ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.1.8 乳がん患者さんのための瞑想ヨーガ1月クラス、無事終了

2018-01-08 20:28:38 | ASHARE (アシェア)
 三連休最終日。いよいよASHAREさん主催の瞑想ヨーガクラス当日になった。
 朝食の準備と夕飯の下ごしらえを終えて夫を起こす。天気予報は意地悪で、曇りのち雨だという。参加してくださる皆さんの足元が悪くなっては申し訳ない。なんとか終わるまで降り出さないでくれますように、と折りたたみ傘を持って家を出る。
 
 夫に快く送り出され、行きの電車は幸先よく新型車両が滑り込んできた。しっかり席を確保して、レッスンプランを復習しながらターミナル駅まで。私鉄への乗り継ぎもうまくいって、予定通りの時間に会場最寄り駅に到着した。

 スタッフの方が案内プレートを持って会場棟入口に立っていてくださる。もう何人か見えていますよ、とのこと。背筋が伸びる感じ。
 お手洗いを済ませて時間調整をしつつ会場へ。既に受付と着替えも終わり、準備万端の方もちらほら。体調不良で当日キャンセルの方がお二方おられたが、クラスを受けられるのは事務局メンバーもあわせて16名とのこと。隣の方とぶつからないようにゆったりとした配置にしたかったので、このくらいの人数がマックスである。
 どんな形でマットを並べるか少し考えて、私が真ん中に陣取ってその周りを2列に緩い扇型に囲って頂くことにした。

 代表のHさんがご挨拶され、予定より5分早い開始となった。会場にはフランキンセンスの香りのディフューザーが設置されており、芳香浴が出来る仕掛けになっている。
 11月に行った事務局向けお試しクラスは60分だったが、今日はたっぷり90分どうぞということで、最初の自己紹介から、ヨガとの出会いのアイスブレーキングの部分も若干長めにお話し出来た。ヨーガスートラの最初の一節を紹介してからヨーガの智慧のお話をしたところで、聖なる音オームの音からクラススタートだ。

 今回はマントラ付きのヨーガに触れるのが目的なので、ウォーミングアップとして大空と大地と、その間にある全てのものに感謝と尊敬を表す動きである帰命敬禮から。動き自体は難しくないが、なんのこっちゃ~という感じの古代サンスクリット語を唱えながら、となるとなかなか一筋縄ではいかない。それも楽しみのうちである。
 続いて五体投地で立ちポーズも行う。最初はなかなか声を出すのが恥ずかしいし、抵抗があるものだけれど、いざ声を出しながら動くと、余計なことを考えている余裕はなく、今この瞬間に集中せざるを得なくなる。それこそが瞑想ヨーガの狙いなのだろうと思う。今この瞬間に集中して、自分と向き合うことが出来れば不思議と心は鎮まるものだ。

 簡単な動きで決して難しいアーサナ(ポーズ)をとっているわけではないけれど、だんだん身体の中からポカポカと温まってくる。数セット繰り返した後で、朝ヨガのお裾分けとして前後の動き、左右の動き、回旋の動きをご紹介する。
 ここまででクラスは45分経過。後半45分は呼吸法と瞑想、キールタンになる。

 瞑想を体験するのも初めて、という方が多かったのではないか。それでも皆さんが、私がガイドした通り口元に微笑みを持ちながら、とても穏やかな顔で座っておられたので、こちらもとても幸せな気分になった。
 腹式呼吸から完全呼吸法へ移行して、瞑想タイムの後はシャヴァアーサナへ。殆ど全ての方が横になって暫しの間、お休みされる。寝息も聞こえたようだ。
 ということで、気持ち良く休めたということなら、大成功だったのではないか。

 ラーマボーロのキールタンを唄い、リンの音でゆっくり目覚めて頂く。しっかり伸びをして脱力して頂いた後は、スッキリした気分でキールタンを唄うクラス最後の時間だ。
 今日も前回ご紹介したハレルヤを。そして5分前倒しで始まったこともあり、私が大好きなガネーシャのキールタンもご紹介する時間があった。
 90分のクラスをこんなに大勢の方に対して行ったのは初めてのこと。出来るかしら、と不安がなかったといっては嘘になるけれど、案ずるより産むがやすし。私もとても気持ち良く声を出し、皆さんとの声の共鳴に包まれて癒された気分だ。

 少し質問タイムを取った後、無事終了。ASHAREさんから参加者の方たちにお楽しみプレゼントがご用意される。私にまで頂戴して、恐縮しきり。
 身体を動かした後のホームケア用アロマグッズの中身は「ぽかぽかアロマバスフィズ」と「リラックスマッサージオイル」、「リラックス&デトックスハーブティ」の3点セット。
 お風呂でしっかり温まって、炭酸パワーで血行も免疫力もアップさせ、ラベンダーとマジョラムで疲れた身体と心を鎮静するお風呂上りのマッサージ。さらには入浴後の水分補給としてデトックス効果の高いリンデン&エルダーフラワーブレンドの風邪対策にも効果的なハーブティというのだから、もう至れり尽くせり。
 精油の種類や量も治療中の体調を考えて刺激が少なく、安全な量とのこと。アロマとハーブの専門家集団ASHAREさん、さすがである。

 着替えを終えて、皆で別棟の高層階レストランへ。眺望が自慢だそうで、スカイツリーや東京タワーの2つの塔が見渡せる。公園が隣接しているから桜の頃も紅葉の頃も素晴らしいだろう。
 各々ランチの注文を済ませ、それぞれテーブルごとに自己紹介。15年以上のベテラン患者さんから、手術から2年程度という患者さんまで様々。お子さんがまだ小さい方もおられ、それぞれ語りつくせぬドラマがある。患者会でこういう時間を持つのはとても久しぶりなので、何か得も言われぬ懐かしいような気分になった。

 皆さんがこのブログを読んでくださっているとのこと、我が家の恥も含めてご存知だと思うと、もういい恰好などしていられない、といったところ。色々な方から感想を言って頂き、思っていたものとは違ったけれど、気持ち良かった、すっきりした、涙が出たという言葉を嬉しく受け止める。

 夕方から雨の予報なので少し早めにお開きに、と事務局のTさんからご挨拶があったが、窓の外を見ると、既に雨が降り出しているではないか。ああ、晴れ女のチカラ及ばず、である。ゆるゆると解散。
 お手洗いを済ませてエレベーターホールに戻るともうどなたも残っていなかった。1階に降りるとUさんとTさんが私をお待ちくださっていた模様。そして、参加者のお一人がスマホを忘れたようだとのことで、もうお一人のTさんが探しに走っておられたという。
 あら、そういえば私スマホどうしたかしら、とバッグを見ると見当たらない。そしてTさんが手にしているスマホこそ、私のものであった。なんとお恥ずかしい。置いてきたことすら忘れるこのケモブレインである。トホホ。ご迷惑をおかけしてしまい恐縮しきり。結果オーライではあったけれど、本当に助かった。幸いにもその頃には傘をさす程の雨は降っておらず、折りたたみ傘をもう一度畳むことになった。

 今後のことを少しご相談して、スタッフの方たちとお別れした。明後日の治療日から治療薬変更なので、副作用がどんなふうに出るかまだ分からない部分もあり、3月以降のクラスの開催日程は今のところ白紙である。それでも「3月以降もあるのですよね」と言ってくださった方がおられるということで、新米講師冥利に尽きる。これは体調が悪いなどとは言っていられない。上手く体調コントロールしてこれからもコンスタントにクラスを提供させて頂ければ、と思う。

 ターミナル駅で小休止。百貨店内のリフレクソロジーサロンに立ち寄り、暫しオイルリフレでリラックス。夫のおやつを買い物し、しっかり準特急の席を確保して、今日のクラスの反省をしながら車内の時間を過ごした。
 最寄り駅に着くとパラパラと小雨。なんとか頑張り切れた自分へのご褒美と、今日のクラスの実現に内助の功(!?)で協力してくれた夫へのお礼にニットを買い求めて帰宅。

 夫が整えてくれた夕飯を頂き、さて、明日からまた新しい1週間。水曜日の治療の後は、翌日は出張会議と戻っての会議と慌ただしい1週間になりそうだ。


(追記)ASHARE(アシェア)さんの活動レポートに取り上げて頂きました。

 
コメント (4)
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