保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

明日9日、渡月橋一帯で「嵐山もみじ祭」が開催。

2008-11-08 20:30:49 | 京都情報
今日に降った雨で保津峡の紅葉も
一段と美しく色づき始めてきました。

嵐山に紅葉の見頃を告げる恒例の「嵐山もみじ祭」
が明日9日(日)に開催されます。

もみじ祭りは、嵐山・小倉山の紅葉の美しさを讃えて
この周辺の「守護神・嵐山蔵王権現」に感謝を捧げる
行事として、昭和22年に嵯峨風土研究会が中心となり
催されたもので、毎年11月の第二日曜に行われています。

当日は渡月橋上流の大堰川(おおいがわ)一帯で
舞楽奉納船や平安管弦船などの飾り舟を浮べ、
船上舞台上で和歌を読んだり、雅楽を奏でるなど、
都人の古式ゆかしい優雅な船遊び、平安絵巻を
再現します。


浮かべられる船は
  典曲を演奏する「筝曲小督(こごう)船」
  舞楽と雅楽を演奏しながら舞う「平安管弦船」
  即興で今様歌をつくり歌い舞う「今様船」
  音楽に合わせて花を生ける「京楓流いけばな船
  
  鯉と亀を飾った神輿をのせた「松尾大社船」
  元との貿易で造営費を捻出した「天龍寺船」
  黒木の鳥居に小柴垣を船上にのせた「野宮船」
  狂言装束の「嵯峨釈迦堂船」

  菊の花で飾った「大覚寺船」
  時代劇俳優が乗る「東映太秦映画村船」 など
 

河畔では、嵯峨大念仏狂言(無形文化財)や吉原太夫のおいらん道中など
数々のイベントも催されます。

祭のメインとなるのは午後の部・午後1~2時。

毎年、嵐山河畔には大勢の見物客やTV・新聞等の
マスコミ関係者で埋め尽くされます。

そんな優雅で華やかな平安絵巻が繰り広げられる
大堰川を私達の保津川下りの薄茶色の和船が縫うように
横切って行く様も注目です。

色とりどりの華やかで優美な飾り舟と私達の薄茶色の舟。
同じ嵐山の水面に浮んでいても‘余興舟’と‘産業舟’です。
王朝貴族の遊びから生まれた伝統の芸能文化と京の庶民の
生活暮らしを底辺から支えてきた産業文化が、それぞれの
歴史的背景を今に映しながら、船という
乗り物を使って時空を越えて遭遇します。

明日の‘嵐山もみじ祭’では、そのような
嵐山という地域で展開されてきた歴史ロマンも
感じながらご覧頂くのも一興かと思います。


☆《明日の保津川下り予報》

明日の予約数 62隻(午前中に41隻)
待ち時間予想1~2時間前後’(的中率99%)
●午後以降『sold out』注意報発令!!

天気予報 曇り(川下り日和度80%)

川気温  最高14℃ 最低9℃
     午後以降の船、防寒対策必要あり。