ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.9.5 メンタルヘルス対策講習会参加

2014-09-05 20:51:57 | 日記
 ようやく金曜日。今日は午後、都心で開催されたメンタルヘルス対策講習会に参加した。
 「近年、各自治体において、精神疾患により病気休暇・休職となる職員が増加しており、心の健康問題を持つ職員の職場対応が重要な課題となっています。このため、職場対応のキーパーソンである管理監督者が精神保健に関する正しい知識を身につけ、職員の心の問題に対する適切な対応について習得することを目的として、標記講習会を開催することにいたしました。」というお馴染の触れ込みである。

 今回は、以前から本も読み、気になっていたいわゆる新型(現代型)「うつ」にも焦点を当てた演題ということで申し込んだ。
 講演タイトルは「事例でなっとく!メンタル不調者への対応と休復職支援」。講師は筑波大学医学医療系助教、精神科医師である宇佐見和哉氏。氏は都の精神科健康管理医でもあり、産業精神医学が専門。自治体、民間企業で精神科産業医を務める傍ら、民間病院で精神障害による休業者の復職を支援するリワークプログラムを運営した経験を持ち、現在も精神障害者の社会復帰支援に広く従事されているという。著書には「公務員のための部下が『うつ』になったら読む本」(学陽書房・共著)等もある。

 講師からの講義内容紹介は次のとおり。“「この人、ほんとに『うつ』なの?」この疑問はメンタル問題に関ったことのある管理監督者の多くが経験されると思います。本人が話す病名や主治医の出す診断書でいわれる「うつ」には、うつ病以外の精神障害が隠されている場合も少なくありません。また、いわゆる新型うつも急増しており、古典的なうつ病をイメージした対応ではうまくいかずに管理監督者のストレスも増大します。そこで本講演では、メンタル対応の質の向上と自身のストレス軽減を目的として、特に関わる機会の多い休復職支援の具体的な対応方法を、事例にもとづきわかりやすく解説します。”

 日々、心身ともに健康に仕事をしていくのは、口で言うほど容易いことではない。とはいえ、自らの健康管理-常に心も身体もベストな状態で仕事と対峙出来るようにしておくこと-は、仕事の一部だと思う。私の場合、期せずして身体は病と共に歩むことになってしまったけれど(が、これをもって、お前は自分の健康管理すら出来なかったダメな奴という烙印を押されてしまうのは、ちょっと切ない。お酒も煙草も嗜まず、適当に運動もして、食生活も含め身体に悪そうなことは避けてきたつもりだった。診断書を見ても、あくまで私の乳がんの罹患原因は“不詳”である。)、せめて心は健康であり続けたいと思う。
 そして、誰もがメンタル不調に陥る可能性があるということについて理解を深め、そうした人へ微力でもサポートさせて頂ければと思い、機会があればこうした講習会に参加している。もちろん、今後の治療経過いかんによっては、私自身がメンタルケアを要することも十分ありうるだろう。その時に正しい知識を持ち、徒らにうろたえることなく冷静に対応が出来ればそれに越したことはない、とも考えている。

 3時間はあっという間。とにかく情報満載、テンポの良い分かり易い講義に会場全体が惹き込まれていた。後半はちょっと時間が足りずに駆け足だったけれど、休憩時間中に集まった質問用紙が山積み。どの職場でもいろいろな事例を抱えているのだと思う。終了迄30分の間は、司会者からどんどん読み続けられる質問に、講師は、「一人で話すよりもこちらの方が喉が渇きますね」と水を飲みながら大奮闘だった。

 何より、自分の心を健康に保っておくことがどれほど大切かを実感した。参加して良かった。有意義な金曜日の午後を過ごせてとても満足である。
 

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