[製作]
タブ付きバッテリの半田付けは前にもご紹介しましたから簡単に紹介します。できあがりを考えながらバッテリをいくつかのユニットに組み、それらを接続して11本にします。
いつもお世話になっているJO3FRH局がミント味のタブレット「フリスク」のケースに基板を入れた「FRISKキーヤー」を自作しています。ここまでコンパクトにはならないものの、できるだけ小さくしたいですね。
会社近くのコーナンで探してみたらコンパクトな食品保存用の箱(タッパー)が見つかりました。使わないときは中身が密封されて水に濡れず好都合です。
まずは袋に入ったままのバッテリをケースに並べてレイアウトを決めます。横に5本・縦に2段並べられますからこれで10本のレイアウトが確定。これに残り1本とヒューズケースを配置すればレイアウトの完成です。
レイアウトが決まりましたからタブを半田付けして5本のユニットを作ってゆきます。
5本ユニットを2組完成させました。これを縦に配置して半田付けし、テスターで電圧を確認し
問題がないことをチェックしておきました。問題ないので固定と電極の絶縁のため絶縁テープを巻いておきます。最近空港の保安検査がうるさいので「NiMH」と書かれた部分が見えるよう残した状態で絶縁テープを巻くようにしています。
このバッテリは充電器を共通化するため13.2Vになるよう組んでいます。電圧的にはこれで問題ないものの、11000mAHと同じ充電電流を流しては過電流になり危険です。このため
電流制限抵抗を入れて充電電流を調整しています。逆の放電時にはこの抵抗は邪魔ですから、放電時にはダイオードで抵抗に電流を流さないように組んでおきます。
全体をケースに収納して完成です。いい具合コンパクトにまとまりました。
組み上がったバッテリを一旦放電させます。2月の生野区移動でFT-817に接続し放電させておきました。最初は14V台でしたが残量が少なかったらしく、15分弱で使い果たしました。
空になったバッテリを充電します。私は0.1Cの標準充電は時間がかかりすぎるため使っていません。標準以上の電流を流すため充電電流の調整抵抗で抑えた電流が適正範囲内か監視しながらになります。多すぎると過充電で液漏れを起こし危険ですし、足りないといつまで経っても充電できません。
この抵抗値は実物で調整しないと決められません。その辺を何も考慮せずに抵抗値だけ丸ごと真似されて事故が起きても怖いため電流の適正範囲と抵抗値は伏せさせて頂きます。
初回の充電ではまだ休眠状態であったようで、すぐに電圧が上がって見かけ充電が終わったようになりました。再放電させて2回目の充電からはそれなりの充電ペースになりました。それでも適正電流の許容幅が大容量のバッテリに比べて狭いのかなぁという感じがします。その分抵抗値もクリティカルになります。2回ほど試行錯誤してようやく抵抗値が決まりました。
抵抗値が決まったので完成とします。全体重量は360gになりました。