3/3(日) 福岡市内→長洲→熊本市内→熊本空港→伊丹
今日は第12回西日本ハムフェアーに行ってみましょう。会場は長洲町にあるジャパンマリンユナイテッド有明工場です。
以前にご紹介した通り造船会社の経営統合により日立造船→ユニバーサル造船→ジャパンマリンユナイテッドと社名が変更されています。ジャパンマリンユナイテッドとしては今年1月に発足したばかりです。
長洲へは鹿児島本線の長洲駅が最寄りです。この近辺は九州新幹線の開業で在来線の特急がほとんど廃止され、今は1時間に1~2本ある普通か快速しか使えません。九州新幹線は鹿児島まで短い距離で結ぶために鹿児島本線のルートを半ば無視しており、以前からあった在来線の主要駅に新幹線の駅が併設されているのは久留米・熊本などに限られます(羽犬塚なんか新幹線の高架下に駅があるのにねぇ)。このため新幹線から在来線に乗り換えて長洲を目指すことは難しいようです。
以前ご紹介した博多からの電車乗り継ぎ候補から開場ギリギリに到着でき所要時間が少し短い博多07:34発のパターンを選びました。
定宿は天神なので地下鉄で博多に到着。7時34分発の快速荒木行きに乗ります。この電車は途中の二日市で普通熊本行きに接続します。ところが快速の方が快適な車両だったので久留米まで快速で先に行くことにしました。
久留米に到着。九州新幹線の開業で駅が建て替えられました。この快速は次の荒木止めですし、久留米の駅が新しくなってから降りたことがなかったので降りてみましょう。
改札の外に「地場産くるめ」という筑後地方の地場産品を売るお店がありました。この時間から店を開けているようです。久留米かすり・ラーメンなどが置かれていました。水量の豊富な筑後川があって筑後の日本酒には定評があるのですが、重くなるので断念しましたHi
少し時間を潰して先ほど二日市で追い越した熊本行きに乗り換えです。大牟田や荒尾を過ぎて長洲に到着です。長洲は特急停車駅とはいえコインロッカーや売店はなく、少々素っ気ない駅です。やってくる電車が少ないので施設を持て余しているようにも思えます。
南口からまっすぐ歩いてゆきます。会場に着くとちょうどオープン後の時間でした。
会場内を見て回ります。人が多くて前に進むのも一苦労です。それでもいつもQSO頂いている九州の皆さんがたくさんおられ挨拶回りになりました。あ、画像奥のステージにも販売ブースがありました。ステージを踏み外すと怖いのですが面白そうな物を売ってました。
挨拶回りの傍ら出物がないかチェックします。430MHzのハンディ機用リニアとかあれば欲しいので探してみますが・・・残念ながら見つからず。昔のトリオマークが入ったリグとかはあるんですけどさすがに必要ないので買いませんでした。
ちょっと目を引いたのは144MHz用の10Wリニア、同じく144MHz用の受信アンプ、ピコ21なんかでした。
アンテナはCL6DXの中古が出ていたのが目を引きました。あとはどこでも出てくるデルタループくらいです。デルタループは部品点数が少なくて材料費が安いから利益になるし、確かに高性能なんでこういう場ではよく見かけます。ただトップヘビーで支点にかかる荷重が大きくなりすぎ、強風時の運用に難があります。21MHzとか28MHzの軽いショートブーム八木とか作ったら売れると思うんですけどどこも売り出しませんね。部品点数が多くなるから嫌がるんでしょうが売れると思うんですけどね。
ジャンク市や展示だけでなく、お弁当やカレーなどの食品、特産品の販売なんかがあるのも特徴のようです。ジャパンマリンユナイテッド有明工場の陶芸部も作品を展示販売していましたし、中にはジャンク品と一緒に自宅で取れたと思われるハッサクを売っているブースもありました。
会場が意外と狭いのでスペース配置に苦労されているように見えました。
もちろん講演なんかもあり、移動運用で有名なJO2ASQ局が講演をされたようです。ASQ局は6エリア在住ではないはずでゲスト講師じゃないかと思います。短縮コイル+可変タップでマルチバンド化した「釣竿ホイップ」というアンテナで有名な方です。
私は5Wで移動運用をやってきた時代があり、アンテナの効率とタフネスさ重視でダイポールを使いますが、考え方は人それぞれなんで非常に興味深いです。どれが正解でどれが不正解ってことはなく、個々人の移動スタイルに合ったアンテナであればそれでいいと思っています。講演を聞いてみたかったのですが飛行機の都合で断念しました。
あと是非参加してみたかったのが造船所の見学です。船好きとしては非常に嬉しいですHi 最初の10時発の案内があり、列に並んだら何と私で1回目は一杯となりました。その後かなりの数の方を断っていましたので人気みたいです。
このマイクロバスなので定員が限られているみたいです。工場内に向け出発です。
船の建造能力は造船所によって違うため、例えば大型フェリーなら三菱重工下関、小型高速双胴船なら大阪の三保造船所など造船所によって得意とする分野が決まっています。このジャパンマリンユナイテッド有明工場が得意としているのは大型タンカーや貨物船で、この分野では世界でも有数だとされています。
工場内では20万トンとか30万トンの船を建造中です。ブロック工法と言って船体をいくつものブロックに分けて作り、それを電気溶接して組み立ててゆきます。それにしても1つ1つのブロックがでかいです。
この辺は主機関付近でしょう。いろんなパイプが見えています。大満足でした。
見学から戻ったらもうめぼしい物はほぼ売り切れていました。電車が少ないのでそろそろ引き上げましょう。
帰りは長洲駅から熊本駅経由で熊本空港に行き、14時55分発の伊丹行きJAL2386便に乗ることにしています。伊丹-福岡便は午後の便がなく、19時台まで待つのも大変なので午後便のある熊本空港から帰ります。福岡発伊丹行きの午後の便は増便される予定ですが今回はまだ増便前でした。
長洲からは30分少々で熊本に到着。熊本駅から空港までリムジンバスがあるのですが、今回は肥後大津駅までJRで行き、そこから「空港ライナー」というタクシーに乗ります。
乗り継ぎ時間を活かして熊本の駅ビルでお昼を食べましょう。
熊本名物の太平燕です。春雨の五目チャンポンで、熊本では学校給食でも出てくるポピュラーな料理だそうです。太平燕も旨かったのですが、お冷やがすごく旨かったです。熊本市の水道は100%阿蘇山系の地下水でまかなっているためミネラルウオーター顔負けの高品質らしいです。
時間になりましたので豊肥線の肥後大津行きに乗りましょう。35分で肥後大津駅に到着。駅前にくまモンのラッピングがしてあるジャンボタクシーがいました。これが空港ライナーのようです。乗客は4人でした。
熊本空港は熊本市内から距離があり、これまでも短絡する道路を作ったりとアクセスの改善が図られていますが、市内で渋滞に巻き込まれることもあって定時運行の確保が難しいようです。そこで肥後大津駅と空港の間をタクシーで結び、JRと接続させることで新たなアクセス手段にできないか考えているようです。空港から肥後大津駅までは12分だそうです。
肥後大津から熊本駅までが約35分なので空港リムジンバスの50分とどっこいどっこいの勝負ですね。ただ熊本の中心は交通センターや通町筋付近ですから新幹線など熊本市外のお客さんを取り込もうとしているようですね。
空港ライナーは熊本県の社会実験として行われており、何と無料。しかもほとんどの発着便に接続するという便利なものなので使ってみることにしました。なお、この社会実験は3月末までとのこと。
12分で熊本空港に到着。JAL2386便に乗ります。チェックインの前に売店をチェックしたら今まで見たことのないくまモングッズがあるわあるわ。さすがお膝元だけあってくまモンだらけです。博多駅や福岡空港では見たことのないくまモン焼酎とかもあって思わず買ってしまいました。チェックインを済ませて荷物を預けました。
搭乗口まで行ったらすぐ近くに全日空の787が留置されていました。
あとで調べてみたら高松空港緊急着陸事故により787の運航が全面停止になり、当日熊本空港に駐機していたこの機体が羽田に帰れず取り残された状態になっているようです。羽田への回送すら許されないため留置状態で、エンジンにはカバーが掛けられています。
787の運航再開にはまだ時間がかかるでしょうし、再開しても当分は乗客が避けるでしょうから機体にこれ見よがしに787と大書したことはかえって仇になるんだろうな、と思っています。
そんな787を横目に乗り込むのは・・・またまたCRJ200ですかぃ。狭いので嫌いなんですが致し方ありません。ちなみにこの便も満席でして、50席というのは少なすぎる気がします。
熊本空港は福岡や伊丹と比べると発着便数が少ないため待つこともなくすぐに離陸しました。1時間で伊丹到着。手荷物を受け取って帰宅しましょう。
今回初めて出かけた西日本ハムフェアーですが、なかなか面白かったです。アマチュア無線のみならずいろんなジャンルも出展していますから見て回るには楽しいお祭りだと思います。
今年のように3月に3連休が来ない年はまた訪れてみたいと思います。来年は3月に3連休(3/21~23が連休)となりますので、3連休を使って離島から移動運用にしたいと思います。