‘らんでん’の愛称で親しまれている京都の京福電鉄・嵐山線の
開業100周年を記念した観光立国フォーラム「どうする日本・京都の観光振興」
が13日、二条駅前の立命館大学朱雀キャンパスで開催され、私も参加してきました。
会場には京都の自治体をはじめ、関連企業者、学生など約400人が来場。
京都観光に思いのある識者や芸術家がパネリストとして壇上に登壇し
これからの京都観光についての方策等の議論を深めました。
一応、京都観光の一翼を担っていると自負している保津川下りとしても
聴講しなくてはならないフォーラムであると判断した私は、自主的な
個人参加として会場へ出向いた次第。
事実、遊船からはどなたも参加されていなかったのは少し残念ですが・・・
京都、二条に出現した強大な近代的学び舎である立命館大学朱雀キャンパス。
足を踏み入れるのは今回が始めて。まさに高級ホテルを思わせる贅沢な造りです。
それはさておき、フォーラムはまず中村良夫東京工業大学名誉教授が基調講演として
「観光立国に向けた都市・国土のあり方」と題して京都の自然、歴史、生活文化を
より魅力的に観光資源力として高め、世界に発信していく視点とアイデアを提案されました。
講演では「その時代ごとに、古き日本と先進的なアートがほどよい融合をはかり、
形成された歴史を感じさせる京都の潜在力が観光資源」とただ古い景観が残っている
だけでないところに京都の魅力があると強調した上で、
「観光以上に、人が住んで魅力があるまちを創造することが京都の質を高め、
地域振興から企業誘致という‘超観光都市’を生み出せる」と未来の京都像を提示されました。
続くパネルディスカッションではテレビCMでお馴染みの服飾評論家・市田ひろみさん
や陶造美術家の近藤高弘など7名が登壇し、さらに京都の魅力をより効果的に
演出する方策を討論されました。
討論では「京都人の生活文化に備わっている‘おもてなし’の心という細やかな
気配りこそ、世界に発信できる魅力である」との意見が出される一方
「京都は依然、地方の観光客にとって敷居の高さを感じさせるところがある、京都人自身が
まちの魅力を手渡しで伝える努力が必要だ」という異なった意見も出されました。
長い歴史と文化を有する日本有数の観光都市として生きてきた京都が、
新たなグローバル化の波の中、地域力を基盤として、さらにどのような
特異性や希少性を掘り起こし、ブランド力を高めていけるかが、
重要な視点となると感じました。
この日、京都市役所では溝畑宏・観光庁長官が来京し、同市と
外国人観光者増加を目指す共同プロジェクト「観光立国日本・京都拠点」
を開始する調印式が交わされました。
国家プロジェクトとして本格的に「観光立国」として産業化を推進する
動きは、京都はもちろんのこと、日本全国各地が総観光業化すると
いう‘大きな波’が押し寄せていることを示唆しています。
この大きな荒波にさらされるであろう観光業間の競争激化は
我々、保津川下りにとっても今後「生存を賭けた戦い」
に突入していくことを意味するということを
組合員一同がしっかり自覚する必要があります。
一切の甘えは許さず、時代の求めるものを読み取り、
自らも変わり、懸命に努力するという意識なしには
「生き残れないのだ」ということを片時も忘れてはならない。
保津川下りブランドをさらに磨き、確立することの
具体的方策を、至急に策定していこうという思いを
強く意識付けられた、刺激多き、フォーラムでした。
開業100周年を記念した観光立国フォーラム「どうする日本・京都の観光振興」
が13日、二条駅前の立命館大学朱雀キャンパスで開催され、私も参加してきました。
会場には京都の自治体をはじめ、関連企業者、学生など約400人が来場。
京都観光に思いのある識者や芸術家がパネリストとして壇上に登壇し
これからの京都観光についての方策等の議論を深めました。
一応、京都観光の一翼を担っていると自負している保津川下りとしても
聴講しなくてはならないフォーラムであると判断した私は、自主的な
個人参加として会場へ出向いた次第。
事実、遊船からはどなたも参加されていなかったのは少し残念ですが・・・
京都、二条に出現した強大な近代的学び舎である立命館大学朱雀キャンパス。
足を踏み入れるのは今回が始めて。まさに高級ホテルを思わせる贅沢な造りです。
それはさておき、フォーラムはまず中村良夫東京工業大学名誉教授が基調講演として
「観光立国に向けた都市・国土のあり方」と題して京都の自然、歴史、生活文化を
より魅力的に観光資源力として高め、世界に発信していく視点とアイデアを提案されました。
講演では「その時代ごとに、古き日本と先進的なアートがほどよい融合をはかり、
形成された歴史を感じさせる京都の潜在力が観光資源」とただ古い景観が残っている
だけでないところに京都の魅力があると強調した上で、
「観光以上に、人が住んで魅力があるまちを創造することが京都の質を高め、
地域振興から企業誘致という‘超観光都市’を生み出せる」と未来の京都像を提示されました。
続くパネルディスカッションではテレビCMでお馴染みの服飾評論家・市田ひろみさん
や陶造美術家の近藤高弘など7名が登壇し、さらに京都の魅力をより効果的に
演出する方策を討論されました。
討論では「京都人の生活文化に備わっている‘おもてなし’の心という細やかな
気配りこそ、世界に発信できる魅力である」との意見が出される一方
「京都は依然、地方の観光客にとって敷居の高さを感じさせるところがある、京都人自身が
まちの魅力を手渡しで伝える努力が必要だ」という異なった意見も出されました。
長い歴史と文化を有する日本有数の観光都市として生きてきた京都が、
新たなグローバル化の波の中、地域力を基盤として、さらにどのような
特異性や希少性を掘り起こし、ブランド力を高めていけるかが、
重要な視点となると感じました。
この日、京都市役所では溝畑宏・観光庁長官が来京し、同市と
外国人観光者増加を目指す共同プロジェクト「観光立国日本・京都拠点」
を開始する調印式が交わされました。
国家プロジェクトとして本格的に「観光立国」として産業化を推進する
動きは、京都はもちろんのこと、日本全国各地が総観光業化すると
いう‘大きな波’が押し寄せていることを示唆しています。
この大きな荒波にさらされるであろう観光業間の競争激化は
我々、保津川下りにとっても今後「生存を賭けた戦い」
に突入していくことを意味するということを
組合員一同がしっかり自覚する必要があります。
一切の甘えは許さず、時代の求めるものを読み取り、
自らも変わり、懸命に努力するという意識なしには
「生き残れないのだ」ということを片時も忘れてはならない。
保津川下りブランドをさらに磨き、確立することの
具体的方策を、至急に策定していこうという思いを
強く意識付けられた、刺激多き、フォーラムでした。