4/29に兵庫県三田市(JCC 2720)羽束山に移動運用に行ってきましたのでご報告します。
昨日からオールJAコンテストが開催されています。例年このあたりから50MHzにQRVされる局が増えてきますね。しかも前日にはEsも出たそうですから期待できそうです。
今年からオールJAは2つの大きなルール改正がありました。1つは開催日が5月にずれ込むケースの排除、もう1つは50MHzのコンテスト用周波数の変更です。SSBは50.250MHz以上でしたが、50.300MHz以上になりました。
2010年からJARLのメジャーコンテストの移動地は6DとFDが茨木市の竜王山、オールJAが三田市の羽束山にしています。これは羽束山の最寄りにある香下バス停で土日午後のバスが全廃され、重い荷物を運べなくなったためです。
一昨年は試しに山の北側にある木器バス停に下山してみましたが、道は廃道状態でとても使えません。昨年は雨で断念し、その後も出かけていないことから、羽束山への移動運用は
年々減ってきています。
アンテナは50MHzの3エレとEsチェック兼手が空いたとき用の28MHzダイポールだけに絞り込んでいます。もちろんHL-45Bは持ち込んでいません。FT-817単体で11000mAHのバッテリを使ったとしても徹夜での運用はできず、2日目の早朝からQRVです。
早朝のGWの伸びに期待して早く出かけます。5時に起きて出発です。
三田駅-東部間のバス路線は2社の共同路線で、午前が阪急田園バス、午後が神姫バスの担当です。2010年に阪急田園バスの運転手に確認したところ、三田方面行きバスの初便は武田尾→松葉屋→東部(系統変更)→松葉屋→香下→三田(折り返し)→香下のルートで運行しているそうです。
つまり武田尾から松葉屋までバスに乗り、一旦バスを降りて折り返してきた三田行きに乗れば7時33分に香下バス停に到着します。三田から乗ったら8時15分着ですからかなり早く着くことができます。ということで朝の武田尾駅に到着。目の前にある小さなバス乗り場から出発です。
武田尾からは人家のない狭い道を走ります。元々阪急田園バスは西谷村の準公営バスとして発足した西谷バスが前身で、武田尾駅と西谷とを結んできました。陸の孤島と言われてきた西谷の重要な交通手段でしたが、安全体制などの面から大手の傘下に入ることとなり、阪急バスの子会社となりました。
現在の西谷は長尾山トンネルの開通で宝塚市街地との直接の行き来が便利になり、陸の孤島ではなくなりました。意外と家も多いです。
松葉屋バス停で一旦下車し、折り返してくるバスを待ちます。阪急バスの標準的な標柱ですが、「バ」の濁点を90度回転させた阪急バス独特のロゴではありません。ちなみに乗客は私だけでした。
香下バス停で降りて羽束山に向かいます。今年は天気や体調に恵まれず、登山を伴う移動運用をやってこなかったのでかなりきついです。途中の六丁峠まででも休憩が必要な有様です。最後に力を振り絞って頂上に到着です。
頂上の大スペクタクルは健在です。アンテナを上げましょう。
8時20分からスタートです。ビームを西に向け50.300MHzから上に聞こえた局を片っ端から呼んでゆきます。33(山口)・37(徳島)・38(愛媛)なんかが59で次々聞こえてきます。もちろん逆ビームでも3エリアのおなじみの局は強く聞こえます。
岡山の局に聞いてみると九州方面がよく聞こえるそうです。それでは、と丹念に探すと大分の局が聞こえました。44もゲットです。
西方面がほど出尽くしたので東方面にビームを向けてみましょう。スタート1時間で取るべきマルチがほぼ取れました。あとはQSOsをのばしてゆきましょう。空き周波数でCQを出します。
11時からはJALの先得先行予約のため一旦QRXしました。羽束山の山頂はドコモがつながりにくく、取れなかった予約もありました。これは他の方法で予約を入れたいと思います。
11時を過ぎるとGWが伸びなくなります。3エリアの局も数が限られ、なかなか伸びません。加えて日差しが強く、暑さでじりじりと体力を奪われます。
12時30分を回り、瞬間だけ8が聞こえたりしたのですがQSOできずです。ちょうど80局になったところで13時30分。帰りのバスにちょうど良いためここで終了としました。
香下バス停からの午後のバスはありません。2010年のように木器に下るのではなく行きと同じ香下に下り、そこから県道を歩いて上野台中学校まで2kmほど歩きます。小さな峠越えの道です。
山頂から一時間歩いてようやく神姫バスのバス停に到着、ここから三田駅までバスで帰りました。神姫バスは不採算の閑散路線が多いのですが、こういった路線でもガラガラなのに大型や中型のバスを使っています。小型のバスで赤字を圧縮するとかで少しでも路線を維持して欲しいですね。
今回の50MHzのコンテスト周波数改正で気になったことは以下の通りです。今後も注意してウオッチしてゆきたいです。
・50.300MHz付近でCWとSSBが相互にカブり合う現象がありました。私の聞いた範囲では50.297付近のCW局が非常に強く、50.300のSSB局はほとんど聞こえずでした。
・JARLのメジャーコンテストで出てくるRTTYの御仁は今回確認できずでした。
・50.500で3エリアのAM局と4エリアのSSB局が混信していました。ロケーションの関係で互いに聞こえなかったのと、私には互いが90度の方向で影響は最小限でしたが、今後AMとSSBのバッティングも注意が必要かも知れませんね。
本日は50MHzで80局とQSOできました。皆様ありがとうございました。次は利島です。