保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

秋の保津川一番船

2004-11-21 22:03:35 | 船頭
今日も予想を上回る人出になった保津川下り。
乗車チケットも昼の12時には全てsold outになってしまいました。

保津川下りを楽しみに来られたのに、乗船して頂けなかった
方には誠に申し訳ございませんでした。

この掲示板をご覧になっている方には午後9時までに
乗船場に来て頂いたら待ち時間なしに間違いなく乗れることを
お教えしておいたのでお役に立てたと思います。

はっちんの今日の出航は朝の8時15分。それからフル回転で
夕方5時まで下りっぱなしで、4往復させてもらったのです。

天気のいい秋の朝一番船は、大概は霧の中での出発になります。
保津川の流れる亀岡は盆地で、よく晴れた移動性の高気圧が覆うと
夜に放射冷却が起こり気温が急下、地表や川の温度より低くなることで
川や水田から蒸発した水蒸気が冷やされ水滴になり起こる現象です。

この霧は朝の10時頃まで引かないことが多く、朝早く出航する船は
霧の中をしばらく進むことになるのです。

霧に包まれた川は、数メートル先の視界すらぼやけ
水面には幻想的な世界が一面に広がります。
その中を数隻の船が連なって下っていくのですが、
自分の乗っている船以外は、全て幻を見ている様な
錯覚にとらわれてしまいそうです。
また、この霧は途中で上がってくるのですが、
この時の空の景色がま格別です。
上がろうとする霧の灰色とすき間から覗く青空が
ツートンカラーの空模様を演出しまさに壮美です。

この時間の船は少し肌寒いのですが、
寒さを我慢しても一見の価値はある思います。
しかもどんなに混雑が予想される日でも、
待たずに乗れる時間帯でもあり、はっちんが
一押しでオススメします。

台風の影響ので運休から再開して以来、本当に
多勢のお客さんにお越し頂き感謝しております。
さすがに体にも疲れがでてきましたが、お休みしていた分を
少しでも挽回するべく頑張りますので、応援よろしくお願いします。

*写真は今日の一番船です。
霧の中を進んでいくのが分かりますか?

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