ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.2.17 疼く旅心

2011-02-17 22:20:13 | 読書
 以前読んだ「5万4千円でアジア大横断」が面白かったので、第二弾として下川裕治さんの「格安エアラインで世界一周」(新潮文庫)を読んだ。

 私はバックパッカーというほどではないけれど、学生時代から旅行は大好きで、ご他聞にもれず卒業旅行は友人とパック旅行で1ヶ月以上ヨーロッパ各国をうろうろしたし、結婚してからもほぼ毎年のようにあちこちフラフラと海外旅行に出かけていた。息子が産まれてからも毎年しぶとく。ただ、場所はどうしても安近短になりがちだったけれど。そんなわけで若い頃は移動型だった旅行も、子連れになってからは一箇所滞在ののんびりまったりアジアのリゾートが多かった。
 息子がある程度体力的にもこちらに付き合えるようになり、思い切って一度ヨーロッパへ出かけた。結局、後にも先にもこの1回だけ。サイパン、グアム、シンガポール、香港・マカオ、ペナン・ランカウイなどマレーシアのリゾート、バンコクやプーケットなどのタイのリゾート、その後、ちょっと遠目のリゾートではニューカレドニア、フィジーくらいの飛行時間がせいぜい限界。そこまできたら、ということで、3回ほどオーストラリアへも行ったがここでストップした。
 最後の海外旅行は前にも書いたかもしれないけれど、息子が小学校5年生の夏。私の両親も一緒にゴールドコーストのコンドミニアムに滞在した。が、その後は中学受験で忙しく、受験が終わったら、と思っていたら再発した。
 そして、この後は週1度の治療継続になったわけで、なんと5年近くパスポートを使っていない。息子はこのゴールドコーストの旅でパスポートを新調していたので、この夏で有効期限が切れてしまうし、夫はこの前確認したらもう切れていた。私だけ息子と同時に10年ものをとっていたので、あと5年有効なのだが。

 大昔に半年間の海外研修で痛感したのは、やはり自分はアジアの人間だ、ということだった。どう頑張ってみても金髪青い目にはなれないけれど、そのことを身を持って感じてからは、やはりアジアの旅がとても楽しくなっていた。

 今回の「格安エアラインで世界一周」は男性3人で、関空からマニラ、クアラルンプール、シンガポール、バンガロール、シャルジャ、アレキサンドリア、アテネ、ロンドン、ダブリン、ニューヨーク、ロングビーチを2週間で21万円ほどのLCC(ロー・コスト・キャリア)でまわる旅の旅行記だ。
 夫と結婚した頃は格安航空券で往復したり、ABロードを毎月買ってチェックするのが楽しみだった。今やPC手配でチケットレスになっているから、本当に時代は変わったのだなあ、と思う。
 息子が産まれてからは義母や両親を連れて行くこともあり、あまり冒険は出来なかったから、大手の旅行会社の贅沢な旅になっていた。

 今年は勤続25周年を無事果たせたご褒美で、5日間の連続休暇が頂ける事になっている。さすがにこの体調では、膝が前の席についてリクライニングも出来ない格安エアラインに長時間乗るような、命知らずな旅をしようとは思わない。けれど、本来の5日間の夏休みとは別に全くフリーに使える連続5日間の休みなど働き始めて初めてのこと。どう過ごそうか、いよいよ旅心が疼いてしまい、一人ニヤついている。

 今日は予定通り、昼前に職場を飛び出した。午後からの会議が無事終わり、最寄り駅に戻ってきたのは6時を大分回ってしまった。夫は仕事で遅く夕食はいらないというし、それから帰って食事の支度をするのもしんどいし、ということで急遽自宅に電話をして息子を呼び出し一緒に食事をすることにした。
 息子が到着するまでの間、駅前の塾に御礼の挨拶。先生方に「おめでとうございます。本番に強いんですね。」とか「本人が一番びっくりしていたみたいですね。頑張りましたね。」と言われたり。学校の担任からは「合格通知書のコース名は消しゴムで消えるんだぞ。」とか、お友達からは「封筒を開けて『やった!』と言ったら『嘘だろ!』と言われたそうです。」などエピソードをご紹介して退散した。

 心配したお腹の気持ち悪さは前回より大分軽い。昨夜は寝つきが悪く、また3時間睡眠か・・・と心配したが、早朝覚醒はなく朝まで眠れてほっとした。ロキソニンはいつものとおり発熱防止のため飲んでいるけれど、今のところナウゼリンを飲まなければ気持ち悪くて・・・、というほどでもない。普通に食事も出来た。少し火照りがあり、胃腸がシャッフルされている感じも多少あるけれど、吐き気がせりあがってくるところまでは達していない。今日も早く休みたい。
 
コメント (5)
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