ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2022.6.23 私が生きる意味を再確認する

2022-06-23 20:49:41 | 日記
 木曜日。夫はイレギュラーで出勤日。原則3日連続して勤務することはないので、結構しんどそうである。
 昨夜は夕食がボリューミー過ぎて、食後夫がアイスコーヒーを作ってくれたけれど、お菓子を摘まむ元気はなし。夫は別腹のようだったけれど。
 入浴後はわりとすんなり眠れ、夜中起きることもなく。アラームが鳴る前に目が覚めたものの、鳴るまでグズグズしてからリビングへ。そしてまずは朝の8分瞑想ヨーガ。

 朝食後は自転車で出発する夫を窓から見送り、いつものようにネットで新聞を読んでいたところ、ああ、これだ!と膝を打つ記事を見つけた。以下、転載させて頂く。

※  ※  ※(転載開始)

がん闘病10年で見つけた生きる意味 「私は未来の患者を助けてる」(2022年6月23日 朝日新聞)
「私の視点」 薬剤師 山田久美子さん
 「患者にとって生きる意味」はどこにあるのか。それは未来の患者や医療者のため、よりよき医療のために自らが貢献している、という手応えを得られることにあるのではないのか。この事実に、たどり着いたのが今年5月のことだった。
 2012年晩秋、私は突然、形質細胞性白血病との宣告を受けた。
 血液のがんである多発性骨髄腫の悪性進行した病態である。治療しなければ5、6カ月で死に至ると宣告され、また、治療してもこの病気に治癒はないとも言われた。
 直ちに治療を決断し、自家造血幹細胞移植など厳しい治療に入った。抗がん剤やステロイド薬によるうつ症状で、自殺念慮も何回か経験した。その後の厳しくも適切な治療のおかげで、約9年生きることができ、深い寛解を得ていた。
 しかしながら昨年10月、激しい頭痛と失語、見当識障害などの症状が突然表れ、検査の結果、転移性脳腫瘍(しゅよう)、つまり病気が脳で再燃(多発性骨髄腫においては再発というより再燃という)したことが判明した。
 またも、さらに厳しい抗がん剤治療が始まった。そのおかげで、現在は病勢もなんとか抑え、抗がん剤の副作用に悩まされながらもやり過ごし、生活を楽しむことさえできている。この先はまだ全くわからない。
 最初の発病から約10年間一人で、がん患者として今を生きている意味を考え続けた。苦しいベッドの上で、あるいは体調のいいときは家族の食事を作りながら。そして5月のある日、ふと冒頭の「患者の生きる意味」に行き当たったのである。
 がん患者だけがつらいわけではない。どんな疾病の患者も罹患(りかん)したことで悔しいし、苦しい。暗に差別されるなどの苦痛も経験する。
 そんな中で「患者が生きる」意味を、患者自身が具体的に納得するのは難しい。がんの闘病記は精神的に励ましてくれるが、生きる意味という問題には答えてはくれない。
 だが今は、こう考えられる。
 患者は生き続けながら診察や治療を受け、自身の生化学的データや日頃の症状を医療者に提供し、相談しながら治療を選ぶことで、将来のよりよい医療を共につくっていく作業に参加し、また、将来生まれる患者の役に立っている、と。
 患者が「生きていく」日々を積み重ねることが、どんなにこれまでの医学を発展させてきただろうか。
 生きることだけで能動的に医療に貢献しているのだと「生きる意味」を自分で捉えられたとき、それは生の圧倒的な力になる。そのことを患者だけでなく、医療者、介護者などみんなに知ってほしいと今は思う。

(転載終了)※  ※  ※

 そうだったのだ、と改めて思う。
 私が2008年早々、乳がんが多発転移して以降、一度たりとも寛解することなく、休むことなく14年半以上化学療法を続けながらも今、生きていること、それは自分だけのためでも、家族だけのためでもなかった。後に続く同病の患者の方たち、将来の医学の発展に少しでも役に立っているのだ。生きること、日々を積み重ねることだけで能動的に医療に貢献している、それこそが患者が生きていく意味、これは生の圧倒的な力になる・・・、そうなのだ。一言一言が、胸に刺さる。

 今や、かつて自分で考えていたよりもとんでもなく長い闘病期間になり、こうして生きているのが恥ずかしいくらい・・・と思うことも度々あったけれど、そうではない。
 治療後、副作用で体調の悪い時はあるけれど、復調すれば、好きな読書もヨガも出来るし、旅行にも行ける。働いていた時分より丁寧に家事も出来る。37年勤め上げることが出来たので、今は納得して無職になった。専業主婦ではあるけれど、達成感のない日々だ・・・なんて自己卑下することはなかった。こうして“生きている”だけで丸儲け、“生きている”だけで、どなたかのお役に立てているのだった。

 さあ、これからも、日々こうしてなんてことない毎日(それこそが実は尊い)をブログに綴りながら、一日でも長く、これからに続く方たちのお役に立たせて頂こうと改めて思う。

 今日は昼前から月に1度のお楽しみ、Wさんサロンのマッサージに出かけた。ここのところの体調報告をしつつ、喋りたいだけ喋ったらあとはウトウト。お誕生日のプレゼントでアロマフットマッサージをして頂く。「肩も背中も随分凝っていましたよ~」と言われる。
 うーん、仕事をしているわけでもないのに、と思うが動かなすぎなのだろうか。施術後は肩こりに良いというハーブティを頂いた。

 その後、新しく出来たレストランで久しぶりにゆっくりおひとり様ランチを摂り、書店で明日からの旅のお供の文庫を調達し、最寄り駅に戻ってからはY先生のビギナーヨガに参加した。
 20名ほどの参加者でいい感じ。先週は副作用が抜けきれず、バランスポーズではヨロヨロしたけれど、今日は立木のポーズもしっかりキープ出来た。
 帰宅後は夕食を整え、夫の帰りを待った。

 明日からは、ほぼ20年ぶりに、観光でなく、数人の方たちに逢うことを目的に、夫と北の大地に向かう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする