今日は職場で年に一度のOJT研修。
講義を聞きながら、先日リフレクソロジーサロンのオーナーとお話しして感じたことを思い出した。
サロンと隣り合って、いわゆる隠れ家的な小洒落たフレンチのお店があった。交通の便はあまり良くないが、この辺りでは知る人ぞ知る、普段はなかなか通えないけれど、何か記念日の時には予約して訪れるという感じのお店だ。オーナーも、サロン開設○周年記念のパーティを開いたりして使っておられた様子。
我が家でも一度行ってみたいね、と言いつつなかなか実現出来なかったのだが、ようやく今年の春、夫とランチを頂いてきたのだった。どのお皿もとても丁寧に作られていて、すっかり堪能した。今度はディナーに行けたらと思っていたのだが・・・なんと突然の閉店だそうである。
訊けば、オーナー自身も明日で閉店、と言われて驚いたほど突然のクローズだったそうだ。前もって閉店をアナウンスすれば、予約が沢山入って大変なことになってしまうから、ということだったらしい。
20席ほどのこじんまりしたお店ではあったが、当初はシェフが一人でキッチンを担当されていたという。繁盛するにつれ、手一杯になり、若い人を2人雇ったそうだ。ようやく彼らが一人で料理が作れるようになり、シェフも余裕が出てきて予約を受け出した途端、仕事がキツいという理由でもっと福利厚生の良い処に移る、と辞めてしまったのだという。
確かに飲食業界は拘束時間が長い。朝9時から仕込みを始め、ランチの提供。その後、休憩時間があるとはいっても店で賄い食を食べる。拘束時間であることには変わりない。仮に夜8時にオーダーストップにしてもフルコースを提供しているのだから、10時には上がれない。一日13時間以上の労働。若者の言い分では遊ぶ時間もないということなのだろう。
オーナーとシェフと私は、偶然同い年。ようやく2人を一人前に育てたシェフはそのことがかなり堪えた様子。お店は売りに出して、買い手が現れるまでは充電中とのこと。
翻って人材育成は本当に難しいですね、と話した。オーナーも、サロン移転の折、ようやく1人前の施術者にした、というところで何人ものスタッフの妊娠、出産による退職続きの期間があった。一人で何もかも全てやっていくのは大変なことだ。ようやく次を託せる人材を育てたと思ったのに、また1からやり直しか・・・という気落ち感は十分理解できる。
一方、私は宮仕えの身だから、経営者としての苦労には及ばないけれど、30年勤めていれば自分より若い人たちを育てさせてもらう機会はそれなりにあった。人材育成はやりがいも夢もある仕事だ。けれど、ようやくいろいろ伝えて、さあ、これからは・・・と思った途端辞められてしまうという徒労感は、本当にかなりの脱力ものだ。
最近の若い人たちは、ということは言いたくないけれど、どうも皆、何というか欲がないし、ここぞ、という頑張りや粘りが利かないようである。
いみじくも、オーナーは「あまり無理をさせてはいけないけれど、この子だけは、とあれこれ教え、その結果に執着してしまうと、後で肩すかしを食らった時に自分が辛いから、早期退職も織り込み済みで淡々とやるようにしている」とおっしゃっていたけれど・・・。
果たしてどんなものだろう。
今日は夫が一泊の出張。
食べたい時に食べたいものを食べたいだけ食べ、入りたい時にお風呂に入り、眠くなったら鼾も気にせずコロンと寝る予定の一人気ままな夜である。
講義を聞きながら、先日リフレクソロジーサロンのオーナーとお話しして感じたことを思い出した。
サロンと隣り合って、いわゆる隠れ家的な小洒落たフレンチのお店があった。交通の便はあまり良くないが、この辺りでは知る人ぞ知る、普段はなかなか通えないけれど、何か記念日の時には予約して訪れるという感じのお店だ。オーナーも、サロン開設○周年記念のパーティを開いたりして使っておられた様子。
我が家でも一度行ってみたいね、と言いつつなかなか実現出来なかったのだが、ようやく今年の春、夫とランチを頂いてきたのだった。どのお皿もとても丁寧に作られていて、すっかり堪能した。今度はディナーに行けたらと思っていたのだが・・・なんと突然の閉店だそうである。
訊けば、オーナー自身も明日で閉店、と言われて驚いたほど突然のクローズだったそうだ。前もって閉店をアナウンスすれば、予約が沢山入って大変なことになってしまうから、ということだったらしい。
20席ほどのこじんまりしたお店ではあったが、当初はシェフが一人でキッチンを担当されていたという。繁盛するにつれ、手一杯になり、若い人を2人雇ったそうだ。ようやく彼らが一人で料理が作れるようになり、シェフも余裕が出てきて予約を受け出した途端、仕事がキツいという理由でもっと福利厚生の良い処に移る、と辞めてしまったのだという。
確かに飲食業界は拘束時間が長い。朝9時から仕込みを始め、ランチの提供。その後、休憩時間があるとはいっても店で賄い食を食べる。拘束時間であることには変わりない。仮に夜8時にオーダーストップにしてもフルコースを提供しているのだから、10時には上がれない。一日13時間以上の労働。若者の言い分では遊ぶ時間もないということなのだろう。
オーナーとシェフと私は、偶然同い年。ようやく2人を一人前に育てたシェフはそのことがかなり堪えた様子。お店は売りに出して、買い手が現れるまでは充電中とのこと。
翻って人材育成は本当に難しいですね、と話した。オーナーも、サロン移転の折、ようやく1人前の施術者にした、というところで何人ものスタッフの妊娠、出産による退職続きの期間があった。一人で何もかも全てやっていくのは大変なことだ。ようやく次を託せる人材を育てたと思ったのに、また1からやり直しか・・・という気落ち感は十分理解できる。
一方、私は宮仕えの身だから、経営者としての苦労には及ばないけれど、30年勤めていれば自分より若い人たちを育てさせてもらう機会はそれなりにあった。人材育成はやりがいも夢もある仕事だ。けれど、ようやくいろいろ伝えて、さあ、これからは・・・と思った途端辞められてしまうという徒労感は、本当にかなりの脱力ものだ。
最近の若い人たちは、ということは言いたくないけれど、どうも皆、何というか欲がないし、ここぞ、という頑張りや粘りが利かないようである。
いみじくも、オーナーは「あまり無理をさせてはいけないけれど、この子だけは、とあれこれ教え、その結果に執着してしまうと、後で肩すかしを食らった時に自分が辛いから、早期退職も織り込み済みで淡々とやるようにしている」とおっしゃっていたけれど・・・。
果たしてどんなものだろう。
今日は夫が一泊の出張。
食べたい時に食べたいものを食べたいだけ食べ、入りたい時にお風呂に入り、眠くなったら鼾も気にせずコロンと寝る予定の一人気ままな夜である。