昨日は吐き気に悩まされ、毎食前にドンペリドンのお世話になった。学内のレストランでランチの約束だったけれど、仏頂面で食が進まないのでは皆さんに申し訳ないので、キャンセル。一人で軽食に出かけた。夜は夫が宴会で夕食不要ということで、これまた一人適当な夕食。
そして、今日は瞑想ヨーガ指導者養成コースの後期8日目だ。今日が終われば12月の実習、総まとめやテストを残すだけとなった。
お天気は良いが、相変わらず冷え込んでいる。明日は雨だという予報なので、洗濯を干してから夫を起こし、念のためドンペリドンを飲んで朝食を済ませ、家を出た。
予定通り20分ほど前にスタジオに到着。今朝もまずはガネーシャ像へのお祈りを済ませる。陽だまりの暖かそうな窓際、ガネーシャ像の隣のマットに陣取った。
出席を取りながら、Sさんからタイの結婚式のお土産話が披露される。まずは、ハスタームドラー(手のムドラー)により身体の活性化を図る。先日の夜のクラスの復習になっており、いい感じ。太陽、蓮の花、鷲、火の4つを通しで行った後、すんなり瞑想の後、気持ちよくシャヴァーサナでリラックス。クリシュナのキールタンを歌ってすっかり身体が暖かく幸せな気分になる。
休憩後は、指導者のための研究と実践6。自分自身を深めるトレーニング、哲学編ということで、「バガヴァッド・ギーター」に触れる時間である。バガヴァッド・ギーターとは「神の歌」という意味で、“インド古典中最も有名でヒンドゥー教が世界に誇る珠玉の聖典であり、古来宗派を超えて愛誦されてきた。サンスクリット原典による読みやすい新訳に懇切な注釈と解説を加えた”という岩波文庫が課題図書で、今日までに読破してくるのが宿題だった。なんとも難解な書である。登場人物が多すぎて、それぞれの名前が覚えられないし、家系図も頭に入らないし、字面を追うのがやっとで、何度も途中で挫折した。
ところが、Sさんの解説の判り易いといったらない。バガヴァッド・ギーターとはジュニャーナヨーガ(正しい知識を以て真の自己に至る)、カルマヨーガ(結果に執着しないで愛を以て全ての行為を行い真の自己に至る)、バクティヨーガ(神の献愛を以て真の自己に至る)という3つの教えが中心であるという。全てが本当かどうか1つ1つわからなくとも、自分の人生で使いたい教え、自分にフィットする教えを使えば良いとのこと。
皆でディスカッションしながら、「人には各々役割(ダルマ:義務)がある」、「真の自己はカルマ(行為)の影響を受けない」、「世界はクリシュナ(神)から出来ている」これらのことが分かれば(逐一読まなくても)大丈夫ということで、4人グループに分かれて読んできた感想をシェアしあう。
お助けプリントが配布される。バガヴァッド・ギーターは、インド思想では従来真の自己に至るには禁欲が一般的だった中、自身の世俗的な行為を全うしながら精神的な至福に至ることが出来るという斬新な提案をした書物であるという。この教えはSさんのスタジオの目指すところでもあり、自分の役割(仕事等)に専念しながら(人として)良くなっていく(インドの山奥に籠って修行するわけではない)のである。
あまりに見てきたように生き生きと物語をお話されるので、いつもながら感心する。これなら帰ってからもう一度読んだらもっとスイスイと読めるだろうな、と思った。
そして、お待ちかねのランチタイム。今日は前回のメンバーにHさんたちも加わって、またも暗黙の了解のうちに5人でタイ料理レストランへ。残念ながらテーブルが3人と2人に別れてしまったが、今日も待つことなく入れて、ゆっくり食事が出来て満足。吐き気止めのドンペリドンを飲みながらタイ料理をたいらげるなんて、我ながら大したものである。
午後のカリキュラムは、同じく指導者のための研究と実践7、「指導者のためのアーサナトレーニングとアジャストメント」と称して、前回に引き続きM先生がゲスト講師。自分自身を深めるトレーニング:アーサナ編の続きで、上級者向けアーサナの実践練習をしながら、クラスでよく見かけるアーサナが取り辛い方へのアジャストメント、練習法の提案という興味深い内容だった。
M先生から「体の内面に集中しつつ、リラックスして気楽に楽しく、怪我をしないように体を動かしましょう」と最初にお話しがある。より繊細に自分に向き合うことが大事で、身体に無理が多すぎると怪我に繋がる。何段階かに分けてアーサナがとれるように提案するので、やってみましょう。自分の身体と仲良くなり、コントロール出来るようになるととても楽になります、とのこと。
思えば、これまでの私は自分の身体をきちんと見つめ、コントロールするようなことはしてこなかったのだな、と改めて反省する。
身体を傷めないように、痛くならないように練習することが一番である。痛みはストレスになるから、どうやれば大丈夫で、どうするとダメなのかを知ること、痛みを知れば、痛みがある相手(生徒)の気持ちに寄り添えるので、をれを知ることは指導するために大切だという。
バカアーサナ(鶴のポーズ)をチャレンジしていくために、背骨を伸ばし、股関節と腿を引き寄せるスクワットを練習。ブリッジ等の後屈は腰痛を引き寄せないために腰を反らせないで股関節を前に出すことで行うなど、判り易い説明にどんどん引き込まれる。私は背筋を伸ばすルックアップのポーズが苦手で嫌いだが、嫌いなポーズこそ大切とのアドバイスを頂く。
後半は橋のポーズから始め、ペアになってアジャストメントを体験。少しでも相手の身体に触れたらエネルギー交換が始まるので、一緒にポーズを取っている気分で行うように、クリアな気持ちで触れないと、イライラした気分も相手に伝わります、というお話になるほどな、と思う。ブロックを使って胸を開くポーズも練習し、その気持ち良いことといったら。最後のシャヴァーサナではM先生のマントラを子守歌にウトウトしてしまった。
これでゲスト講師によるクラスも終了。最後はM先生を真ん中に皆で胸を開くポーズを取って記念写真撮影。
今日も充実した学びの1日が終わった。スタジオを後にする時にM先生にお礼を言う。「向き合い方がとてもいいと思います。またご一緒しましょうね」と言って頂き、「はい、是非!」と大感激。Sさんにも「今日もとても楽しかったです。ありがとうございました。また来週宜しくお願いいたします。」とご挨拶して、HさんやNさんたちと駅までご一緒した。
昨日までの不調が不思議なくらい元気になった。自分の身体に向き合い、身体を正しく使うと、身体が心地よく疲れ、喜んでいるのが感じられる。これまでこんな感じを経験することはなかった。とても幸せなことだ。
さて、留守番をしてくれた夫は、私の実家に出向き、用意していた荷物を届けながら、母の寝室のテレビ配線工事やら何やらをして、和室一部屋で快適に過ごせるようにレイアウトも変えてきてくれた。器用自慢だとはいっても3時間以上かかったという。かなり大掛かりな作業だったようで有難いことである。
そして、今日は瞑想ヨーガ指導者養成コースの後期8日目だ。今日が終われば12月の実習、総まとめやテストを残すだけとなった。
お天気は良いが、相変わらず冷え込んでいる。明日は雨だという予報なので、洗濯を干してから夫を起こし、念のためドンペリドンを飲んで朝食を済ませ、家を出た。
予定通り20分ほど前にスタジオに到着。今朝もまずはガネーシャ像へのお祈りを済ませる。陽だまりの暖かそうな窓際、ガネーシャ像の隣のマットに陣取った。
出席を取りながら、Sさんからタイの結婚式のお土産話が披露される。まずは、ハスタームドラー(手のムドラー)により身体の活性化を図る。先日の夜のクラスの復習になっており、いい感じ。太陽、蓮の花、鷲、火の4つを通しで行った後、すんなり瞑想の後、気持ちよくシャヴァーサナでリラックス。クリシュナのキールタンを歌ってすっかり身体が暖かく幸せな気分になる。
休憩後は、指導者のための研究と実践6。自分自身を深めるトレーニング、哲学編ということで、「バガヴァッド・ギーター」に触れる時間である。バガヴァッド・ギーターとは「神の歌」という意味で、“インド古典中最も有名でヒンドゥー教が世界に誇る珠玉の聖典であり、古来宗派を超えて愛誦されてきた。サンスクリット原典による読みやすい新訳に懇切な注釈と解説を加えた”という岩波文庫が課題図書で、今日までに読破してくるのが宿題だった。なんとも難解な書である。登場人物が多すぎて、それぞれの名前が覚えられないし、家系図も頭に入らないし、字面を追うのがやっとで、何度も途中で挫折した。
ところが、Sさんの解説の判り易いといったらない。バガヴァッド・ギーターとはジュニャーナヨーガ(正しい知識を以て真の自己に至る)、カルマヨーガ(結果に執着しないで愛を以て全ての行為を行い真の自己に至る)、バクティヨーガ(神の献愛を以て真の自己に至る)という3つの教えが中心であるという。全てが本当かどうか1つ1つわからなくとも、自分の人生で使いたい教え、自分にフィットする教えを使えば良いとのこと。
皆でディスカッションしながら、「人には各々役割(ダルマ:義務)がある」、「真の自己はカルマ(行為)の影響を受けない」、「世界はクリシュナ(神)から出来ている」これらのことが分かれば(逐一読まなくても)大丈夫ということで、4人グループに分かれて読んできた感想をシェアしあう。
お助けプリントが配布される。バガヴァッド・ギーターは、インド思想では従来真の自己に至るには禁欲が一般的だった中、自身の世俗的な行為を全うしながら精神的な至福に至ることが出来るという斬新な提案をした書物であるという。この教えはSさんのスタジオの目指すところでもあり、自分の役割(仕事等)に専念しながら(人として)良くなっていく(インドの山奥に籠って修行するわけではない)のである。
あまりに見てきたように生き生きと物語をお話されるので、いつもながら感心する。これなら帰ってからもう一度読んだらもっとスイスイと読めるだろうな、と思った。
そして、お待ちかねのランチタイム。今日は前回のメンバーにHさんたちも加わって、またも暗黙の了解のうちに5人でタイ料理レストランへ。残念ながらテーブルが3人と2人に別れてしまったが、今日も待つことなく入れて、ゆっくり食事が出来て満足。吐き気止めのドンペリドンを飲みながらタイ料理をたいらげるなんて、我ながら大したものである。
午後のカリキュラムは、同じく指導者のための研究と実践7、「指導者のためのアーサナトレーニングとアジャストメント」と称して、前回に引き続きM先生がゲスト講師。自分自身を深めるトレーニング:アーサナ編の続きで、上級者向けアーサナの実践練習をしながら、クラスでよく見かけるアーサナが取り辛い方へのアジャストメント、練習法の提案という興味深い内容だった。
M先生から「体の内面に集中しつつ、リラックスして気楽に楽しく、怪我をしないように体を動かしましょう」と最初にお話しがある。より繊細に自分に向き合うことが大事で、身体に無理が多すぎると怪我に繋がる。何段階かに分けてアーサナがとれるように提案するので、やってみましょう。自分の身体と仲良くなり、コントロール出来るようになるととても楽になります、とのこと。
思えば、これまでの私は自分の身体をきちんと見つめ、コントロールするようなことはしてこなかったのだな、と改めて反省する。
身体を傷めないように、痛くならないように練習することが一番である。痛みはストレスになるから、どうやれば大丈夫で、どうするとダメなのかを知ること、痛みを知れば、痛みがある相手(生徒)の気持ちに寄り添えるので、をれを知ることは指導するために大切だという。
バカアーサナ(鶴のポーズ)をチャレンジしていくために、背骨を伸ばし、股関節と腿を引き寄せるスクワットを練習。ブリッジ等の後屈は腰痛を引き寄せないために腰を反らせないで股関節を前に出すことで行うなど、判り易い説明にどんどん引き込まれる。私は背筋を伸ばすルックアップのポーズが苦手で嫌いだが、嫌いなポーズこそ大切とのアドバイスを頂く。
後半は橋のポーズから始め、ペアになってアジャストメントを体験。少しでも相手の身体に触れたらエネルギー交換が始まるので、一緒にポーズを取っている気分で行うように、クリアな気持ちで触れないと、イライラした気分も相手に伝わります、というお話になるほどな、と思う。ブロックを使って胸を開くポーズも練習し、その気持ち良いことといったら。最後のシャヴァーサナではM先生のマントラを子守歌にウトウトしてしまった。
これでゲスト講師によるクラスも終了。最後はM先生を真ん中に皆で胸を開くポーズを取って記念写真撮影。
今日も充実した学びの1日が終わった。スタジオを後にする時にM先生にお礼を言う。「向き合い方がとてもいいと思います。またご一緒しましょうね」と言って頂き、「はい、是非!」と大感激。Sさんにも「今日もとても楽しかったです。ありがとうございました。また来週宜しくお願いいたします。」とご挨拶して、HさんやNさんたちと駅までご一緒した。
昨日までの不調が不思議なくらい元気になった。自分の身体に向き合い、身体を正しく使うと、身体が心地よく疲れ、喜んでいるのが感じられる。これまでこんな感じを経験することはなかった。とても幸せなことだ。
さて、留守番をしてくれた夫は、私の実家に出向き、用意していた荷物を届けながら、母の寝室のテレビ配線工事やら何やらをして、和室一部屋で快適に過ごせるようにレイアウトも変えてきてくれた。器用自慢だとはいっても3時間以上かかったという。かなり大掛かりな作業だったようで有難いことである。