先日、女性ひとりのお客さんが多いレストランで(だからこちらも入りやすかったのだけれど)、一人でランチをしていたときのこと。左隣に70代くらいの女性が、右隣に60代くらいの女性がそれぞれ一人で座って、私は真ん中に挟まれていた。
左の女性は私より一足先に食事を始めており、私の食事が届いたタイミングで右隣に女性が座った。
左隣の女性が召し上がっていたのは、私が注文しようか迷ったもうひとつのお料理だった。右隣の女性は私のテーブルの上に乗った料理を見ながら、写真のついたメニューを片手に「これですよね、美味しいですか?」と訊いてきた。「美味しいですよ。暖かいですし」とお答えしたら、「もうひとつのメニューとどっちにしようかな、と迷っているけれど、じゃあ、私もこちらにします。」と私と同じものを注文された。
食事が進み、セットのデザートに加え、手持ちのクーポンでサービスされたアイスクリームと紅茶がサーブされた。左隣の方が注文したメニューにはデザートはセットされていない。私のデザートをちらとご覧になって、ケーキは嫌いだけれど、とテーブルに置かれていた焼き菓子の案内を見ながら、ウエイトレスさんに「これを」とお願いしておられた。
果たして、小さな焼き菓子が2つ、個袋に入ったままお皿に乗ってサーブされた。「あら、ひとつでいいのに。」と女性は言う。すると「1個売りはしていないので5個でひと箱です。残り3個はお持ち帰りください。」とのこと。「でもそんなに要らないのに。」と繰り返しておられたが(おそらく一人暮らしなのだろう。)、「お日持ちしますから大丈夫ですよ。」とウエイトレスさんはその場を離れてしまった。
気の毒になって「そんなに沢山要らないですよね・・・」と相槌を打った。
今度は右側の女性が私の頂いているアイスクリームを見て、「(私にはきていないけれど)別に注文したの?」と訊いてくる。「これはおまけでクーポンのサービスです。」とスマホを見せると「あら、私も出来るかしら?」とスマホを出される。慣れないスマホを操作するのが大変そうだったので「私のを見せたらいかがですか。」とお貸しすると、無事注文が通って、別途アイスクリームが出てきた。女性は嬉しそうに召し上がり、「良かったわ、いいことを聞いて。」とご満悦だった。「良かったですね。」と応じる。
続いて、左側の女性が「これ、どうぞ」とお皿の上の焼き菓子をくださる。「失礼かもしれないけど、私はもう食べられないので。」とのこと。いやいや、そんな・・・と思ったけれど、お金をお渡しするのもどうかと思うし、せっかくそう言ってくださるのを突っ返すのもどうかと「すみません、ご馳走様です。」と有難く頂いて見送った。それにしても、同じお菓子をあと3つ持ち帰ることになった女性には同情する。その場でちょっと食べたかっただけなのに。
お店の方は、もともとテイクアウト品なので1個や2個では提供できないこと、5個まとめてお買い上げということになるということを、もう少し丁寧に説明する必要があったんじゃないかな、と自分のことではないにせよ、少々割り切れないものを感じたのは否めない。
今度は「おやつにどうぞ」と右隣の女性から夫の大好物のミニ羊羹が差し出された。いやいや、私は何もしていませんし、クーポンだし・・・もごもご。
「おかげさまで美味しかったから!」と。これまた「すみません、却って、なんだか藁しべ長者ですね。」と有難く頂戴した。
そんなわけで、ある冬の日のランチタイム、いきなり見ず知らずの両隣からお菓子が降ってきた。
おばちゃんのコミュニケーション能力、最強!を感じたひと時だった。
左の女性は私より一足先に食事を始めており、私の食事が届いたタイミングで右隣に女性が座った。
左隣の女性が召し上がっていたのは、私が注文しようか迷ったもうひとつのお料理だった。右隣の女性は私のテーブルの上に乗った料理を見ながら、写真のついたメニューを片手に「これですよね、美味しいですか?」と訊いてきた。「美味しいですよ。暖かいですし」とお答えしたら、「もうひとつのメニューとどっちにしようかな、と迷っているけれど、じゃあ、私もこちらにします。」と私と同じものを注文された。
食事が進み、セットのデザートに加え、手持ちのクーポンでサービスされたアイスクリームと紅茶がサーブされた。左隣の方が注文したメニューにはデザートはセットされていない。私のデザートをちらとご覧になって、ケーキは嫌いだけれど、とテーブルに置かれていた焼き菓子の案内を見ながら、ウエイトレスさんに「これを」とお願いしておられた。
果たして、小さな焼き菓子が2つ、個袋に入ったままお皿に乗ってサーブされた。「あら、ひとつでいいのに。」と女性は言う。すると「1個売りはしていないので5個でひと箱です。残り3個はお持ち帰りください。」とのこと。「でもそんなに要らないのに。」と繰り返しておられたが(おそらく一人暮らしなのだろう。)、「お日持ちしますから大丈夫ですよ。」とウエイトレスさんはその場を離れてしまった。
気の毒になって「そんなに沢山要らないですよね・・・」と相槌を打った。
今度は右側の女性が私の頂いているアイスクリームを見て、「(私にはきていないけれど)別に注文したの?」と訊いてくる。「これはおまけでクーポンのサービスです。」とスマホを見せると「あら、私も出来るかしら?」とスマホを出される。慣れないスマホを操作するのが大変そうだったので「私のを見せたらいかがですか。」とお貸しすると、無事注文が通って、別途アイスクリームが出てきた。女性は嬉しそうに召し上がり、「良かったわ、いいことを聞いて。」とご満悦だった。「良かったですね。」と応じる。
続いて、左側の女性が「これ、どうぞ」とお皿の上の焼き菓子をくださる。「失礼かもしれないけど、私はもう食べられないので。」とのこと。いやいや、そんな・・・と思ったけれど、お金をお渡しするのもどうかと思うし、せっかくそう言ってくださるのを突っ返すのもどうかと「すみません、ご馳走様です。」と有難く頂いて見送った。それにしても、同じお菓子をあと3つ持ち帰ることになった女性には同情する。その場でちょっと食べたかっただけなのに。
お店の方は、もともとテイクアウト品なので1個や2個では提供できないこと、5個まとめてお買い上げということになるということを、もう少し丁寧に説明する必要があったんじゃないかな、と自分のことではないにせよ、少々割り切れないものを感じたのは否めない。
今度は「おやつにどうぞ」と右隣の女性から夫の大好物のミニ羊羹が差し出された。いやいや、私は何もしていませんし、クーポンだし・・・もごもご。
「おかげさまで美味しかったから!」と。これまた「すみません、却って、なんだか藁しべ長者ですね。」と有難く頂戴した。
そんなわけで、ある冬の日のランチタイム、いきなり見ず知らずの両隣からお菓子が降ってきた。
おばちゃんのコミュニケーション能力、最強!を感じたひと時だった。