日経新聞の医療・健康サイトGoodayで、簡単なクイズがある。今回はホント?ウソ?の二択なのだけれど、いつもはせいぜい五択どまりで、ちょっとした隙間時間に読むのに丁度良く、愛読している。
今回のクイズは、さもありなん、でもデータで裏づけがあるとより自信を持って言えますよね、と思わせるものであった。以下、転載させて頂く。
※ ※ ※(転載開始)
人生を楽しむほど死亡リスクが下がるってホント?
クイズで学ぶ「“幸せ度”と健康」(2016/11/7 日経Gooday編集部)
「“幸せ度”と健康」に関する問題
【問題】人間の体にとってメンタリティーは非常に大事。人生を楽しんでいるという意識が高い人ほど長生きするというデータがある。これはホント? ウソ?
(1)ホント
(2)ウソ
正解は、(1)ホント です。
幸福を感じている人ほど長生きする?(©Dmitriy Shironosov-123rf)
自らアンチエイジングに日々取り組む東海大学医学部教授の川田浩志さんは、「アンチエイジングはまずメンタル改善から」と話します。
「抗加齢、つまりアンチエイジングのためには、『食事』『運動』『メンタル』の3つが重要です。これまでの指導では、『まず食事の改善から始めましょう』などと話していました。ですが最近は、『まずメンタルありきではないか』と思うようになりました。なぜなら“やる気”がないと、何事も始められないし、続けられないからです」
例えば、日本人男性を対象にしたある研究で、被験者に「人生を楽しんでいますか?」という質問をしたところ、「人生を楽しんでいる意識が高い人」は、「そうでない人」に比べて脳卒中、心臓病による死亡リスクが半分だったそうです。また、ロンドン大学での実験では、「人生の楽しみ度=Enjoyment of Life:EOL)」と「8年後の身体機能」を比較したところ、EOLが高いと「寝たきりになりにくい」ことが判明したのです。
さらに、米国で行われた「Twitter」で飛び交う言葉を分析したユニークな研究報告によると、「Happy」や「Ha・ha・ha」といった幸せレベルを高く示すような単語を多くツイートしている人ほど、移動距離が長くて行動半径も広いことがわかったのです。
「行動量が増加すると、脳、肝臓、膵臓など全身の代謝に影響をもたらすマイオカインというホルモン様物質が筋肉から分泌されて全身に行き渡り、体の循環が良くなります。また、行動範囲が広がると、人間関係が広がり、人脈が生まれ、知り合った誰かからいろいろな知恵を授かることができる。逆に、毎日うつうつとして引きこもってしまうと、体内の循環が滞るために、炎症物質であるサイトカインが生まれ、慢性炎症を引き起こすことが分かっています。これが心臓病、脳卒中、がん、糖尿病、うつ病へとつながるとされているのです」(川田さん)
(転載修了)※ ※ ※
私自身は、アンチエイジングにとても興味があり、そのためにお金も時間もかけてたゆまぬ努力を続けている、というわけではない。人には年齢相応の美しさがあるものだし、自らの人生においてきちんと年を重ねてきた人は、それが顔に滲み出るものだと考えているからだ。
そうして出来た皺やシミは、決して恥ずべきものでなく、時を刻んできた証というか勲章としてとても魅力的なものだと感じている。だから皺やらシミやらは無くさなければ、と取り、いたずらにボトックス注射をして若い女性のようにツルツルピカピカ、というのはどうも頂けない。
もちろん女優さんなり職業的にそうあることが至上命題という方は別だけれど、ごく普通の市井人はそこまでする必要はないのではないか。
思うに日本ほど女性は若いに限る、おばさんはちょっと・・・などと、年を経るにつれて女性の地位が低下する国はないのではないだろうか。
とはいえ、一生物として身体が齢相応以上に老化するのも、これはこれで頂けない。ある年齢になれば、どうしても若い頃に比べて活動量が減り、人は足から退化するとも言われる。
実際、夏に他界した父は、背骨の圧迫骨折で足が不自由になってからはめっきり外出を嫌がるようになり、とんと歩かなくなった。だからますます活動量が減少し、代謝が落ち、悪循環になったのだろうと思う。
昨日のヨーガクラスで、長期引きこもりで30代になった男性が、自室のドアノブが壊れて部屋の外に出られなくなった時、それを開けることが出来ないほど筋肉量が衰えていたという事例が話題に出た。医師に診てもらうために普通にベッドから降りて、椅子にこしかけるのに3分もかかったそうで、その体力の低下たるや恐ろしいほどだ。
人生は一度切り。誰のものでもない自分の人生である。願わくばワクワク出来ることを見つけて、それにチャレンジし、幸せを感じられるのだとしたら何よりではないか。
チャレンジの後には(失敗はなく)成功と大成功しかない、という実業家の言葉も聞いた。一歩踏み出したことによってもたらされるものは、たとえどんなことでなろうと決して失敗ではない、という究極のポジティヴ思考だ。
いくつになっても失敗を恐れずに、自分が幸せだと感じられることにチャレンジしていきたいと強く思う。明日は今日よりも1日齢をとる。つまり今日という日が今、自分にとって最も若いのだ。だから自分がワクワク出来そうなやりたいことはなるべく明日に回さない。そんなことを積み重ね、気付けばこんなにも心が落ち着き、体調まで良くなるのだから。
もちろん9年近く再発転移乳がん治療中の患者である私が、「私は健康です。」と言い切るにはちょっと無理がある。けれど、治療を継続していること以外メンタル面では問題を抱えていないし、日々幸福を感じ、それを感謝することも出来ている。
もしかしたらこの調子でまだまだしぶとく生きていくことが出来るのかもしれない。
さて、今日は立冬。陽射しは明るいが、さすがに風が冷たくなってきた。コート姿もぐんと増えている。学内の紅葉がより一層美しさを増している。遠く紅葉の名所まで足を伸ばさなくとも、いながらにして充分に錦秋を楽しむことが出来る。なんとも幸せなことである。
今回のクイズは、さもありなん、でもデータで裏づけがあるとより自信を持って言えますよね、と思わせるものであった。以下、転載させて頂く。
※ ※ ※(転載開始)
人生を楽しむほど死亡リスクが下がるってホント?
クイズで学ぶ「“幸せ度”と健康」(2016/11/7 日経Gooday編集部)
「“幸せ度”と健康」に関する問題
【問題】人間の体にとってメンタリティーは非常に大事。人生を楽しんでいるという意識が高い人ほど長生きするというデータがある。これはホント? ウソ?
(1)ホント
(2)ウソ
正解は、(1)ホント です。
幸福を感じている人ほど長生きする?(©Dmitriy Shironosov-123rf)
自らアンチエイジングに日々取り組む東海大学医学部教授の川田浩志さんは、「アンチエイジングはまずメンタル改善から」と話します。
「抗加齢、つまりアンチエイジングのためには、『食事』『運動』『メンタル』の3つが重要です。これまでの指導では、『まず食事の改善から始めましょう』などと話していました。ですが最近は、『まずメンタルありきではないか』と思うようになりました。なぜなら“やる気”がないと、何事も始められないし、続けられないからです」
例えば、日本人男性を対象にしたある研究で、被験者に「人生を楽しんでいますか?」という質問をしたところ、「人生を楽しんでいる意識が高い人」は、「そうでない人」に比べて脳卒中、心臓病による死亡リスクが半分だったそうです。また、ロンドン大学での実験では、「人生の楽しみ度=Enjoyment of Life:EOL)」と「8年後の身体機能」を比較したところ、EOLが高いと「寝たきりになりにくい」ことが判明したのです。
さらに、米国で行われた「Twitter」で飛び交う言葉を分析したユニークな研究報告によると、「Happy」や「Ha・ha・ha」といった幸せレベルを高く示すような単語を多くツイートしている人ほど、移動距離が長くて行動半径も広いことがわかったのです。
「行動量が増加すると、脳、肝臓、膵臓など全身の代謝に影響をもたらすマイオカインというホルモン様物質が筋肉から分泌されて全身に行き渡り、体の循環が良くなります。また、行動範囲が広がると、人間関係が広がり、人脈が生まれ、知り合った誰かからいろいろな知恵を授かることができる。逆に、毎日うつうつとして引きこもってしまうと、体内の循環が滞るために、炎症物質であるサイトカインが生まれ、慢性炎症を引き起こすことが分かっています。これが心臓病、脳卒中、がん、糖尿病、うつ病へとつながるとされているのです」(川田さん)
(転載修了)※ ※ ※
私自身は、アンチエイジングにとても興味があり、そのためにお金も時間もかけてたゆまぬ努力を続けている、というわけではない。人には年齢相応の美しさがあるものだし、自らの人生においてきちんと年を重ねてきた人は、それが顔に滲み出るものだと考えているからだ。
そうして出来た皺やシミは、決して恥ずべきものでなく、時を刻んできた証というか勲章としてとても魅力的なものだと感じている。だから皺やらシミやらは無くさなければ、と取り、いたずらにボトックス注射をして若い女性のようにツルツルピカピカ、というのはどうも頂けない。
もちろん女優さんなり職業的にそうあることが至上命題という方は別だけれど、ごく普通の市井人はそこまでする必要はないのではないか。
思うに日本ほど女性は若いに限る、おばさんはちょっと・・・などと、年を経るにつれて女性の地位が低下する国はないのではないだろうか。
とはいえ、一生物として身体が齢相応以上に老化するのも、これはこれで頂けない。ある年齢になれば、どうしても若い頃に比べて活動量が減り、人は足から退化するとも言われる。
実際、夏に他界した父は、背骨の圧迫骨折で足が不自由になってからはめっきり外出を嫌がるようになり、とんと歩かなくなった。だからますます活動量が減少し、代謝が落ち、悪循環になったのだろうと思う。
昨日のヨーガクラスで、長期引きこもりで30代になった男性が、自室のドアノブが壊れて部屋の外に出られなくなった時、それを開けることが出来ないほど筋肉量が衰えていたという事例が話題に出た。医師に診てもらうために普通にベッドから降りて、椅子にこしかけるのに3分もかかったそうで、その体力の低下たるや恐ろしいほどだ。
人生は一度切り。誰のものでもない自分の人生である。願わくばワクワク出来ることを見つけて、それにチャレンジし、幸せを感じられるのだとしたら何よりではないか。
チャレンジの後には(失敗はなく)成功と大成功しかない、という実業家の言葉も聞いた。一歩踏み出したことによってもたらされるものは、たとえどんなことでなろうと決して失敗ではない、という究極のポジティヴ思考だ。
いくつになっても失敗を恐れずに、自分が幸せだと感じられることにチャレンジしていきたいと強く思う。明日は今日よりも1日齢をとる。つまり今日という日が今、自分にとって最も若いのだ。だから自分がワクワク出来そうなやりたいことはなるべく明日に回さない。そんなことを積み重ね、気付けばこんなにも心が落ち着き、体調まで良くなるのだから。
もちろん9年近く再発転移乳がん治療中の患者である私が、「私は健康です。」と言い切るにはちょっと無理がある。けれど、治療を継続していること以外メンタル面では問題を抱えていないし、日々幸福を感じ、それを感謝することも出来ている。
もしかしたらこの調子でまだまだしぶとく生きていくことが出来るのかもしれない。
さて、今日は立冬。陽射しは明るいが、さすがに風が冷たくなってきた。コート姿もぐんと増えている。学内の紅葉がより一層美しさを増している。遠く紅葉の名所まで足を伸ばさなくとも、いながらにして充分に錦秋を楽しむことが出来る。なんとも幸せなことである。