ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.2.20 泣いてるヒマがあったら、笑おう。-「毎日かあさん」

2011-02-20 18:26:52 | 映画
 西原理恵子さんの“映画「毎日かあさん」”を観た。

 ご存知のとおり、西原さんの元夫であった鴨志田穣さんと2人の子どもとの実話を基にした漫画の映画化だ。これまたご存知のとおり、元夫婦であった小泉今日子さんと永瀬正敏さんが、サイバラと鴨志田さんを演じての話題の共演。 
 今はTVアニメにもなっているというが、私はまだ見たことがない。この漫画を最初に読んだのはやはり病院だった。自分で持っていた文庫を読み終えてしまい、図書室にあったものを拝借して読んだ。いやはや凄いインパクト。こりゃ大変だ・・・、ブンジ君よりはわが息子のほうがまだまともだ、と思ったほど。

 パンフレットで重松清さんが書いているとおり、かあさんの「だいじょうぶ」という声が聞こえてくる作品だった。悩むことの尽きない親や、まわりとうまくやっていけない子どもや、気持ちがすれ違ってしまう家族に、綺麗ごとではなく言い続けてくれる「だいじょうぶ」が西原さんの作品だ、と。

 今回も、夫は、鴨志田さんがアルコール依存症を克服したかと思うと腎臓癌で倒れるというお話である、と先刻承知だったので、つきあってくれなかった。それでもめげずに一人出かけ、子役の演技やママ友との会話のかけあいに沢山笑って、ちょっぴり涙ぐんで、とても元気をもらってきた。

 永瀬さんの体重の落とし方には役者の凄みさえ感じさせられた。スキンヘッドで眉も薄く、頬がこけ、最後に点滴でつながれている様はとてもフィクションには見えなかった。
 永瀬さん演じる鴨志田さんが亡くなり、帰宅して、サイバラ役の小泉さんが「一人動かなくなった彼の前で座り込んで泣き続けていたときに、2人の子どもたちがしてくれたことは、私を笑わせてくれたことだった」のナレーションの後、「神様、私に子どもをありがとう」という漫画の台詞を書くところで一番心を揺さぶられた。
 そして、我が息子に妹をプレゼントできなかったな(ずっと欲しがっていたのだ。)、とちょっぴり悔いた。

 泣いてるヒマがあったら、笑おう。本当にそうだ。笑うことで免疫力は確実にアップする。泣いて怒って一日終わるより絶対に笑った方がハッピーだ。

 今日でゾメタ点滴開始からちょうど3年になる。初回は当日夜から体中がギシギシして、高熱が出て、動けず、翌日は一日休まざるをえなかった。
 2回目以降はすっかり体が慣れてなんともないけれど。あと何年続けられるのだろう。

 息子は朝からお友達と1日遊び呆けている。いつも見ているアニメの時間までに帰ってくるかと思いきや、すっかり羽を伸ばしていまだに連絡さえない。本当に糸の切れた凧のようだ。
 息子元気で留守がいい、とまでは言わないけれど、受験の結果が出て、最初の休日。片目どころか両目をつぶって自由にさせてあげたい、とも思う。

 今日も午後はリンパプラスヨガでたっぷり汗をかいた。昨日に続いて「土日くらいゆっくりしなよ。」と夫が夕食を担当してくれた。
 本当に恥ずかしながら「毎日かあさん」をやっているとはとても言えない・・・幸せな私である。

 
コメント (2)
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