9/15(土) 大島→利島(続き)
片づけてウスイゴウを出発し15時に利島館に到着しました。利島館は島で唯一の旅館(あとは民宿が数軒)で、豆腐の製造販売も行っています。旅館とはいえ民宿との差はなく、料金も同じです(伊豆諸島の民宿は協定料金なのかどこもほぼ同じ)。
豆腐は毎日作っているわけではなく、小売りができるのは「豆腐あります」の看板が出ているときだけみたいです。利島のように小さい島では1人でいくつもの仕事を兼ねていることが多く、例えば利島館のすぐ近くにある民宿「かおり荘」は商店とティーサロンも兼ねています。
宿に荷物を下ろしバッテリに充電をかけておきます。都会のホテルみたいに外出時にオートで電源が切れるなんてことはないので部屋を空けている間も充電されてゆきます。
利島の集落は平地がなく、島の中でも比較的緩やかな北向きの斜面に段々になって存在しています。道は急で狭いので車の場合は島民ルールで一方通行になっているらしいんですがよく分かりません。一応集落内には地図が整備されているので観光客にも商店や宿などの場所が分かりやすくなっています。
たったこれだけで収まるような小さな集落です。
集落の商店を覗いてみました。売っている物は非常に少なく、店の外の自販機で飲み物を買って宿に戻りました。 ちなみに利島ではパンは貴重品で、食事にと思っても売り切れていることが多いようです。パンは本土から持ってゆきましょう。
バッテリが少し充電されましたので7MHzのQRVに出かけます。
集落から港に向かう途中に「海の歴史広場」という公園があります。ここには「しらゆり丸」というはしけが保存されています。
伊豆諸島では昭和の初めに大島の岡田港に桟橋が完成したものの、他の島では桟橋の整備が遅れ、利島港に至っては1980年頃まで桟橋がない状態でした。港の脇にある前浜からしらゆり丸を出し、沖合に停泊した客船との間で人や物の受け渡しをやっていたそうです。
誰も来そうにないのでここで設営です。16時前に空き周波数を見つけスタートさせました。twitterで周波数を公開するとわーっとパイルになってきました。きましたね~
利島からのQRVは少ないため「利島ファーストです」「1エリアで最後まで残っていた利島とQSOできました」という方も少なからずおられます。朝からの50MHzとの2バンドという方もおられます。東京都なんですけど超レアなんですよね・・・
青ヶ島みたいに荷物の別送が必要な訳でもないし、御蔵島みたいにイルカの客と宿の取り合いになることもないんですが利島は渡島が難しい島なのは確かだと思います。
夕方ですから1エリアから西が中心で6エリアなど遠くの局も聞こえます。福岡の各局には事前に連絡を入れていたのでQRVを待ってくれていたようです。有り難い限りです。
バッテリはまだ持ちそうですが日が暮れてきました。街灯は壊れたままで日が暮れると片づけすらできなくなるため17時30分で終了としました。最後に「明朝夜明けから再度出ます」と宣言し終了しました。片づけて宿に引き上げましょう。延々パイルが続き、1.5時間で93局でした。62QSO/hなんで7MHzにしてはいいペースですね。
夕食はもちろん魚料理になります。今日は自家製豆腐を使った揚げ出し豆腐も出てきました。なかなか濃い味の豆腐でおいしいです。
夕食とお風呂のあとで窓から430MHzの1/2λホイップを突き出す形で430MHzに出てみます。残念ながら誰にも呼ばれなかったので諦めて寝ます。酷使されたバッテリを充電しながら寝ましょう。窓は開けっ放しなんですが湿度が高く蒸し暑いです。
本日は7MHzで93局、50MHzで86局、430MHzで1局の計180局でした。4年前の初日は181局でしたのでほぼ同じペースですね。明日も頑張りたいと思います。