機材紹介の1回目ということで、使用しているバッテリをご紹介します。
バッテリはこんな条件で選びました。
①FT-817を5Wで6時間以上動かせること
②比較的軽いこと
③旅先でも充電できること
種類としては「シールドバッテリ」「ニッケル水素」「リチウムイオン」あたりでしょうが、シールドバッテリは②の条件でアウトになりました。以前6AHのものを持っていましたが、あまりの重さに耐えられず2.5AHのものに取り替えた覚えがあります。当時使っていたリグはFT-690mkIIで、こいつは今のFT-817に較べると電流を喰わないので2.5AHでも1日遊べた覚えがあります(もちろん、FL-6020は切り離して2.5W運用ですが)。ところがFT-817は受信時でも消費電流が大きいため、6時間運用するには最低でも6AHは必要と思われます(SSB運用時平均1A×6時間の計算)。
残った選択肢のうちリチウムイオンは自作では充電に難がありますし、釣りの電動リール用バッテリの転用は高価なのでパス。従ってニッケル水素としました。
具体的には秋月電子で売っているGP社の単1型9000mAHという巨大なやつを11本つなげています(費用約1万円)。これで1.2×11=13.2Vで、FT-817も余裕で5Wを出せます。本来はタブ付きの電池をハンダ付けすれば接触抵抗がなくて大電流を取り出せますが、メンテナンス性を考えタブなしの電池を電池ボックスに入れています。保護のため100円ショップで売っているCDケースに入れています(寂しいのでα-Station京都のステッカーを貼っています)。取っ手がついているので持ちやすくなりました。
1.7kgと結構重いのですが、安定して使えています。満充電すれば6時間でも全然平気でしょう。電池の状態はこんな感じです。
充電の方は16Vのスイッチング電源で特に電流管理をせず充電しています。これは、かなり使った電池を充電してもせいぜい2Aも流れないためです。2Aでもこの電池では約0.2Cですから、全然急速充電になりません。また、16Vに限りなく近くなると充電電流が一気に下がり、自然とトリクル充電に近い形になります。最終的には0.2A前後ですから、全然問題ない電流値です。
リチウムイオンだとこんなアバウトな充電は危険ですけど、ニッケル水素やシールドバッテリ、昔のニッカドなんかは経験的に0.1C前後の弱電流で充電するとそんなにシビアに管理しなくてもいい感じです。メモリー効果なんかも気にする人がいますが、この充電方法&継ぎ足し充電とか平気でやっても顕著なメモリー効果が出たことはありません。
1晩寝てる間にじっくり充電して次の昼にたっぷり運用できればいいのかな、という感じです。