保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

今年も来てくれるかな?コウノトリさん!

2005-09-28 23:34:48 | 船頭
今月の24日、兵庫県豊岡市に
ある「県立コウノトリの郷公園」
で、日本では絶滅したコウノトリ
の自然放鳥に成功したニュースは
マスコミでも報道されたので
皆さんご存知のことと思います。

絶滅した種を人工で孵化(ふか)させ
飼育して増やし、それを自然に帰させる
ことに成功した事は、人の手で滅ぼした
ものへの反省の意味もあり意義深いこと
と素直に喜んでいいと思っています。

今の世界では環境破壊のため、
毎日、約一種の生物が地球上から消滅して
います。このコウノトリも現在の世界で
約3000羽しか生息していない
世界の絶滅危惧種であります。
その種を再生させる取り組みに
世界が注目し、参加していくことは
地球の未来への責務といっていいのでは
ないかと思います。

保津川にも去年の秋から冬にかけて
全く野生のコウノトリが舞い降りてきました。


コウノトリは河原で気持ち良さそうに羽根を手入れをしながら
隣にいるアオサギとも仲良く並ん小魚を獲っていました。
噂では中国の方から渡ってきたのでは?といわれ
約2ヶ月ほどの保津川滞在でした。

時折、優雅に飛び立つ姿はさすが「幸せを運ぶ鳥」と
いわれるだけの美しさと気品に満ちていました。

日本では絶滅してしまっているコウノトリですが、
保津川には2ヶ月も滞在していたことは、
まだ、保津川の自然環境が良好な証拠とも考えられます。

コウノトリが自然に生きいていく為には、餌となる
小魚や蛙が多く生存できるエリアであることが
求められます。
農地が機械化して冬も田んぼを湿地状態にしなくても
よくなった日本では、なかなか、
これらの生物が育ちにくいのです。
つまり自然な生物連鎖がはたらいてないところには
生息できないのもこの鳥が絶滅した原因の一つでしょう。

自然の生態系がまだ、保津川には残っている
ということなのでしょう。
これはとても大事な財産です。
受け継ぐ者として、しっかり守っていかねばなりません。
幸せを運んでくる鳥といわれるコウノトリ。
今度は人間が幸せに暮せる環境を取り戻してあげる番です。

あの優雅で美しい鳥を毎年見られる美しい川。
永遠にこの自然を損なうことなく、大事に守り
続けたいと願うはっちんなのです。

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