ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.1.10 採血レントゲン心エコー後診察、ハーセプチン189回目(3倍量再開1回目)、治療始め

2018-01-10 22:03:05 | 治療日記
 昨夜は仕事を終えてからSさんのスタジオに向かった。夕方知らない番号から携帯に電話が入っていたのだけれど、ここのところ迷惑電話も多いのでかけ直しをしないでいた。スタジオ最寄り駅に到着した頃に、再度電話が鳴ったが、軽食を摂っていたのでこれも取れず。何の疑いも持たずにスタジオに行くと、いつもならスタジオのドアが開いて、マットが敷いてあるのが見えるのだが、ひと気もないしドアが閉まっている。
 ?と思うが、受付にはAさんがいらしたので「今年もよろしくお願いします」と言うと、「ああ、やっぱり・・・」と。中からSさんが出ていらして「○○さん、ごめんなさい。」と仰る。

 もしや、あの電話は・・・そうなのだった。スタジオの非登録電話番号だったのである。スタジオのビルが工事で断水し、お手洗いが使えないため急きょ休講となったそうな。登録していた自宅PCにメールを入れて頂いたり、携帯に電話を入れて頂いたりしたという。結局、他の参加者には連絡がついたのだけれど、私一人とうとうスタジオまで行ってしまったという間抜けな事態こそ事の顛末だった。

 クラスに参加出来なかったのはとても残念だったけれど、新年のご挨拶が出来、8日に患者会で開催した瞑想ヨーガクラスのご報告も出来たのでとにかく良かった。気を取り直して、再び駅に戻ってそのまま病院最寄り駅へと向かった。
 いつもより2時間早い電車に乗り、予定より2時間早くチェックイン。まだ時間が早かったので、翌日病院で読もうと思った本を1冊読み終えてからぬるめのお風呂にゆっくり入浴。早めにベッドに入った。

 夜中に一度お手洗いに起き、いつもより30分ほど早く起床。浴槽足湯の支度をしてから夫にモーニングLINE。無事既読になった。
 足指のマッサージをしてじんわり汗をかいて、レストランへ。昨夜の夕食が軽かったのでお腹はペコペコ。ちょっとずつ色々、野菜たっぷりの朝食を頂く。BS で朝の連続テレビ小説を視てからチェックアウトして病院へ向かう。雲一つない快晴だが、昨日とは打って変わって風が冷たい。

 IDカードを通して採血受付に出向く。8時の受付開始前は紙の番号札を取る仕組み。既に30番近い。皆さんいったい何時に来ているものやら。時間が来て番号札順に10名ずつ呼ばれ、一列に並んで受付カード発行機へ。10分ちょっとで自分の番が来て中待合へ。今朝が初めての女性の検査技師のKさん。今日はフルチェックで5本。針刺しも抜針も殆ど痛まずお上手だった。ラッキーな年始めである。

 心エコーの受付を済ませてレントゲン受付に行くと、こちらも混雑していて20人ほど待っている。年明けの病院は混雑覚悟。判っていてもあれこれ検査が控えているので、落ち着かない。10分以上待って、これはレントゲンを諦めて心エコーに戻らないとダメかしら、と思ったところで受付に呼ばれる。その後は殆ど待たず、中待合に座ってすぐに名前を呼ばれてほっとする。今日も一切金具やプラスチックがついていない検査仕様の服装のため、検査着に着替えることもなく、そのままスムーズに撮影が終了。1階に降りて、心エコー予約時間12分前に滑り込み。診察前に3つの検査、しかも心エコーは時間指定なので、かなり綱渡りだ。

 予約どおりに呼んで頂けて、心エコー開始。10分ほどの所要時間。身長体重を自己申告した後、左横向き、やや斜め、仰向けの3つの角度から撮影して無事終了。着替えを終えて向かいの腫瘍内科に移動。保険証チェックも済ませ、定位置ではないけれど、落ち着いて本を読めそうな席を確保。採血から1時間ほど経っているので忘れないうちに血圧測定。104-64、脈拍は86。30分ほど読書していると中待合へどうぞ、と番号が出る。
 その後30分ほど待って先生がお顔を出された。やはりどんなにスムーズでも朝の受付から先生にお目にかかるまで2時間以上が経過してしまう。
 
 今日は実習の学生さんがお一人同席させて頂きます、とのお断りがあった。新年のご挨拶の後、「さて、年末年始はいかがお過ごしでしたか」と問われ、体調説明。「おかげさまで年末年始は家族で佐野の厄除け参りに行きました。寒かったですが、痛みもなく朝だけのロキソニンでしのげました。ただ前回投与後、年末休暇初日となった金曜日まではとても体調が悪く、一日寝込みました。土曜日もなかなか復活せず、ようやく日曜日から旅行という感じでした。」と言うと、「これで最後と思うと、副作用がきつく出ることがあるようです」とのこと。なるほど、確かにタキソテールの時もECの時も、これで最後、と思った最終クールはきつかったっけ。

 診察室での検温は6度6分。「さて、採血結果は問題なしですが、マーカーが久しぶりに上がりましたね」とのこと。確かに前回ちょっと下がったのだけれど、今回は一昨年末、ジェムザールにしましょう、というタイミングで測った数値と同じだけ上がっている。ただ、先生が仰るには「同じ治療でこうして数値が上下するというのを、どこまで信じるかという部分もありますが・・・」とのこと。
いずれにせよ今日から治療変更なので、タイミングとしては良いのではないかとのご判断だ。

 心エコーは、前回体調が悪かった時よりも早めに終わったけれど、大丈夫そうとのこと。また、レントゲン画像は1か月半前と比べ、肺の影は不変のもの、薄く見えるもの、厚みが増したもの等色々ある。まあ、ゆっくり大きくなることが続いているというお見立てだ。

 そして薬の処方。ゼローダを体表面積から計算して3600mg、朝6錠、夜6錠の12錠になった。デノタスはあと10日分くらい残っているが、それを飲み終えて終了、漢方はじき止めたいけれど、どうですか、と問われ、「痺れは相変わらずだし、ゼローダを始めて手足症候群が出ると心配なので、もう暫く続けたい」とお願いする。下痢の薬でロペミンは合わなかった(下痢は止まったけれど、腸が一切動かなくなってしまい、却って吐き気を増幅させてより食べるのが恐ろしくなってしまった、と前回の様子をお話しする。)ので、別のものを、とリクエストするとミヤBM錠となった。前回はラックビーや漢方を飲んでいたのを思い出した。そして、手足症候群対策で保湿が重要になるので、ヒルドイドの伸びの良いローションとゲルの2種類出して頂いた。吐き気止めは引き続きドンペリドンだ。

 次回2週間後に副作用報告のため予約が入った。前回2014年の初めにタイケルブとゼローダの併用治療を行ったときは、10日でギブアップした苦い思い出があるが、先生曰く「内服の肝は(頑張り過ぎずに自分で)止めること」とのこと。自分でもうダメだと思ったらストップしてよい、とのこと。それも6錠を減薬するのではなく、飲むか止めるかのオールオアナッシングである。

 ご挨拶してハーセプチン投与のため化学療法室へ移動。お手洗いを済ませ、夫やお友達に報告LINE。とても混んでおり、リクライニング椅子の空きがぱっと見たところなさそうだ。それでも20分ほどで、看護助手さんから内側の奥の方のリクライニング椅子にご案内される。看護師さんたちは皆お忙しそうにカートを押しながら室内を小走りに動き回っている。
 リクライニング椅子に座って態勢を整えていると、今日も新年早々Sさんがヘルプに見えている。針刺しが上手で痛まないSさんでラッキーだ。逆血も問題なく、薬が届くのを待つ。

 15分ほどでMさんが「お薬届きました。始めましょう。」と見える。前回のタイケルブとゼローダの併用のトラウマも含め、ひとしきり薬の変更について色々お話をする。
 今日は3週に一度に替える3倍量のハーセプチンと生理食塩水の2本のみ。

 途中で薬剤部から薬剤師のKさんが見える。曰くゼローダの副作用がきつかったら(手に亀裂が入って(切れて)痛んだり、水便になったら)やめてください、とのこと。前回10日間でダウンしたお話をすると、ゼローダは身長体重で割り出した体表面積のみで薬の量を決めており、肝臓や腎臓の代謝のことは一切考慮に入れていないので、人によって副作用のダメージが異なる。実際に副作用が酷い場合には、ゼローダの2週飲んで1週休みという休薬期間をもう1週間延ばしたりすることになるが、その場合ハーセプチンが4週に一度になってしまうので、それよりもコンスタントに減薬する方が良い場合もあるとのこと。

 いずれにせよ、まずは(前回2薬併用で10日だったので)今回、ゼローダのみ2週間飲めるかどうかですね、とのこと。丁寧にお話を聴いて頂いて、とてもスッキリした。
 最後の生理食塩水が始まったところで血圧測定。108-76、脈は64。点滴は1時間20分ほどで終了。抜針はOkさん。「もう忙しくてフラフラで・・・」と仰るので、「ファイト!」と励ます。今日は採血もポートの刺針、抜針ともツイていた。
 採血の結果をプリントアウトして頂くと、白血球は3,600、好中球も1,700で問題なかったし、貧血は12.3と改善していた。アルブミンは相変わらず3.9。

 病院滞在時間は5時間半弱。会計書類を腫瘍内科受付に出してから、時間を見計らって自動支払機へ移動。採血、レントゲン、心エコー、点滴の3割負担、5万円弱をカードで支払う。ハーセプチンが倍量になったので、前回の倍額になっている。

 外に出るといいお天気だけれど、風が強く寒い。薬局に入ると、ここも人で溢れている。これは待つな、と覚悟して本を取り出す。10人待ちで、どんどん後から抜かれて1時間以上。今日からお薬変更なのですね、と言われひとしきり説明する。
ゼローダ1日12錠が14日なので、それだけで結構な量である。全部で8種類、8袋。久しぶりに2万円の大台を超えてカード払い。3週間に1度病院と薬局で支払うのが7万円弱だから、1か月に割り返せば10万円を超えるということだ。

 病院と薬局での全滞在時間は6時間半ちょっと。朝が早かったので、ちょっとぐったり。今日は吐き気が出ないので、と駅ビルで時間をかけて遅いお昼に和食膳を頂いた。
 快速電車に座って帰りも2冊目の本を続けて読む。面白いが、途中であまりの眠気にちょっとウトウト。
 吐き気はないのだから、夕食は作ろうと思っていたのだけれど、なんだか思いのほか疲れてしまい、結局今日も軟弱に乗り換え駅のスーパーでお弁当を調達。最寄り駅からタクシーに乗りたかったが、あいにく車がいなくて徒歩で帰宅した。

 最低限の片づけを済ませ、夫の帰りを待つ。昼食が遅かったので、とリビングで横になってビデオを見て時間調整。夫が作ってくれたお味噌汁をお供にお弁当を頂いた。
 治療日にきちんと夕飯を食べられたのはほぼ1年ぶり。明日はまた東京横断の出張だ。今晩からゼローダを飲んで、明朝お腹が痛くなると長時間の電車移動が出来なくなるので、薬は明日から、と先生にもお話済み。とにかく頑張り過ぎずに頑張ってなんとかきちんと飲めますように。

 帰宅すると今年初めてのお花が届いていた。ピンクのアルストロメリアが3本、可愛らしいいちご草が3本、ヒペリカムとドラセナの葉が1本ずつ。花言葉はそれぞれ「凛々しさ」、「友情」、「きらめき」だという。
 年末に届いたお正月用のお花がまだまだ生き生きしているし、その前のカーネーションやガーベラもまだまだ元気。家の中にお花が沢山、幸せなことである。
コメント
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