京都は今、紅葉が真っ盛り!
明日以降の休日は、おそらく紅葉が美しい名刹・名所は
どこも大混雑になることでしょう。
そんな京都にあって静かに紅葉狩りが楽しめ、しかも京都屈指いや、
日本有数のモミジの名所として名高い地が嵯峨・清滝です。
保津川の支流でもある清流・清滝川が流れる静寂の里。
江戸時代に「お伊勢に七度、熊野に三度、愛宕さんには月参り」と謳われ、
庶民の間に「火ふせの神さま」として篤い信仰を集めた「霊山・愛宕山」の
登山口にあたる山峡の里・清滝は、愛宕山参詣の宿場町として開けました。
清滝川に架かる丹塗りの橋・渡猿橋は有名で、平安末期に文覚上人が愛宕山下の空也の滝(京都一の滝)
へ修業に行く途中に、橋の近くで猿が連なって木からぶら下がり、魚を捕る姿を見て
この橋の名前を付けたといわれます。
橋のすぐ下には松尾芭蕉の「清滝や波に散りこむ青松葉」の句碑が立っていることでも
わかるように、芭蕉をはじめ与謝野鉄幹・晶子夫妻、徳富藘花など多くの文豪が
この地を愛し、歌会を催したり、作品の創作を練った地でもあります。
また、旧三高等学校の学生が集った逍遙の地で、田宮虎彦、山口誓子、織田作之助、
梶井基次郎、三好達治、湯川秀樹など京都大学が生んだ文化人や財界人の多くが
青春を謳歌した、常宿・ますや旅館があるのもこの清滝。
日本古来の山岳信仰の祈りと歴史、文化の香りが漂う里でもあるのです。
清滝川は世界遺産・神護寺がある高雄上流、北山杉の産地である中川・小野郷を
源流とし、高雄から清滝までの渓谷を「錦雲峡」、清滝から保津川合流点(落合)までの
渓谷は「金鈴峡」とそれぞれ呼ばれ、川沿いに整備されている東海自然遊歩道は
この季節、ハイキング・トレッキングに歩く人も多い。
清滝の里には昔、愛宕信仰の宿場まち、また景勝地として栄えた頃に
大勢の観光客を迎えた「お茶屋」さんが、当時の面影を残しています。
そして、この清滝の里こそ、私はっちんの故郷と呼べる地なのです。
今では京都の観光地・嵯峨野でも‘忘れられた地’でもあり、秋以外では訪れる人も
少ない‘鄙びた景勝地’として、清滝の里は今も静かに佇んでいます。
京都の紅葉シーズンの混雑を避けて、自然美がつくりだす錦絵の‘アート’に
触れてみたい方は、トンネルを越え、奥嵯峨野の清滝まで足をのばしてみてはいかがでしょうか。
☆京都市右京区嵯峨清滝町
交通:京都バス清滝バス停下車(京都駅、阪急大宮、京福嵐電嵐山駅バス停より)
明日以降の休日は、おそらく紅葉が美しい名刹・名所は
どこも大混雑になることでしょう。
そんな京都にあって静かに紅葉狩りが楽しめ、しかも京都屈指いや、
日本有数のモミジの名所として名高い地が嵯峨・清滝です。
保津川の支流でもある清流・清滝川が流れる静寂の里。
江戸時代に「お伊勢に七度、熊野に三度、愛宕さんには月参り」と謳われ、
庶民の間に「火ふせの神さま」として篤い信仰を集めた「霊山・愛宕山」の
登山口にあたる山峡の里・清滝は、愛宕山参詣の宿場町として開けました。
清滝川に架かる丹塗りの橋・渡猿橋は有名で、平安末期に文覚上人が愛宕山下の空也の滝(京都一の滝)
へ修業に行く途中に、橋の近くで猿が連なって木からぶら下がり、魚を捕る姿を見て
この橋の名前を付けたといわれます。
橋のすぐ下には松尾芭蕉の「清滝や波に散りこむ青松葉」の句碑が立っていることでも
わかるように、芭蕉をはじめ与謝野鉄幹・晶子夫妻、徳富藘花など多くの文豪が
この地を愛し、歌会を催したり、作品の創作を練った地でもあります。
また、旧三高等学校の学生が集った逍遙の地で、田宮虎彦、山口誓子、織田作之助、
梶井基次郎、三好達治、湯川秀樹など京都大学が生んだ文化人や財界人の多くが
青春を謳歌した、常宿・ますや旅館があるのもこの清滝。
日本古来の山岳信仰の祈りと歴史、文化の香りが漂う里でもあるのです。
清滝川は世界遺産・神護寺がある高雄上流、北山杉の産地である中川・小野郷を
源流とし、高雄から清滝までの渓谷を「錦雲峡」、清滝から保津川合流点(落合)までの
渓谷は「金鈴峡」とそれぞれ呼ばれ、川沿いに整備されている東海自然遊歩道は
この季節、ハイキング・トレッキングに歩く人も多い。
清滝の里には昔、愛宕信仰の宿場まち、また景勝地として栄えた頃に
大勢の観光客を迎えた「お茶屋」さんが、当時の面影を残しています。
そして、この清滝の里こそ、私はっちんの故郷と呼べる地なのです。
今では京都の観光地・嵯峨野でも‘忘れられた地’でもあり、秋以外では訪れる人も
少ない‘鄙びた景勝地’として、清滝の里は今も静かに佇んでいます。
京都の紅葉シーズンの混雑を避けて、自然美がつくりだす錦絵の‘アート’に
触れてみたい方は、トンネルを越え、奥嵯峨野の清滝まで足をのばしてみてはいかがでしょうか。
☆京都市右京区嵯峨清滝町
交通:京都バス清滝バス停下車(京都駅、阪急大宮、京福嵐電嵐山駅バス停より)