保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

今年も「嵐山もみじ祭」に遭遇!

2008-11-09 22:09:27 | シリーズ・京都を歩く
紅葉が色づき始めて最初の休日となった今日。
すっきりしない曇り空で肌寒さを感じる日となりましたが
保津川下りには大勢の観光客がお越しなり「一日三回」も
保津川を下ることができました。

今日は昨日紹介した通り嵐山渡月橋一帯では「嵐山もみじ祭」
が華やかに開催せれていました。
毎年、この優雅な船祭に遭遇することを楽しみにしている
私はっちんですが、今年も昨年度に続き「午前の部」「午後の部」
の両方ともに遭遇することができました。

14年目を迎える船頭生活の中で、午前&午後の2度も
遭遇できるのは大変珍しいことで、1度も遭遇することが
できないこともよくあるのです。
船の出航時間が見事に合った結果ですが、ここ2年は
まさにあたり年で、乗船下さっているお客さんも
滅多に体験できない船上での「祭見物」に大喜びです。

そして「もみじ祭」恒例の「東映映画村船」にも遭遇!
里見黄門様より少し若めの黄門様と凛々しいお侍さん
そして美しいお姫様もにこやかに手を振って下さいました。



2度目に下った時遭遇した「午後の部」では、祭の前の
式典が行なわれていて、関係者が鏡割りをされている
ところでした。
飾り舟の舞台では、笙や龍笛、篳篥の楽人や舞人が
優雅な衣装に身にまといこれからの出番をお待ちでした。
その風景をカメラで撮影する私に「京寿船」の女楽人から
突然「00君~」と私を呼ぶ声が!
もうかれこれ18年近く会ってない懐かしい友人でした。

平安絵巻から飛び出したような優美な風情漂うなか、
懐かしい出会いに浸る間もなく3度目の出航の為に
急いでJR嵯峨嵐山駅まで小走りで向かいます。

そして3度目の出航へ!

嵐山に着いた時はすっかり陽も暮れ「祭のあと」の寂しい景色に。

今日この場所で行われていた「優雅な祭」は、時空を超え
平安絵巻の中から抜け出した一時の‘夢’だったのでは?
と感じるほど辺りは静かに佇んでいたのでした。

☆《明日の保津川下り予報》

明日の予約数 33隻(午前中に20隻)
待ち時間予想15~30分前後’(的中率99%)

天気予報 曇りのち晴れ(川下り日和度90%)

川気温  最高14℃ 最低9℃
     午後以降の船、防寒対策必要あり

明日9日、渡月橋一帯で「嵐山もみじ祭」が開催。

2008-11-08 20:30:49 | 京都情報
今日に降った雨で保津峡の紅葉も
一段と美しく色づき始めてきました。

嵐山に紅葉の見頃を告げる恒例の「嵐山もみじ祭」
が明日9日(日)に開催されます。

もみじ祭りは、嵐山・小倉山の紅葉の美しさを讃えて
この周辺の「守護神・嵐山蔵王権現」に感謝を捧げる
行事として、昭和22年に嵯峨風土研究会が中心となり
催されたもので、毎年11月の第二日曜に行われています。

当日は渡月橋上流の大堰川(おおいがわ)一帯で
舞楽奉納船や平安管弦船などの飾り舟を浮べ、
船上舞台上で和歌を読んだり、雅楽を奏でるなど、
都人の古式ゆかしい優雅な船遊び、平安絵巻を
再現します。


浮かべられる船は
  典曲を演奏する「筝曲小督(こごう)船」
  舞楽と雅楽を演奏しながら舞う「平安管弦船」
  即興で今様歌をつくり歌い舞う「今様船」
  音楽に合わせて花を生ける「京楓流いけばな船
  
  鯉と亀を飾った神輿をのせた「松尾大社船」
  元との貿易で造営費を捻出した「天龍寺船」
  黒木の鳥居に小柴垣を船上にのせた「野宮船」
  狂言装束の「嵯峨釈迦堂船」

  菊の花で飾った「大覚寺船」
  時代劇俳優が乗る「東映太秦映画村船」 など
 

河畔では、嵯峨大念仏狂言(無形文化財)や吉原太夫のおいらん道中など
数々のイベントも催されます。

祭のメインとなるのは午後の部・午後1~2時。

毎年、嵐山河畔には大勢の見物客やTV・新聞等の
マスコミ関係者で埋め尽くされます。

そんな優雅で華やかな平安絵巻が繰り広げられる
大堰川を私達の保津川下りの薄茶色の和船が縫うように
横切って行く様も注目です。

色とりどりの華やかで優美な飾り舟と私達の薄茶色の舟。
同じ嵐山の水面に浮んでいても‘余興舟’と‘産業舟’です。
王朝貴族の遊びから生まれた伝統の芸能文化と京の庶民の
生活暮らしを底辺から支えてきた産業文化が、それぞれの
歴史的背景を今に映しながら、船という
乗り物を使って時空を越えて遭遇します。

明日の‘嵐山もみじ祭’では、そのような
嵐山という地域で展開されてきた歴史ロマンも
感じながらご覧頂くのも一興かと思います。


☆《明日の保津川下り予報》

明日の予約数 62隻(午前中に41隻)
待ち時間予想1~2時間前後’(的中率99%)
●午後以降『sold out』注意報発令!!

天気予報 曇り(川下り日和度80%)

川気温  最高14℃ 最低9℃
     午後以降の船、防寒対策必要あり。

『足湯&湯豆腐』でほっこり。「嵐楼閣かぐや姫」

2008-11-07 22:17:29 | シリーズ・京都を食う!
秋の嵐山で癒しのスポットして人気の「足湯」

この時期、美しい紅葉を散策して歩き疲れた足を
癒すのに最高の効果があります。

そんな「足湯」が楽しめる所が、嵐山・渡月橋河畔にある
温泉旅館の「嵐楼閣・かぐや姫」です。

観光客で賑わう渡月橋西の表通りから一筋入った
人通り静かな河畔に建つ旅館のお部屋からは、
渡月橋や嵐山の風景が一望できる贅沢なロケーションが
広がり、ちょっとした‘私だけの隠れ家’的な風情が漂います。

足湯には旅館のお風呂に使用する「天然温泉・嵐山温泉」の湯を
使用し、一度に約18人が入れるゆったりスペース、
そして夜8時まで開いているのもうれしい。

料理旅館でもある嵐楼閣・かぐや姫はお料理もオススメ。

今回は昼のランチをいただきに参上しました。

通されたのは保津川沿いの風景が見れるなんとも贅沢な個室。
プライベートが確保できるので、落ち着いた食事が楽しめます。

この時期、京都の定番料理は「湯豆腐」
きれいな水に昆布を浸したダシに有名な嵯峨野豆腐を使用、
もみじおろしとネギを加え特製のつけダレで戴きます。

湯豆腐の中にはちぎりと花生麩が華やかさを演出します。

変わり湯葉の山葵醤油豆腐など創作和料理も絶品!

足湯付きの嵐山のプチ散策を楽しみ、一足先の秋を堪能しました。

「立冬」に入り、肌寒さを感じる京都嵐山の旅。

保津川下りの後は、ポカポカの湯豆腐と足湯で
身も心も温まってみてはいかがでしょうか?

☆料理旅館 嵐楼閣
住所:京都市西京区嵐山中尾下町54-2
TEL:075-881-1193 /FAX:075-871-0500
アクセス情報:JR京都駅より市バス28番 
嵐山公園下車徒歩2分/JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅徒歩15分


嵐楼閣・かぐや姫HP

☆《明日の保津川下り予報》

明日の予約数 48隻(午前中に31隻)
待ち時間予想1時間前後(的中率80%)
天気予報 曇り時々雨(川下り日和度60%)

川気温  最高13℃ 最低10℃


晩秋の雨、寒さ迫る保津川渓谷。

2008-11-06 23:03:13 | 船頭
小春日和を思い出させる様なポカポカ陽気が
続いた京都の保津川。そんな陽気に誘われて
11月も順調な滑り出しをみせていた訳ですが、
今夜から明日にかけて近畿地方は雨予報。

明日7日は『立冬』。暦の上では冬に突入ということで、
雨が上がった明日以降は数日間、強い寒気が流れ込み、
しばらく寒い日が続くとの見通しです。

深い山々に囲まれた渓谷の中の気温は、さらに冷え込む
こと思いますので、明日以降の保津川下りを予定されている方
は暖かい服装やカイロなど十分な防寒対策をオススメします。
マフラーなども必要になるかと思います。

また、雨が上がった後でも渓谷の天候は不安定なので
簡単なカッパやウインドブレーカなど雨よけグッズを
ご用意されるのもいいと思います。

晩秋に入り一雨づつ寒くなってくると思いますが、
朝晩の冷え込みが増す毎に山の紅葉も鮮やかな赤さが
増し、とても美しくなります。

防寒対策をばっちりしていれば大丈夫!
さらに赤みを増す、大自然の紅葉を存分に
お楽しみください。

それと出船前のトイレだけは必ず済ませておいて下さいね。
この寒さの中、約2時間は我慢の限界点です。
特に昼宴会で一杯やった後の方は要注意ですぞ~

☆《明日の保津川下り予報》

明日の予約数 22隻(午前中に12隻)
待ち時間予想30分前後(的中率99%)
天気予報 雨のち曇り(川下り日和度60%)
川気温  最高17℃ 最低9℃

明日6日(木)の保津川下り予報

2008-11-05 23:46:56 | 船頭
保津川渓谷の紅葉もいよいよ赤みを増してきました。

この調子なら来週以降、燃え滾るような紅葉が楽しめるかも?

この次の日曜日には嵐山に「紅葉の秋」の訪れを告げる
「嵐山もみじ祭」も開かれます。

山が赤みが増すごとに京都の秋は盛り上がっていきます。


☆《明日の保津川下り予報》

明日の予約数 21隻(午前中に14隻)
待ち時間予想30分前後(的中率99%)
天気予報 晴れのち一時雨(川下り日和度70%)
川気温  最高23℃ 最低11℃


『保津川紅葉たより』 色づき始め。 

保津川にオシドリが渡ってきました。

2008-11-04 23:56:53 | 船頭
保津川に秋が深まってくるとやって来るの「オシドリ」です。

赤栗毛と白、灰色のストライプが鮮やかな羽毛。
いつも雄と雌のつがいでいる姿が、仲のよい夫婦に
似ていることから「おしどり夫婦」と例えられる鳥。

普段はロシア沿海地方や樺太などに生息する鳥で、
冬の厳しさを避けるため、日本や中国南部で越冬する
渡り鳥で、保津川にも肌寒さを感じるこの時期に渡ってきます。

薄暗いシイやカシなど常緑広葉樹に覆われた穏やかな流れ
の川面に集まっていて、水草や植物の種子、穀物などが主食で
特にドングリが大好物のようです。
保津峡にはどんぐりの木がたくさんあるので、
毎年、多くのオシドリが渡ってくるのかも?

雄は繁殖期になると、羽毛を鮮やかに変化させ
雌の気を惹こうと懸命です。

雌の隣を数羽の雄が取り囲んでいる姿をよく見かけます。

また、オシドリは仲のよい夫婦の象徴として扱われていますが
繁殖期以外は雄と雌は別行動で、故郷のロシアなどへ帰ると
パートナーを替えるらしいです。
そういえばテレビなどで「おしどり夫婦」と呼ばれている
カップルほど後年になるとややこしい関係になっていること
が多いですね~
これもオシドリの生態を忠実に真似ているのですかね~

それはともかく、保津川の秋季から冬季にかけて
川面にほのぼの感をあたえてくれるオシドリ。

保津川にご乗船の際は是非、ごらんになって下さいね。

☆《明日の保津川下り予報》

明日の予約数 22隻(午前中に16隻)
待ち時間予想30分前後(的中率99%)
天気予報 晴れ(川下り日和度90%)
川気温  最高20℃ 最低10℃

朝日を浴びて輝く、朝一番船。

2008-11-03 21:22:08 | 船頭
多忙を極めた11月最初の3連休が終わりました。

美しい保津川の朝の風景です。

眩い朝日が水面に映え キラキラ輝く朝。

照り返す光がつくりだす船に影がなんとも幻想的です。

今、朝の8時。保津川にはもう乗船を待つお客さんが
お越しなっております。

さあ、今日も仕事開始です。

「3回目、行くかな~」
今日も渡月橋を3回渡ることになるか?少しため息…

多忙を極める連休の疲れがあきらかに残る体、
テンションが上りきらない気持ちに
‘喝’を入れ、本日1番船に乗り込みます。

でも・・・早朝の朝番船は今日で5日目・・・

そして、明日も・・・です。

出航の番がこれほど、固定化するのは一年間でも珍しいこと。

明日も6時起きです。

今日こそ、早く寝ることにします。

☆《明日の保津川下り予報》

明日の予約数 29隻(午前中に隻)
待ち時間予想30分前後(的中率90%)
天気予報 曇りのち晴れ(川下り日和度80%)
川気温  最高20℃ 最低10℃

秋本番!保津川下りも「sold out!」

2008-11-02 21:42:08 | 船頭
11月最初の連休となった今日、ぽかぽかの行楽日和と
なった陽気に誘われてどこの観光地も大勢の人で賑わった
ことと思います。

私達の保津川下りでも正午前には当日乗船券が
全て売り切れるという大盛況となりました。

私達船頭もフル回転で川を下るという忙しさで
ほとんどの船頭が休憩を取る間もなく3回目
の川下りへ向かっていきました。

それでも大勢のお客様に長時間お待ちいただく事態となり
また、乗船場にお越しなった方でも乗船券を購入できず
諦めてお帰り頂いたこと、誠に申し訳ございません。

毎年のことなのですが、秋の連休、特に中日は
大変混雑して当日券がsold outになることが
続いておりますが、川の水量減による嵐山までの
所要時間の延びや船頭数の眼界、交通渋滞に伴う
船の回送難等もあり、毎年、ご乗船をご希望される
お客様に御迷惑をお掛けしていること心苦しく
思っております。


(嵐山・渡月橋の上は歩行者があふれ車も大渋滞!)

結局、今日一日で保津川には115隻の船が
嵐山まで流れて行ったことになります。

長時間お待ち頂いた方には、少しづつ赤に色づく
山々の景色、澄み切ったおいしい空気、峡谷を
縫うように下る清涼感あふれる船旅で、待ち疲れを
癒していただける様、船頭一同、一生懸命に
操船にあたりたいと思います。

紅葉の秋、保津川下りを必ず乗れる方法は朝9~10時
までに来ていただくか、京都定期観光や各旅行会社が
募集する保津峡コースに申し込んでいただくこと!
これが一番確かです。

明日は連休の最終日ということで、今日のように
当日券がsold outすることはないと思われますが、
乗船場には早めにお越しくださることをオススメします。

紅葉が燃える保津川の秋はこれからが本番!

ひとりでも多くの方にこの素晴らしい保津峡の
紅葉を見ていただける様に私も頑張りたいと思います。


☆《明日の保津川下り予報》

明日の予約数 37隻(午前中に22隻)
待ち時間予想30~1時間以内(的中率90%)
天気予報 曇り(川下り日和度70%)
川気温  最高20℃ 最低10℃


静かに・・・京都駅ビルのX’asツリーが本日点灯。

2008-11-01 23:31:53 | 京都情報
日に日に秋が深まるこの時期、観光都市・京都の玄関口
JR京都駅では、早くもクリスマスシーズンの到来を
告げる「京都駅ビルクリスマス・ツリー」が設置され
イルミネーションに明りが灯されました。

京都駅ビルのクリスマスツリーは「大階段」でお馴染みの
室町小路広場に毎年この時期に設置されているもので、これまでは
「京都駅ビル・クリスマスツリーイルミネーション・点灯式」
と銘打ち、大階段会場に詰め掛けた大勢の観客みんなで
イルミネーション点灯のカウントダウンをするイベントが
開催されていましたが、今年は「点灯式」を取り止め
ツリーのイルミネーションに「点火行うのみ」という
寂しいものとなりました。

「点灯式」恒例となってた特設ステージでの幼稚園児鼓笛バンド演奏や
「「Voice of Peace」ゴスペルXmas Live」などクリスマスムード
を盛り上げて華やかなイベントもなく、今年の駅ビルのツリーは
静かに点灯されることになりました。

駅ビル完成以来開催していた「点灯式」が中止なった
理由としては、大階段の様な複雑構造の施設に大勢の観客を
集める行為が消防法に抵触することや運営企画を担当する
JR西日本の財政的な問題などが主な理由となっていますが、
毎年、京都の人が楽しみにしていた恒例行事だっただけに
今年の「点灯式中止」は本当に残念なことでした。

もちろん安全面では「万が一」を考えて消極的になるのは
理解するものですが、あまりにも極端に神経質になりすぎる
今の日本人の精神的風潮には違和感を覚えますし、
世界的な金融不安から派生する世界同時不況の到来や
エネルギー危機からくる物価高など、先行き不透明な
こんな時だからこそ、暗闇の中に一筋の希望の光を
信じ、会場に集まった皆で心弾む気持ちで祝う
「クリスマス点灯式」は是非、開催してほしかった
と思うのです。

物質的な後退が人や社会の精神的な地盤沈下まで
導きだすようで、なんともやりきれない気分です。

今年こそ世界の何人にも、神のご加護があり
幸せなクリスマスが訪れることを祈りながら、
心なしか寂しげに明りが灯る京都駅ビルのX'asツリー
を静かに見上げるはっちんなのでした。


☆《明日の保津川下り情報》

明日の予約数 51隻(午前中に33隻)
待ち時間予想30~1時間半以上(的中率80%)
天気予報 晴れ(川下り日和度90%
川気温  最高22℃ 最低10℃