保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

‘お精霊さま’をお見送りする「五山の送り火」

2009-08-15 21:39:08 | 京都情報
明日16日(日)の夜、京都では‘お盆行事’であり
京の夏の風物詩でもある「五山の送り火」が行われます。

「五山の送り火」は京都市内を囲む五つの山に
「大文字」「船形」や「鳥居形」「妙」「法」「左大文字」の
五つの文字や形を松明の火で浮びあがらせ、お盆に帰ってこられた
‘お精霊’さま(おしょうらい)を再びやすらかに冥府へと見送る
伝統的な信仰行事で古くから京都の庶民の間に浸透し今に伝えられています。

起源は諸説ある中、室町時代に足利義政が創始したという説が有力で
「大」の文字が炎で描かれる妙意ヶ岳が裾野の銀閣寺領だった事や
「大」の字が銀閣寺と同寺派・相国寺の方を向いている事などから
同説が有力視されているようです。

私の育った京都市北区の衣笠地区からは山裾に金閣寺がある
大北山の「左大文字」が間近に見え、文字を彩る松明の炎まで
くっきりと見え、お精霊さまがお上がりにある姿をイメージしながら
眺めていたの思い出します。

また東山の妙意ヶ岳「大文字」や「法」の火も見える地域だったので、毎年
「五山送り火」の日は家族総出で眺める夏休みのビックイベントでもありました。


送り火に使用される護摩木や松割木などは前日15日から16日午前中から、
各五山に設けられた奉納所で奉納受付が行われ、それらの木は
当日の午後から山上に運び炎を燃やす火床が組まれます。

山の斜面に栗石をコンクリートで固めて作ってある
高さは30cm~3mの火床に係の人が一人に一箇所ずつを担当し、
高さ約1mに積み上げた奉納松割木を、乾燥した松葉を入れて
燃え上がらせます。


長い京都の歴史の中、幾多の苦難な時代も民衆の‘祈りの火’でもある
「五山の送り火」は一度も途絶えたことがなく代々地元住民に支え守られ
支えられてきました。

京都の夏の夜空に幻想的に浮かびあがる炎の文字。
多くの人の祈りと願いが込められた炎の輝きを
ご覧下さい。

☆明日は嵐山でトロッコ列車と保津川下りのコースを
楽しんだ後、夜は「五山の送り火」で去りゆく夏を
偲んでみてはいかがでしょう。

☆各五山の点火開始時間
●大文字(東山如意ケ嶽)   午後8時 
●妙法(松ヶ崎西山・東山) 午後8時10分
●船形(西賀茂船山)    午後8時15分
●左大文字(衣笠大北山)  午後8時15分
●鳥居形(嵯峨曼荼羅山)   午後8時20分

今日は最高の人出でになるか?保津川下りの‘~お盆~’。

2009-08-15 08:54:09 | 保津川下り案内
さあ、例年通りなら今日は保津川下りのお盆シーズンで最高の人出になる日。

お天気もよく、水量も多め。

川下りを楽しむには最高の条件になっています。
待ち時間も発生するかもしれませんが、幸い水量が多いこともあり、船頭の回転率も上がるので、極力待ち時間を短縮できると思います。

我々船頭も今日は4回目を下る事になりそうな予感…

頑張りますのでよろしくお願い致します

押忍!男組〓斯道会はっちん