昨夜はブログアップ後、早めにお布団に入る。暖房が効き過ぎていてかなり寝苦しかったけれど、疲労が勝ったのか日付が変わる前に早々と眠りに就いた。
今朝は平日と同じ時間にスマホアラームをかける前に目が覚める。一人で朝風呂に出かけた。数人いらしたが、湯舟は内も外も貸し切り。さっと温まって部屋に戻る。
部屋に戻り、部屋のお風呂で足湯をセットし、母に薦める。朝のうちに足を温めておくと、一日元気に過ごせる(と思う。)。
身支度を整え、朝食会場へ。昨夜と同じ席である。昨夜はあまりに満腹でご飯を頂かなかったせいか、あるいは朝風呂に入ったせいか、空腹である。自宅ではとても用意出来ない品数のおかずが色とりどりに並ぶ。ちょっとずつ色々味見をし、満足して部屋に戻る途中、駅までのホテル巡回バスを予約する。
今日は息子が予約してくれたSL大樹に乗車することになっている。部屋に戻って食休みを済ませたら、いざ、出発だ。今日もいいお天気。雲一つない晴天だ。
駅までのバスに乗り込み、10分もかからず鬼怒川温泉駅に到着。SLが出発するまで1時間15分ほど時間がある。息子によれば、駅前ロータリーに隣接したターンテーブルに機関車が登場してお披露目タイムがあるという。家族連れ、ちびっこたちがだんだん集まってくる。28歳児(!)の息子も大はしゃぎである。
駅構内は冷えるので、駅ナカのカフェに入り、夫がご馳走してくれて皆で珈琲タイム。若い2人と夫は外に出て写真撮影に勤しんでいたが、母と私は暖かいカフェの特等席から高みの見物とあいなった。
その後、エリア一日乗り放題切符をゲットするのに長い列の窓口に並び、ちょっとハラハラ。ようやく購入し、ホームに降りると、機関車は既に駅のホームに入線している。皆、写真撮影に余念がない。
5人揃って撮って頂いたお礼に、3人のちびっこ連れのご家族の写真を撮ってさしあげる。鉄ちゃんのちびっこやそのママを見ると、ついつい昔の息子と自分の姿と重なる。
写真撮影中に、タイミング悪く蒸気を吸い込んで、咳込みスイッチが入ってしまい、あたふた苦しむ。昭和のレトロ調の車内は全て指定席の満席。4人ボックス席に母とお嫁ちゃんと私が、もう一つのボックス席の2人分を夫と息子が陣取り、いざ出発だ。2人の向いには将来鉄ちゃんになりそうな坊やを抱いた若いご夫婦が座る。
車内販売では竹炭を使った黒いアイスクリームが運ばれてくる。味はバニラだというが、いかにも見た目がそぐわない。バニラアイスに目のない夫はしっかりゲットして息子夫婦にもプレゼント。一口味見をさせてもらったら確かにバニラではあったけれど、なんだか微妙な感じ。
車窓からは沢山の人たちが手を振ってくれている。手作りの旗持参で見送ってくれるご家族の姿もある。地域に愛されているSLである。
鬼怒川を渡ると車窓からの日光連山の山々が美しく映る。アテンダントさんが記念乗車券やアテンダント通信を持っていらして一人ずつ手渡してくださる。写真撮影サービスまであり、車内は笑顔で溢れている。母も懐かしそうに、蒸気機関車に乗った昔話をしている。下今市の駅に到着し、およそ40分弱のSLの旅が終わる。
駅ナカのSL展示館を見ながら乗り換え電車到着まで時間調整。こちらにもターンテーブルがあり、皆、機関車が登場するのを待っている。さすがに外はピリリと寒い。暖房の入っている休憩室で暫し休憩し、今度は日光まで移動だ。
日光を訪れるのは、息子が高校生の夏以来。その頃、夫と2人で全国各地のクラシックホテルの旅を試みていた。そして東照宮は平成の大改修中で、どこも工事のための幕が張られており、外観等を視ることが叶わなかった。
タクシー2台に分乗して、東照宮まで移動。母が参拝するのはちょっと厳しいのではないか、若い二人にだけ行ってもらおうかと躊躇していたが、本人が頑張るというのと、息子がいざとなったらおんぶすると言ってくれたので、では・・・、と思い切って向かう。杉の大木が聳える隙間を見上げると真っ青な空。パワースポットにいることを実感する。
境内はどこも坂だし急な石段だし、自分自身も必死な中、荷物だけ預かって息子にすっかり母のケアを任せる。それにしても25年前は母が息子の手を引いて歩いたというのに、今はその関係が全く逆になった。そんな後ろ姿を見ていて感慨深いものがある。身長差は40センチ、体重は母の2倍以上になった息子である。
拝観券を購入し(まだそれほど混雑しておらず有難かった。)、まずは三猿から。皆思い思いに見ザルか聞かザルか言わザルを選んでハイ、ポーズ。続いて眠り猫にご挨拶し、本殿をお参りし、鳴き龍見学の列に。靴を脱いでの参拝だから、厚いタイツを履いていても足が冷たい。今年は奇しくも辰年だ。天井を見上げれば大きなぎょろ目がにらみを利かせている。
今日は立春で、ご利益も多いとのこと。そして案内人が拍子木を叩くと、よく響くこと響くこと。すっかりその音の振動を浴びてパワーが漲る感じ。思えば小学校の修学旅行の時に初めて訪れた(息子も15年ぶりとのこと)陽明門の煌びやかなことといったらない。すっかり改修が終わり、本当にどこも美しく、徳川家の栄華を思い知る。
母は息子や夫の手を借りながら一段一段慎重に階段を上り降りし、なんとか無事にタクシー乗り場まで戻ってくることが出来た。お嫁ちゃんが先回りしてタクシー乗り場で2台呼んでくれる。私達の後にもお客さんが並ぶが、ただ待っていても流しがくるわけではなさそう。
驚いたことに5人乗れる大型タクシーがやってきて、母とお嫁ちゃんが前に、夫と息子、私が後部座席に、と全員が乗りこめた。そのため、もう一台は次のお客さんにお譲りして、皆揃ってアフタヌーンティーを予約した国内で最古のリゾートホテルまで向かうことが出来た。
楽しく親切な運転手さんであっという間に到着。往路は怖い運転手さんに叱られた(夫と息子が乗ったタクシーの後を追って欲しいと頼んだところ、大分先に行かれて見失ってしまい、大丈夫かと訊いたらなぜそんなに急ぐのか、とのこと・・・)のだが。
エントランスのクロークでコート等をお預けし、2階のメインダイニングへ向かう。10年以上前に夫と泊まって以来の再訪だ。6人テーブルを5人で使わせて頂き、私は母のフォローをするためお誕生日席に。
お腹を空かせて席に着くと、眼にも鮮やかな12種類ほどの可愛らしいスイーツ等が並び、さらには2種類のスコーンのお膳、ベーグルサンドのお皿が追加される。
2時間で飲み物はフリーフローだ。まずはダージリンサマーゴールドをポットで頂く。ぱっと見、十分頂けそうかと思ったけれど、スリーピングポットが大きくて、優に4,5杯の量が入っている。それだけでお腹がチャポチャポに。結局、スイーツ類は一通り一口ずつ味見はしたものの、とても頂けず、申し訳ない限り。紅茶も次に小さ目のポットでペパーミントティを頂いただけでギブアップ。いつから私のお腹はこんなに小さくなったのだろう。スコーンはテイクアウトにラッピングしてジャムとともに頂いた。
すっかり堪能して、階下に降りる。ちょうど私鉄駅までのシャトルバスが発車するタイミングだった。お腹ごなしにゆるゆる歩いて帰ろうと言っていたが、既にかなり冷え込んできており、母を歩かせるのも心配なので、私と母だけバスに乗り一足先に駅で待つことにして、3人と別れる。
バスは5分少々で駅に到着。3人は買い物も済ませて駅に到着したのはそれから30分ほどしてから。あいにく1時間に1本の電車でその後小一時間ほど待つことになった。
帰路、各駅のイルミネーションが綺麗だった。再び乗り換えを済ませ、鬼怒川温泉駅に戻ってきたのは夕食の予約時間まであと45分のタイミング。バスはおろか、タクシーもいない。真っ暗である。タクシー会社に電話をしたところ4人乗りしかなく、2台は用意出来ないと言われ、続いて別の会社に電話したところ、タイミングよく2台が乗り場に滑り込んできて、すぐに分乗することが出来た。
さて、既にお布団が敷かれた部屋で少し休み、態勢を整えたらもう夕食の時間だ。昨日とは違う席に案内される。今日はツアー客もいるようで、食事中にバタバタと上着を着たままの人たちが広間の反対側に入ってきた。
昨日とは全く違うメニューが用意されていた。しゃぶしゃぶの牛肉等もお造りもとても美味しかった。とはいえ、さすがにアフタヌーンティーでお腹ぱんぱんの後、ただバスと電車で移動しただけ。お腹が空いているわけもなく。
若い二人と夫は美味しそうにビールで乾杯していたけれど、私は最初草臥れすぎて口も利けず。少し元気になってきたのはデザートの果物を頂いたくらいのタイミング。部屋で1時間ほど休んだら、予約したカラオケに行かなければならない。
部屋に戻り、ブログを途中まで書く。母は疲れてお布団に横になって鼾をかいている。予約した時間になり、そっと部屋を出て1時間で戻ってきた。カラオケをしたのは10数年ぶりか。お風呂あがりの2人が歌うのは全く知らない歌ばかり。まさに昭和対令和でお互い平行線のまま、ともすればせき込みそうなコンディションの中、お嫁ちゃんの歌を楽しく聴きながら1時間を過ごした。
部屋に戻り、大浴場にはいかないで部屋のお風呂で良いという母に入浴してもらい、無事を見届けて、これから私達は大風呂に出向く予定である。
それにしても朝から9時間以上の外出。眼も耳も口もお腹も足もフル回転の日曜日。ワールドキャンサーデー、今日から乳がん20年生の私、一日実に頑張った。