保津川下りの船頭さん

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青山繁晴さんの講演会で考えたこと・・・

2011-01-18 23:11:29 | 船頭の目・・・雑感・雑記
国家安全保障の専門家で有名な青山繁晴・独立総合研究所所長の講演会が13日、
京都府福知山市のホテルで開催され、私も聴講して参りました。

亀岡市から車を飛ばして約1時間30分の福知山市。
向かったのは、遊船の同僚・森田孝義さんと弟で船頭の豊田覚司、そして私の3名。
いずれも、青山さんに厚い信頼を置き、祖国への熱い思いを抱く同志。

青山さんは共同通信社の記者から某シンクタンク研究員を経て、日本で初ともいえる
経済界の影響下にない独立したシンクタンクを主宰され、世界各国の中枢人脈とも
つながる独自の情報網を駆使して、国防から政局に至るまで緻密で正確なアナライザー
として活躍されている、私はっちんがもっとも信頼している方なのです。

講演会では第二次管内閣の実状や大きく方向転換を切る世界経済と日本の今後、
また拉致被害者情報でのショッキングな内容など、公共のメディアでは
けっして話せないきわどい話も多く聞かせていただきました。

でも、私が一番心に残ったのは第二次大戦の沖縄で若い命を落とした
女看護隊・白梅の塔のお話と硫黄島で戦った普通の市民だった英霊方のこと。

今なら中学生くらいの女の子たちが戦火で負傷した人々を懸命に看護し、
最後は恋も知らない若さで自らいのちを絶った悲劇。
未だ、冷たいコンクリートの滑走路の下に埋められて、帰れない遺骨。
僅か66年前だというのに、忘れられようとする記憶。
我々日本人が知り、後世に伝えていかねばならない
事実であり、強い痛みで胸が締め付けられました。


今年中には尖閣諸島に中国系の団体が大挙して上陸し、事実上の実行支配をする
ともいわれています。
そして、いずれ、沖縄をも支配下に入れるべく巧妙な作戦行動が取られることでしょう。

その時、私達、日本人はもう二度と沖縄や領土を見捨てるようなことがあってはならない。
涙を流しながら話す青山さんの心からの叫びに、大きくうなずくのでした。


経済と軍事力を背景に、ニューモデルの帝国主義を東アジアやアフリカ大陸で展開して
いる中国と、国の主人公は「国民」なのだという民主主義を貫く日本型の世界観の
どちらを世界は選択するのでしょうか?

しかし実状は、尖閣問題で経済界の圧力に屈した今の日本。

偽 iPadの部品を平気で某国に売り渡す日本。

お金至上主義が蔓延し、自分さえよければいい、勝てばいいという
経済回復のためなら何をしてもいいという、荒んだ思考に疑問を感じなく
なり、国民皆が汚染された日本。
初等、中等教育で最も教えなければならない社会的良心である
「お金より大事なものがある」ということすら教えず、
実学という名のもとに株や投資までを子どもに教えている日本。

美しい田園、山、川は切り取られていき、日本の誇るべき国柄と
精神・モラルがどんどん崩壊していっています。

お金至上主義の欲は、それを冷静沈着に見定め、巧みに操る者の手によって
簡単に利用され、取り返しの付かない方向へと導かれはしないか?
気が付いた時には、自由な発言や表現すら許されない、国家統制下の
暗黒の時代を生きなければいけないことになりやしないか?

子どもたちへ、自由で希望の持てる国を残していかねばならい。
そのために自分は何ができるのか?

様々なことを自問自答しながら、暗い夜の帳を眺めながら帰路に付いたのです。