ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.4.10 腫瘍内科診察後、フェスゴ3回目+ドセタキセル2回目(8割減量1回目)+ジーラスタ ボディポッド無事終了

2024-04-10 23:43:59 | 治療日記
 
 昨夜はブログアップ後、そのままベッドに潜り込んで電気を消し、直ぐに眠りについた。が、何度も目覚めた。1回目はまだ日付が変わる前の11時過ぎ、2回目は日付が変わって0時過ぎ、ほぼ1時間ごとだ。そして次が3時半近く。
 はぁ。それでもまだあと3時間近く眠れる、とお手洗いに行ったら、なかなか眠れず。5時位まで寝返りを打ち続け、最後にトロリとしたと思ったらスマホアラームが鳴った。都合何時間眠れたものやら。あまり早々とベッドに入るのは宜しくないのだろう。
 夫におはようLINE。昨日も都心まで立ちっぱなしだったそうだ。気の毒に。新年度は電車が混むのだろう。

 身支度を済ませ、ニュースを視ながら、昨夕調達したサンドイッチ、ジュース、青いアロエヨーグルト、カシスティの朝食を摂る。昨夜腹痛で何度か排便があったので、今朝はちょっぴり。
 
 昨日の嵐のようなお天気とは打って変わって、青空が広がるいいお天気。朝は冷え込んでいるが、日中は暖かくなり、洗濯日和だという。2回朝ドラを視て、チェックアウトして手荷物を預け、病院を目指す。

 採血とレントゲンは昨日済ませたので、受付を済ませてすぐに診察。診察前のミッションは血圧測定だけ。予約15分ほど前に病院に到着した。受付のIDカード機は数人が並んでいる。並んでいるうちにIDカードを手元に準備しておけばいいのになぁと思うが、カード機の前に立ってからお財布やら何やらを探している人が多いので、時間がかかる。腫瘍内科受付へ移動する。

 待合椅子は随分埋まっている。定位置は確保出来ず、2列目のソファを確保して腫瘍内科受付に並ぶ。コロナ関連問診票を頂き、今回は息切れだけに〇をした。態勢を整えて血圧測定。124-78、脈拍が88。私にしては高めである。

 昨日読み始めた石井光太さんの文庫の読書を再開。「中待合にどうぞ」に番号が出たのは、予約時間を15分ほど過ぎた頃。中廊下に入り、15分ほど待って名前を呼ばれた。
 荷物をまとめ、ご挨拶をして入室する。

 座って開口一番「おかげさまで(旅行に)行ってきました」とご報告。「いやぁ、どうでしたか」と問われ、「最初は貧血のせいか頭痛等不調でしたが、だんだんそれも収まりました。ただ足の裏が痛い状態で石畳を歩いたので結構大変でした。自由時間は無理せずホテルで休息していました」とお話すると、「ブログを書いておられたでしょう?旅の間もずっと」と言われ「!?」・・・私、そんなこと先生に言ったかしら、という顔をすると「(自分の)患者さんで(ブログを)読んでおられる方がいて、『〇〇さん、凄いですね~治療中に海外旅行までして!』と言ってましたよ」とのこと。
 「その場で書かないと後ではとても書けないので」と言うと、「そうですよね」と。いやはや、お恥ずかしい、ここにもお読みくださっている方がいらしたとは。診察室での体温は6度7分。

 採血結果は、白血球等問題なし、マーカーは、前回も正常範囲だったが、更に下がっている、あとは普段通り、とのこと。レントゲンの画像を3枚並べてくださり、「右の腫瘍は大きくなっているように見えるが、無気肺なのでよくわからない。左の腫瘍は前回の2枚を比べても明らかに細く薄くなっている」ということで、「いやぁ、(薬が)良く効いている」と仰る。
 なるほど、あれほど辛かった咳は今は、全くと言っていいほど、出ない。痛みもロキソニン、コデインを飲んではいるが、殆どない。

 とはいえ、手足が辛い。こうしてタイピングしていても痛む。変色した手の平を見ながらヒヤヒヤだ。冷水やお湯に触れると焼け付くように痛み、ぬるま湯にしないとならない。水仕事は本当に嫌。
 足の裏も痛むので、足湯はご法度になったし、入浴中も足を浸けることが出来ない。6週間経ってこの状況なので、今後3週間ずつ同じ治療を重ねたら、冗談抜きで杖をついて歩かなければならなくなる、という事態になりはしないか正直不安である、と訴える。

 「前回、16年前のタキソテールの時は初回から手足症候群は出なかったし、浮腫みや爪の落下は後半4クール以降の副作用だった。今回はジェネリックの点滴だが、少し内容が違うのでしょうか」と質問すると、「内服薬に比べ、点滴薬は先発薬と同一内容にしやすいが、混ぜている成分の仕入れ先の違い等が影響しているのかもしれない」とのこと。これも実際のところわからない。
 酷い痛みや乾燥している場所用にステロイド入りの保湿剤を出しましょうとのこと。これは朝夜2回塗布。今は機会あるごとにヒルドイドローションをこれでもか、というくらい塗りまくっている。

 がん遺伝子パネル検査の結果の説明もある。前回ざっと伺っていたが、やはりHER2が強陽性。これは低発現に変わることもあるが、私の細胞はHER2を沢山持っており、さらにその量が増えているのだそうだ。そのため、推奨される治療は抗HER2療法。さらにホルモン抵抗性があるという結果は出ていないので、ドセタキセルが辛くなったらフェスゴ+ホルモン剤もありか、と思っているとのこと。残念ながら少し期待していた免疫チェックポイント阻害剤は使えないことがわかった。

 ということで、今の治療は「効いている」ので、副作用が辛いし、余り効いていないからやめましょう、とは言えないと仰る。体表面積から計算すれば110㎎のところ前回は100㎎にして、今回は80㎎でオーダーしている。規定量のおよそ30%減になる。やってみて辛かったら次回休みでフェスゴのみ、次々回からは60㎎ということになった。
 「今回60㎎にして大丈夫だったら次回80㎎にしてみるのはどうですか」と食い下がるが、それは定石でないそうだ。しゅん。旅行が終わったら頑張ります、と言いつつ、つい弱音を吐いているのが情けない。
 次回は4月末に採血、レントゲンの前日検査。5月1日が治療日だ。5月は2回治療があるので、初回採血はマーカーなしでの予約。

 薬の処方を相談する。咳が出ないので、コデインを自分で調整しながら、今の朝夜2回を減らしてもOK。また、ロキソニンも同様とのこと。抗生剤は旅行中飲むことはなかったので5錠丸々残っているが、今回は予防のために熱が出なくても飲むのでなく、発熱したら飲み始め、5日間飲み切ることとの指示だ。

 自分の体調や旅行のことで頭が一杯で、3月に受診した時には、先生の進退について確認していなかったので、それも伺う。こうして今日、新年度になってお目に掛かれているので今年は問題なし。65歳までは無条件でいてくださると聞き、2歳年上の先生があと2年はいてくださると確認出来た。ほっとする。来年度も生きる気満々の図々しい私である。

 お礼を言って診察室を出て、化学療法室へ入る。受付番号は8番。待合席はどなたもおられない。門前薬局に処方箋の写真をLINEで送付。看護助手さんから10分ほどで窓側の通路席に案内される。お天気が良いので、ポカポカと温室のように暖かい。お手洗いを済ませ、態勢を整え、夫に報告LINE。

 ほどなくして新しい看護師さんが針刺しに見える。もう薬も届いているので、始められます、とのこと。
 まずはフェスゴの皮下注射。初回は右外腿に8分以上かけて行ったが、前回は左前腿、今日は右前腿だった。どちらかというと外腿より前腿が良いそうだ。今日もニーハイソックスとロングのガードル。その隙間に5分かけて打って頂く。入り始めと最後がチリチリビリビリと痛む。とはいえ3分の2の量で、前回、初回に比べて随分楽だったのと同じで、殆ど問題なし。
 続いて点滴。前投薬の吐き気止めステロイド(デキサート)が15分、ドセタキセルが70分ほど、最後に生食を10分流して終了となる。前投薬をしている間に門前薬局から「薬の準備が出来ました」とのLINEが入る。

 その間、薬剤師のOさんからインタビュー。6週間分の話をしなければならないので、随分長いこと足止めしてしまった。手足の末梢神経障害のこと、下痢等の報告と相談。ボディポッドの抜去は無事出来ましたと報告。 インタビューの後は、どうしようもなく眠くなって、本が面白かったのに、中断してウトウト。読書は殆ど進まなかった。

 点滴が終わらないうちに、今日の担当の看護師さんがジーラスタボディーポッドをセットに見える。お腹の肉を摘まんで針刺しをするのだけれど、前回より痛かった。装着されると、なんとなく圧迫感がある。
 点滴の針を抜いて頂き、お手洗いを済ませる。途中、ちょろっと認定看護師のKrさんが顔を出されたが、会釈をしただけでお話出来なかった。化学療法室も知らない顔が増えて、随分雰囲気が変わってしまった。

 終了時の血圧測定は125-87。今日の化学療法室滞在は2時間ほど。受付票を戻し、会計待合いに移動する。かなり混雑している。お友達にLINEで報告等しながら、10分ほどして自動支払機にアクセスし、15万円弱をカード払い。遺伝子パネル検査の結果説明とドセタキセル減量等が入り組んでいて、前回とほぼ同額。

 外に出ると、いいお天気で日差したっぷりだ。コートの前を開けて歩く。病院前の桜は昨日の嵐で花が少し散っていて葉桜のものもあるが、まだまだ楽しめる。昨日の曇天では冴えなかったが、青空に淡いピンクはとても映える。まだ昼休みの時間で、皆、花見をしながら芝生の上でランチをしている。

 門前薬局に寄ると、数人が待っていた。担当のIさんが対応している声が聞こえた。少し待って呼ばれる。旅行中にも体調伺いのLINEを頂いていた。「(旅行)どうでしたか」と訊かれ、最初はお天気が悪く寒く、物価が高かった話等をする。薬を受け取り、コード決済で5,000円弱の支払い。今日の病院と薬局滞在時間は4時間弱。

 ホテルで出がけに預けた荷物を受け取り、ロビーで荷物を整理。大荷物だ。まだ早いので、そのまま快速電車に乗って読書の続きをしながら乗り換え駅まで向かった。

 さすがにイタリアンには触手が動かず、乗換駅のショッピングセンターにある焼肉屋さんで冷麺を頂いた。さっぱりとお酢も足して完食。
最寄り駅に到着し、ドラッグストアに寄り道して夫から頼まれたサプリを買ったらもうガス欠。その他の買い物は出来ず、タクシーで帰宅した。生協のお届けの日だが、パンと牛乳だけだったので、搬入も楽に済んだ。
 ジーラスタボディーポッドを保護するために、ウエストのないジャンバースカートに着替える。もろもろ片付け、メールチェック等をしてやっとリビングに座る。寝不足なのかなんだか眠い。録画したドラマを視ながらウトウト。夫には夕食に出来るお弁当等調達出来なかったので何か買って来て、とLINE。

 母にMeet通話。お天気が良かったので、毛布等の大物の洗濯をし、実家に行って水仙を摘んで帰って来たそうな。今日はよく動いたらしい。届いたお弁当も残さず全部食べられたと言う。明日はまたデイサービスだ。

 夫はベーカリーで好きなパンを買って来て、ジャガイモのスープを作って私にも分けてくれた。夕食はどっちでもいいかな、と思っていたのに頂いてしまったら、途中から腹痛。あっという間に軟便が下痢になった。今も腹痛が続いている。こういうお腹を温めたい日にお風呂に入れないのはちょっと残念である。

 注射を打った右腿はいつもながら重く痛む。無意識に右が下になるように足を組んでしまい、イテテ、とびっくりする。8割減量で明日からどのくらい楽に過ごせるものか。既に手足のビリビリチリチリは悪化している。

 月曜日までは夫が休務日なので、また家事はおんぶに抱っこの予定であるが、かくいう夫も、明日は緑内障の検査のためにあさイチで眼科クリニックに行くことになっている。
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