ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.1.20 28周年の今年は、ちょっと趣向を変えて・・・

2018-01-21 00:23:23 | 
 結婚25周年記念で暖かいところへ出かけようと八重山諸島を訪れて早3年。青い海、青い空に癒され、すっかり気をよくして一昨年は宮古島を訪れた。
 昨年は、一昨年末から年明けまで南九州に出かけたばかりで、その上私が伊豆へヨガリトリートに参加してしまったので、この時期の旅行は頓挫してしまった。
 この結婚記念日夫婦旅行だが、今年はちょっと趣向を変えて同じ2泊3日のショートトリップに出かけることにした。
 所要時間は南の島と同じ3時間ちょっと。目的地はお隣の国、中国である。

 これまでどうも中国というとお手洗いの心配があり、触手が動かなかったのだけれど、常々一箇所だけ訪れてみたいと思っていた都市があった。それが今回の目的地、上海である。
 上海、無錫、蘇州3日間の旅。
 土曜日午後の便で、月曜夕方には帰ってくる。緩い旅の始まりである。

 あいにく最寄り駅からのリムジンバスは集合時間にピッタリくる時間がなく、電車で行くことにした。まあ夫と2人、2泊3日なのでそれほど荷物も多くない。
 最寄り駅までタクシーで向かい、順調に私鉄、JR、私鉄と乗り継ぐ。離陸2時間前の集合時間より30分ほど前に到着し、eチケットを交換。ここまでは極めて順調だったが、チェックインまでは長蛇の列で全然動かない。結局40分ほど待っただろうか。その足で手荷物検査を終え、出国手続きを済ませたら搭乗まで1時間ほど。ラウンジに直行してほっと一息である。母や息子に連絡して、水分と糖分を補給し、搭乗口へ向かった。
 今回は慣れた日系航空会社ではない。初体験の中国の航空会社で、ちょっと(いや正直なところ、大分)心配だったけれど、覚悟して乗り込んだので、食事その他もろもろのサービスもそれほどショッキングではなかった。

 旅行を申し込んだ段階では、1月一杯はジェムザールで粘っているつもりだったので、休薬週にぶつけたつもりだったのだけれど、結果的にゼローダへの変更が年明けからになってしまったのは、ちょっとした誤算。1クールも後半、内服開始から10日目、ということで旅行中お腹の調子など心配ではあるけれど、とにかく生モノを避ける、食べ過ぎないことを念頭に無事過ごしたい。

 そして、万一具合が悪くなれば、迷わず休薬も視野に入れての参加である。夫も前回のインドの旅に懲りたようで、そうそう無謀な食べ方はしない筈である。
 フライトは定刻どおりか、と心配したけれど・・・・定刻通りに離陸と着陸。1時間時計を元に戻して、虹橋空港に到着したのは15時55分。ところが、この後が大変だった。タラップを降りたものの、お迎えのバスがなかなか来ない。ようやく到着したが、一台しか来ないので乗り切れない。2台目がなかなか来ない。

 外はそれほど寒くなく、雨が上がったばかりか乾燥しきった東京に比べてしっとりとした空気で喉には優しい。なんと空港ビルに入るまでに30分。今度は入国審査でこれまた長蛇の列。台北と同じように指紋認証があり、左手の人差し指から小指まで、次に右手の同じ指、最後に両手の親指という3段階。

 これがなかなか指紋を読み取れず、時間がかかることかかること。並ぶこと1時間近く、である。ようやく外に出られた時には、着陸から1時間半ほど経過していた。マイナス1時間の時差があっても外は既に真っ暗である。しかもご一行様23名の筈が、2名足りないという。結局見切り発車でバスに乗り込んだのだが、当日キャンセルの連絡が入ったのは夕食のレストランに着いてからのことだったとのこと。ガイドさんも大変である。
 
 まずは夕食のレストランに移動。小籠包や上海蟹の上海料理である。上海蟹の旬は11月から12月ということで、残念ながらもう旬は過ぎていた。ゼローダの副作用のおかげで、手指の先が切れ始めたので、殻むきはすべて夫にお任せしたけれど、頂ける部分は悲しいほど少ない。うーん、こんなものですか、という感じ。小籠包も台北の勝ち!だった。

 続いて定番、上海雑技鑑賞へ。再びバスに乗り込み、揺られること40分ほど。1時間20分の間、躍動感溢れる男性陣の群舞や女性たちの曲芸、息もつかせぬ圧巻のパフォーマンスを体感した。関節が外れているのではないか、と思うほどの身体の柔らかさで、私は終始声を上げっぱなし、口を開けっぱなしである。
 終演後、ロビーでDVDを売っている出演者の女の子はまだ幼さが残る少女たちである。すっかり満足して再び40分バスに揺られ、ようやくホテルにチェックイン。息子には無事到着をメールで知らせた。

 飛行時間は3時間ちょっとのお隣の国とはいえ、結局一日がかりの移動になった。
 明日はフルに1日観光出来る唯一の日。出発時間も早い。1時間時差があるから身体は1時間余計に疲れているということだ。一刻も早くベッドに入らなくては。

コメント
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