[沖縄宛荷物の滞貨が解消へ]
先週台風14・15号が接近した沖縄では飛行機・船とも長時間欠航となり、物流に大きな影響が出ています。
船便が数日停滞したほか、タンカーで送っていた航空燃料(ジェット燃料)が沖縄に届かなかったために本土発着の飛行機が那覇空港での給油ができなくなった影響で飛行機に積み込む貨物量を減らして対応していたようです。
さらに運が悪いことに沖縄の旧盆(旧暦7月中旬:新暦では9/1まで)にかかっていまい、本土からの貨物が数日遅れになっていたようです。
幸い船便が再開され、航空燃料のタンカーも8/31に那覇に到着し那覇空港での給油が再開されましたので滞貨は解消してきています。今週前半に沖縄へ生鮮品や到着日時を指定される荷物を送る場合は念のため運送会社に確認を取ってから利用された方がいいでしょう。
[小豆島のエンジェルラインが運休]
高松港と小豆島の土庄東港を高速船で結んでいる小豆島エンジェルラインが船の修理を理由に10/1から来年3月まで運休するとのことです。ソースはこちら。外国製エンジンの故障修理に手間取っており、現在は他の高速船を借りて代航しています。
エンジェルラインは高速船専業で今年4月に新規参入した会社で、他社よりも遅い時間に高松を出航する深夜便を設定するなどユニークな営業方針でしたが利用が伸びず、船の故障も発生したため赤字幅が拡大してしまったようです。会社はこのまま撤退ではなく瀬戸内国際芸術祭2013にあわせて再開したい意向のようです。
高松-小豆島間は四国フェリーをはじめ他社の高速船もありますので大きな影響は出ないと思われます。
[JR江差線の末端区間に廃止話]
道南にあるJR北海道江差線のうち、末端の木古内~江差間に廃止話が浮上しています。木古内から函館寄りは青函トンネルとつながっているため電化されたのですが、末端区間はディーゼルカーで細々と運行が続けられており、JR北海道では最も利用の少ない区間だそうです。
青函トンネルに新幹線を走らせることにより江差線の全線が第三セクターに譲渡されるため、この区間を廃止してバスに転換する話が持ち上がっています。沿線市町村には2014年春に廃止しバスに転換するとの話が入っている模様です。
このほか先月下旬に着工された北海道新幹線の完成後にJRから分離される函館~小樽間のうち、貨物列車の通らない長万部~小樽間については将来赤字が避けられず、沿線町村の中には負担を嫌って廃線を主張するところもあるようです。
北海道では無人の原野に国鉄線や高速道路を建設しては大赤字のパターンを繰り返してきましたし、北海道エアシステムも依然経営危機にある中で北海道新幹線が本当に必要なのか地元でも疑問が持たれているようです。