2021年2月16日(火)
広く共有されることが望ましい情報だが、まるまる転載しては著作権の侵害になるだろうから、要旨だけ書き留めておく。
題意は「ファイザー社製およびモデルナ社製のmRNAワクチンは、発症予防に関する臨床試験でどの程度の有効性を示したか」というものである。30%から95%までの数字と「まだ有効性は示されていない」という選択肢付きである。
正解の根拠とされたデータのみ記す。
● ファイザー社製mRNAワクチンの臨床試験における発症数:
ワクチン接種群 9/18,559 vs プラセボ群 169/18,708
N Engl J Med. 383(27):2603-2615,(2020) PMID:33301246
● モデルナ社製mRNAワクチンの臨床試験における発症数:
ワクチン接種群 11/14,134 vs プラセボ群 185/14,073
N Engl J Med. 2020 Dec 30;NEJMoa2035389. Online ahead of print.PMID:33378609
いずれも両群のサンプル数がよく揃っているから、有効率はそれぞれ 160/169 と174/185 で近似できる。この数字をまずは踏まえ、それからめいめい考えることになる。
良問に感謝。
Ω