5/5に東京都大島町・伊豆大島(JCG 10004)三原山に移動運用してきましたのでご報告します。
岡田港から三原山行きのバスに乗車。過去に移動運用された方の記録を見ると、三原山中腹の富士見峠がよさそうなのですが、どこの地図にも載っていません。港にあるバスの案内所で聞いてみても分からないとのこと。それならと良さそうな場所が見つかったらバスを降りる作戦に切り替えました。
バスは観光便を兼ねていますので、要所要所で一旦停止して説明してくれます。あ、岡田港の割と近くの道沿いに「ヨウゴシ岬展望台」という場所がありました。標高は数十mと低いですが、すぐ先が海で開けており、1エリア全体に電波が飛びそうな感じです。屋根付き展望台もあり、雨ならここでの運用がいいかも知れません。
さて、良さそうな場所が見つかったらバスを降りることにしていたのですが、このバスは停留所があっても案内もなく通過してしまいます。運転手さんの説明が面白いので降りるに降りられなくなり、とうとう終点の三原山頂口まで乗り通してしまいました(観光にはこれで便利なんですが)。三原山は阿蘇山と同じく2重式の火山で、標高600m前後ある外輪山ならそれなり運用ができますので、付近を見渡したら「展望台」の看板が。山道を2分ほど登った先にある人気のない展望台から運用することにしました。地図はこちら。
ところが当日の三原山は霧。岡田港の写真で快晴でしたが、山は霧がかかるみたいです。アンテナの先端すらおぼろげになるほどの霧で何も見えないため、写真も撮れないしどっちが東京方面か全然分かりません(寒くはなかったです)。ひとまず50と144/430のアンテナを組んでステーを張って運用開始しました。
最初に50MHzに合わせてみると、電源を入れた周波数で長野県の移動運用が聞こえたので早速コール。長野県上伊那郡(南箕輪村)とのことです。こちらが伊豆大島移動と言うと、びっくりされている様子です。180km前後のようですが飛んでくれているようです。
QSOが終わってから空いている周波数でCQを出してみましたが空振り。どうもビームが合っていない感じです。しかも風があるのでアンテナの位置があわせにくく、困った状態です。よく分からないので無指向性のアンテナを持ってきた144MHzにQSY。これならビームを気にせずQRVできます。CQを出したらパイルにはなりませんが割とコンスタントに呼ばれてゆきます。伊東市や三浦市といった晴れていれば見えそうな場所はもちろんのこと、静岡市や新座市(ともに約100km)などにも飛んでくれています。5Wにモービルホイップでこの飛びなら十分でしょう。
144でCQ出しても呼ばれなくなりましたので50MHzに再チャレンジ。何とJA1RLがQRVしています。ご存じの通りJA1RLは巣鴨(豊島区)にありますので、これでビームが合わせられました。これは有り難いです。ビームが合いましたので空き周波数でCQを出すと、こちらもコンスタントにコールが返ってくるようになりました。途中でWebクラスタに上がったようで、数局に呼ばれる状態になってきました。5Wに2エレですが1エリアほぼ全域に飛んでいるようで、宇都宮市(約200km)とかもお呼び頂きました。
一通りコール頂きましたので今度は430MHzにQSY。SSBで出してみると相模原市からコールが返ってきました。430のSSBは結果的にはこの1局のみで、FMにQSYすると次から次へとコールが。FMのパイルは弱肉強食で強い局だけが聞こえますから独特です。ゆっくり昼飯食べながらでしたが、結構コールを頂きました。
最後に50MHzに戻ってラストスパート。コンスタントにお呼び頂き、あっという間に14時になってしまいました。運用時間3時間ではこっちも不満ですが、15時の船しか予約が取れなかったため仕方なく下山です。
が…バスの時間を読み違えてしまい、岡田港行きのバスを逃してしまいました。案内所も無人で慌てましたが、公衆電話備え付けの電話帳にタクシーの電話番号があったので電話してみると迎えOKとのこと。助かりました。4000円ほどかかりましたが、何とか岡田港に戻ることができました。お土産買ったらすぐに乗船時刻でした。
長くなってきましたので③に続きます。