫うようにして抜けていく姿も見る事ができます。

高貴な大宮人が余興に遊んだ優雅な舟と、
生活物資を運び底辺で庶民の日常を支えて
きた荷舟が今の時代で交差します。

王朝文化の象徴と庶民文化の象徴が交差する姿に、
京都という‘まち’の真の姿が垣間見れるようで
興味深く感じる「嵐山もみじ祭」

天候が少し心配ですが、是非、足を運んでみてください。