嵐山の紅葉が美しくなり、川下りも忙しくなるこの時期にも関わらず
私は日本PTA・近畿ブロック研究大会兵庫大会に出席する為、
姫路市にある県立武道館まで行って参りました。
早朝6時30分に亀岡駅を発ち、姫路駅まで約2時間30分ほど。
通勤ラッシュに揉まれながら開催会場へ到着。
会場入口には近畿各地の「ゆるキャラ」が多数お出迎えです。
PTAとゆるキャラ・・・一体、どのような関係があるのかな?
と少し疑問を感じながらも「京都府」という看板がある受付に向かいます。
なんと参加者3000名!
館内はまさにコンサート前のような賑わいです。
近畿内でも遠方の地域のPTA団体などは、宿泊や早朝より観光バスで
お越しなるほどのPTA行事としてはかなり大きなイベントなのですね。
大会は「基調講演から分科会へ」というお決まりの行程かと思いきや、
各分科会から始めて、午後から式典と記念講演という逆のパターンが取られていました。
午後に分科会を開催すると、帰られるところもあるので、お楽しみのゲストによる
講演会を午後に持ってくる作戦かと思われます。
私達、亀岡市PTA連絡協議会は「青少年育成活動」がテーマの分科会に
出席し、神戸市と京都府和束町のPTA活動の報告を聴講しました。
神戸市の中学校はスイスから来られた大学講師の方がPTA会長を務めて
おられ、国際都市らしい雰囲気が感じられました。
午後からの式典では「亀岡中学校PTA」さんの活動に対し
表彰状を授与されました。
恒例の堅苦しい式典のあとは、お楽しみの記念講演会。
今年は元楽天の監督だった野村克也氏が講師です。
「絆でつくる、野村流人の育て方」と題で講演です。
京都の農山村に生まれ、貧しい少年時代の中で野球に人生の活路を
見いだし歩んできた人生を振り返り、生きるために必要な心について
話された野村氏。
まったく周囲からも期待されなかった「テスト生入団」の真実から
努力一筋で球界を代表する選手になるまでの実話は会場の人たちの
心に届いたことでしょう。
といっても野村元監督です。
講演は得意(?)の‘ぼやき’のノムさん節が炸裂で、笑いどころ満載の
楽しい講演会で、苦労話に聞えないところも講師として人気をよんでいる
ところなのでしょう。
時折、日は差し込むものの、いつも日陰街道を歩んできた氏の
野球人生には、華々しさばかりを求める傾向にある現在社会の
中にあり、多くの示唆を与えて下さった講演会でした。