中学生になる頃まで、ちょっと変わった趣味で古いものに興味を抱いていたことを覚えているのですが、今考えると懐かしいような気がします。
先日新聞に掲載されていました“ホーロー看板”の記事を見ていると、レトロの世界で、「ボンカレー、金鳥、アース 等」等の看板を昔はよく見た様な気がしますが、時代の流れと共に少なくなって消えてゆくのはさみしい気がします。
京都の市内の少し裏手に入ると、まだ町名表示や通り名表示の縦長の看板があるのを見ることが出来ますが、誰も気がつかないで通り過ぎていくのが少しさびしい気がします。
その昔、多く見られたホーロー看板(現在はアルミが多い)の中でも「森下仁丹」の看板は京都市内だけで約800枚も残っている様でこれは市内にある昔ながらの京町屋に多くあり、その頃に取り付けられた物が現在もそのままあるらしいので大切にして欲しいと思うのです。
特に森下仁丹の看板には町名が書いてある部分の上部には区名が記されていて私の家の近くの看板には、今は左京区ですがその看板には上京区になっていて、昔は区分が今とかなり違っていたことが分かるのです。
現在このような看板は貴重なようで、ネットで売買もされているらしいのも現代の風潮でしょうか。
どちらも消えてゆくのはさみしい物があり京町屋の建物も永く残って欲しいものです。
松井でした。