ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2016.11.19-20 真冬のような土曜日とポカポカ陽気の日曜日

2016-11-20 21:47:38 | 日記
 土曜日。
 例年どおり大学院の入試説明会開催のため、出勤。6月の説明会は梅雨の時期だから雨天でも仕方ないかと思うのだけれど、11月のこの時期、なぜか昨年に続き、またしても雨に祟られた。
 寒さと、気圧の変化で朝から胸痛。溜まった洗濯を干した後、夫を起こし、冷たい雨の中、ロキソニンを飲んでこわごわと出勤した。

 ポンコツの私一人ではいかんともしがたい力仕事がある。今回も沢山の院生の助っ人が来てくれて、雨の中、実によく働いてくれた。有難いことである。それでも一人突っ立っているわけにもいかず、気付けば動き過ぎてしまうことに。

 説明会には去年に比べ4倍もの参加者があり、無事終了。冷え切った事務室で一人、小さな電気ストーブの助けを借りながらもろもろ処理し、ヘトヘトで帰宅すれば、夫が夕飯の支度をして待っていてくれた。

 胸痛はしぶとく続き、とにかく疲れ果てていた。食後、ソファに寝転がって撮り貯めたビデオを見始めたけれど、眠くてウトウト。起きているのは諦め、早々に入浴。そのままベッドにゴー。

 日曜日。
 明け方、お手洗いに起きるまで7時間近く連続して眠れた。それでもまだ眠り足りず、そして起きだすには早過ぎて二度寝。
 今日は月に一度のお楽しみ、Wさんのサロンでマッサージを予約している日だ。
 夫は、昨年亡くなった職場の先輩の一周忌で、ご自宅で行われる偲ぶ会に友人たちとお呼ばれしており、私より一足先に家を出た。

 昨日の真冬の寒さが嘘のようにポカポカだ。大きなストールをして出かけたけれど、不要なくらいだ。昨日と比べ10度以上暖かいというのだから、身体がなかなかついていかない。
 このところ断続的に続いていた痛みの所為であちこちに余計な力が入っていたのか、凝り固まっている身体をWさんのゴッドハンドでほぐして頂くと、身体がほどけていき、かなり楽になる。ハーブティをご馳走になってサロンを後にし、その足で実家へと向かう。

 仏花を買い求め、母と近くのイタリアンレストランで合流してランチを済ませた。母は、幾分食欲が出てきている模様。ちゃんと食べるようになったおかげで、一時はどうなることかと思った足取りも大分しっかりしてきたように見える。
 実家に到着するや否や、溜まった郵便物の整理。ライフラインの口座振替書類等、これでもかというくらいの書類である。私でも嫌になるくらいだから、80過ぎで書類に不慣れな母が書いたら半日がかり、いや、それ以上かと思う。なんとか書き終えた頃、夫がこちらに到着した。

 偲ぶ会で奥様から伺った話によれば、いわゆる近藤誠理論で無治療を選んだ結果の最期だったという。奥様があちこちの病院を予約しても、ご本人がドタキャンしてしまい、悔やまれるということだった。がんが無治療で治ったら、医者なんて要らないのに・・・と唇を噛む。

 近所では子ども好きの良いおじさんでおられたようで、自宅の庭でよく子どもたちと遊んであげていたという。今日の偲ぶ会には、当時遊んでもらったという高校生が数名来ていたそうだ。一周忌に職場の友人たちを呼び、偲んでもらえるのはもちろん亡くなったご本人のご人徳であるし、遺族の方たちのお骨折りもあるのだけれど、はて、自分がいなくなった時に、こんなふうに偲んでくれる友人がいるのだろうか、とちょっと羨ましく思った。

 その後、その先輩の樹木葬をしたという霊園に皆で出向き、同行した友人の一人が合葬をする予定の場所も見てきたという。実はここが、両親が合葬を手配していたという霊園で、なんと奇妙なご縁だと思った。

 そんな話を聞きながら、3人で夕食を共にし、タクシーで帰宅した。

 明日からまた1週間。外食率も高く、なんだか土日全然休んだ気がしない。水曜日の勤労感謝の日は出勤日だし、その翌日は通院日。半月ノンストップという感じだ。早くもカレンダーの赤い文字が待ち遠しい夜である。
コメント
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