コメットの以下の製品が生産中止になった模様です。これらはメーカーおよび店頭在庫が終了しますと手に入らなくなります。
・CA-52HB3
50MHz用3エレHB9CVです。従来の2エレと4エレの中間的存在で担ぎ上げ運用に適したサイズでした。ブーム長が2mなので回転半径もコンパクトです。
性能上も2エレより高いのですが、SWRの最適点が51.000MHzであったことや、SWR<1.5以下の範囲が狭く、設置条件によっては50.250付近でSWRが1.5以上になるなど明らかに中途半端な設計だったようです。同じ3エレでも私が使っているRadixは最適点を50.300MHz付近に持ってきており、50MHzの実際の運用に即した設計になっています。この辺の違いがマイナスポイントだったかも知れません。良くも悪くもモービルホイップ屋の設計したアンテナだなぁという感じがします。
このアンテナは既にメーカー在庫が切れているらしく、販売店によっては完売しているようです。設計をリファインさせて長所をしっかりアピールすると売れるのになぁと思います。
・VA250
3.5~50MHz帯の進行波型アンテナでエレメント長10mのワイヤータイプの製品でした。進行波型アンテナは「無調整で広帯域の低SWRを実現」という触れ込みで一時各メーカーからたくさんの製品が出ましたが、その後多くの製品が生産中止に追い込まれています。DXのPediにこの類のアンテナを持って行って好成績を収めたという話を聞きませんから、飛びはよくないのでしょうね。
同様にワイヤーを使う釣竿アンテナと比べたら性能面で負けるでしょうから受けなかったと思われます。
進行波型アンテナは扱いやすいモービルホイップ型のHA750BL以外は残らないんじゃないかと思います。HA750BLはBCLなんかでも使われてるみたいですね。
・CYA-405
430MHz用のコンパクト5エレ八木です。FOXハンティングなどに便利なアンテナでしたが、人気薄なのか廃盤となりました。ちょっともったいないかな、と思います。
人気の430MHzも最近は寂しくなりましたのでその影響もあるのでしょうか。
・CA-ABC61X
50MHz用5/8λGPです。この類は他社からも出ていますので生産中止でも問題ないと思います。もっとも50MHzのGPは飛ばないので個人的にはお勧めしません。水平偏波のヘンテナなり2エレの方がよほど飛ぶんじゃないかと思います。
・CHF-10
3.5~50MHz用のエレメント長可変型モービルホイップです。ビスでエレメント長を変更し様々なバンドにマッチングするというのが売りでしたが、第一電波がエレメント長を自動で変更できるSD330を出してしまったので時代遅れになった感があります。
この他にもいくつか生産中止品が出ているようですが割愛させて頂きます。詳細は販売店にお問い合わせ下さい。