何度かこのブログでもご紹介した読売新聞医療サイトyomiDr.で連載中の、今津嘉宏先生の「いのちに優しく いまづ医師の漢方ブログ」最新号が、目に留まった。
以下、転載させて頂く。(残念ながら今月一杯で先生のブログは終了だそうだ。)
※ ※ ※(転載開始)
野菜を先に食べる…がん患者には間違った食べ方(2015年9月18日)
(前略)私は、クリニックで、西洋医学で漢方医学を理解し、漢方医学を西洋医学に活用した医療を行っています。ここには毎日、青森からも、宮崎からも、全国津々浦々から悩みを抱えた方がお見えになります。
最近、一番多い訴えは、食事の問題です。飽食の時代と言われ、簡単においしい食べ物が手に入る中で、間違った食事の取り方をしている方が、たくさんいらっしゃいます。たとえば、若い女性がダイエットのために、食事の時、野菜を先に食べる方法を実践されていますが、この方法をがんに冒されている患者さんが行っていることです。野菜を先に食べる方法は、食事に含まれる脂肪の吸収率を低下させることが目的です。しかし、がん患者さんにとって、三大栄養素のひとつである脂肪は、なくてはならない大切な栄養素です。
私たちの体を構成している最小単位が細胞です。この細胞を包んでいる膜が、脂肪でできています。もし、脂肪を減らしてしまうと、免疫細胞が作れなくなるばかりか、がん細胞と戦うホルモンも作れなくなります。大切な栄養素をおろそかにして、がんという病気を治すことはできません。
間違った食事を取っている方に、必ずお話しすることがあります。それは、「あなたが、正しいと信じている食事を本当に正しいと考えているのであれば、あなたの大切な人にもすすめてください。例えば、小さなこどもや孫、年老いた両親へすすめてください。それができないのであれば、あなたの食事は、間違っています」と説明します。
私は、間違った食事を宣伝している雑誌や広告を見ると、悲しくなってきます。間違った食事を信じて、身体の調子を崩した方が、毎日のようにお見えになる中で、私ができることは、正しい食事を理解してもらうことです。クリニックには専門の栄養士もいますので、できる限り時間をかけて、理解してもらうようにしています。(後略)
(転載終了)※ ※ ※
私はダイエット云々のためでなく、食事をいきなり油モノや濃い味のものから始めると、口の中がぬるぬるしてしまうのが好きでないせいもあり、無意識にサラダや野菜から頂いているように思う。でも、その食べ方が脂肪の吸収を抑えるだけでなく、大切な免疫細胞が作れなくなり、がん細胞と戦うホルモンも作れない事態を招いていたとは・・・。知らなかったとはいえ、大失敗である。
がんになって敢えて食べなくなったものは唯一、牛肉である。けれど、それも全く口にしない、というわけではないし、他の四ツ足の肉まで食べないわけでもなく、ごくごく普通に頂いている。魚や大豆製品、乳製品も野菜、果物も大好きなので、特にバランスの悪い食事をしているつもりはなかったのだけれど。
今食べている食事が、自分の明日の身体を造ってくれるのは重々承知だ。極端な食事療法が決して良くないことも分かっている。何事もバランスよく、中庸に-こう言ってしまうと、なんとも当たり前のようだけれど-、その当たり前のことを日々継続して実践していくことが結構難しい世の中なのではないか、とも思う。
さて、息子が4泊5日してまた京都に帰っていった。「短い間でしたがお世話になりました」と朝、頭を下げられたけれど、こちらとしては台風一過という感じ。夫と2人の生活パターンが出来ているところに、片付けが大の苦手の“ちらかし王子”が帰ってくると、いきなりペースが崩れるのは否めない。祖父母にとって孫が“来てよし帰ってよし”と同じことなのかもしれない。
ともあれ、部活やバイトに忙しい中、今回祖父母孝行をしてくれたことには感謝したい。年末は部活が忙しくて、もしかしたら帰省できないかもしれない、ゆっくり帰省出来るのは2月、とのこと。その時は誕生日も過ぎ、晴れて20歳になっている。
とにもかくにも、身体にだけは気をつけて、本業である学業を疎かにせずきちんと暮らしてほしい、と願う母である。
以下、転載させて頂く。(残念ながら今月一杯で先生のブログは終了だそうだ。)
※ ※ ※(転載開始)
野菜を先に食べる…がん患者には間違った食べ方(2015年9月18日)
(前略)私は、クリニックで、西洋医学で漢方医学を理解し、漢方医学を西洋医学に活用した医療を行っています。ここには毎日、青森からも、宮崎からも、全国津々浦々から悩みを抱えた方がお見えになります。
最近、一番多い訴えは、食事の問題です。飽食の時代と言われ、簡単においしい食べ物が手に入る中で、間違った食事の取り方をしている方が、たくさんいらっしゃいます。たとえば、若い女性がダイエットのために、食事の時、野菜を先に食べる方法を実践されていますが、この方法をがんに冒されている患者さんが行っていることです。野菜を先に食べる方法は、食事に含まれる脂肪の吸収率を低下させることが目的です。しかし、がん患者さんにとって、三大栄養素のひとつである脂肪は、なくてはならない大切な栄養素です。
私たちの体を構成している最小単位が細胞です。この細胞を包んでいる膜が、脂肪でできています。もし、脂肪を減らしてしまうと、免疫細胞が作れなくなるばかりか、がん細胞と戦うホルモンも作れなくなります。大切な栄養素をおろそかにして、がんという病気を治すことはできません。
間違った食事を取っている方に、必ずお話しすることがあります。それは、「あなたが、正しいと信じている食事を本当に正しいと考えているのであれば、あなたの大切な人にもすすめてください。例えば、小さなこどもや孫、年老いた両親へすすめてください。それができないのであれば、あなたの食事は、間違っています」と説明します。
私は、間違った食事を宣伝している雑誌や広告を見ると、悲しくなってきます。間違った食事を信じて、身体の調子を崩した方が、毎日のようにお見えになる中で、私ができることは、正しい食事を理解してもらうことです。クリニックには専門の栄養士もいますので、できる限り時間をかけて、理解してもらうようにしています。(後略)
(転載終了)※ ※ ※
私はダイエット云々のためでなく、食事をいきなり油モノや濃い味のものから始めると、口の中がぬるぬるしてしまうのが好きでないせいもあり、無意識にサラダや野菜から頂いているように思う。でも、その食べ方が脂肪の吸収を抑えるだけでなく、大切な免疫細胞が作れなくなり、がん細胞と戦うホルモンも作れない事態を招いていたとは・・・。知らなかったとはいえ、大失敗である。
がんになって敢えて食べなくなったものは唯一、牛肉である。けれど、それも全く口にしない、というわけではないし、他の四ツ足の肉まで食べないわけでもなく、ごくごく普通に頂いている。魚や大豆製品、乳製品も野菜、果物も大好きなので、特にバランスの悪い食事をしているつもりはなかったのだけれど。
今食べている食事が、自分の明日の身体を造ってくれるのは重々承知だ。極端な食事療法が決して良くないことも分かっている。何事もバランスよく、中庸に-こう言ってしまうと、なんとも当たり前のようだけれど-、その当たり前のことを日々継続して実践していくことが結構難しい世の中なのではないか、とも思う。
さて、息子が4泊5日してまた京都に帰っていった。「短い間でしたがお世話になりました」と朝、頭を下げられたけれど、こちらとしては台風一過という感じ。夫と2人の生活パターンが出来ているところに、片付けが大の苦手の“ちらかし王子”が帰ってくると、いきなりペースが崩れるのは否めない。祖父母にとって孫が“来てよし帰ってよし”と同じことなのかもしれない。
ともあれ、部活やバイトに忙しい中、今回祖父母孝行をしてくれたことには感謝したい。年末は部活が忙しくて、もしかしたら帰省できないかもしれない、ゆっくり帰省出来るのは2月、とのこと。その時は誕生日も過ぎ、晴れて20歳になっている。
とにもかくにも、身体にだけは気をつけて、本業である学業を疎かにせずきちんと暮らしてほしい、と願う母である。