散日拾遺

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ゆとりの語源を論じる前に

2023-05-17 08:11:39 | 言葉について
2023年5月17日(水)

 忙しいときほど、ゆとりが必要である。そうでなければやっていけない。

 そういえば「ゆとり」という言葉の語源は何だろうと考え、何気なく検索して驚いた。
 「ゆとり」とは昔からある言葉か、それとも「ゆとり教育」という教育方針を立てたときにつくられた造語なのか、本気の質問がインターネット上に複数見られるのである。

 さらに仰天したのは、以下の記事。
> ゆとりとは、総じて知識や常識がない人という意味です。
> 相手がゆとり世代かどうかは関係なく「常識・知識がない人間」と揶揄する時に使います。
> 何にせよ、あまり乱用しないことをおすすめします…。

 いくら何でも、これはぶちこわしというものである。現にそのように使われているという意味で、あながち無視できないのが悩ましいところではあるけれど。

 そうした状況の中で、「ゆとり」の本来の語源についてマジメに詳説する投稿者もある。

 そこにもある通り、「ゆたか」や「(た)ゆたふ」が言葉としても現象としても「ゆとり」と深く関わっているであろうこと、まずは手がかりになりそうである。

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