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映画のまち・太秦を時代劇で賑わいを!完成試写会に行ってきました

2010-02-14 23:36:47 | 映画・芸能界
「映画のまち」太秦を時代劇で元気にしよう!

を合言葉に活動する「京都太秦時代劇再生協議会」が制作した映画「そらのたび」が
このほど完成し、13日に東映京都撮影所で開催された完成試写会に行ってきました。

同協議会は映画関係者OBらでつくる「NPO京都の文化を映像で記録する会」が
主体となり、東映京都や松竹京都撮影所、京福電鉄、大映通り商店街など10団体
が結集して組織された団体。

活動目的の柱として、1映像産業文化の育成と振興、2地域ブランドの創造と集客向上、
3公共交通への利用転換・推進の3つを掲げ、日本映画発祥の地・太秦で「時代劇」を
キーワードにさまざまな企画を展開しています。

この度、国の「地方元気再生事業」に採択されたことで、自主制作映画「そらのたび」が、
地域住民とプロの映画スタッフ、出演者、大学などの協力体制のもと制作されたのです。

試写会には、同協議会に招待を受けた私の空手道場「斯道会」の「棒術・劇クラス」の
生徒たちと一緒に鑑賞して参りました。
クラスメンバーの一人がNPO京文映が主宰する「太秦キネマ塾」の生徒でもあることで、
以前から、同作品の撮影見学などで東映京都撮影所に度々お邪魔して、演技や撮影技術の勉強をさせて頂いた思い入れがある作品でもあるのです。

試写会会場となった本館事務所内の劇場は、東映京都撮影所制作の映画が完成すると、
出演者も含めた関係者が最初に鑑賞する歴史ある場所。

開場前に200席以上ある席も満席となり、立ち見が出るほどの大盛況ぶり!

試写会に先立ち「京都・太秦時代劇トライアル検定・ミニクイズ大会」という
時代劇博士を決めるイベント(京都大学クイズ研究会企画)も行われました。

自称・時代劇ファンを自認する私ですが、クイズでは9問中3問しか正解せず、
そのレベルの高さに脱帽でした。

映画「そらのたび」は現在の少女が「京の六道の辻伝説」により、
タイムスリップして江戸時代へ行くというファンタジックな作品。
でもただのファンタジーではありません。
主人公の少女が、江戸時代の人々の暮らしぶりを体験し「自然の恵みへの感謝」や
「慎み」という古き日本が持っていた循環型社会の‘心’と‘物の大切さ’に
目覚めるというのが主題なのです。

ロケ地は嵯峨・太秦の名所旧跡や清滝トンネル(タイムスリップするトンネル)など
も使用され、日本最強のフイルムコミッション地という資源を持つ、京都(右京区)の
凄さをあらためて実感さされるものでした。

「時代劇と江戸時代のエコ生活」をテーマにした切り口は、質素でものを大事にする
江戸時代の生活環境から今の大量消費社会という暮らしぶりを対比するという
これまでの時代劇にはない視点で、面白く、時代劇の固定概念を超え、
大人から子供まで幅広い層にも楽しく鑑賞できる内容だった感じました。

また、同作品には「切られ役日本一」トム・クルーズ主演の「ラストサムライ」にも
出演され存在感を出されていた福本清三さんも出演されており、時代劇ファンには
応えられない演出も施されたいました。

同協議会では「今後も大学生など映画撮影制作技術の体験や時代劇検定、太秦散策マップ
などの多彩な取り組みを展開し、伝統の映画技術また精神の伝承と地域の賑わいの
創造を目指していく」(濱口十四郎会長談)とのことでした。

私も一時代劇ファンとして、また保津川とも深い歴史的かかわりのある地域・嵯峨太秦を
盛り上げていく為に、微力ながら、お手伝いさせて頂きたく思っている次第です。






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