琉球エアーコミューター(RAC)が使用しているDHC-8型機5機全てを更新することを決めたようです。国から75%、沖縄県から25%の補助を受けるとのことで、更新は2015年以降となる見込みです。
現在RACは上の画像のDHC-8-100(39席)を4機、DHC-8-300(50席)を1機使用しています。このうち100型機は1997年から導入され、今年で17年となります。既に生産が打ち切られており、今後の整備費用がかさむと予想されることから更新を決めたようです。
新しい機材については50席のプロペラ機になるとのことであり、具体的な機種は今月末に発表されるとのこと。
世界的に見てプロペラ機のラインナップは縮小傾向にあり、現在は
20席前後 Do228NG
45席前後 ATR42
70席前後 ATR72, DHC-8-400
くらいしかありません。中国のMA60もあるんですが安全性に大きな欠陥があるとされ、日本では絶対に就航できないでしょう。ということでヨーロッパ製ATR42の最新型ATR42-600ではないかと考えられます。というかこれしか選択肢がないでしょうね。
RACで1機だけ活躍しているDHC-8-300は2007年の就航でしたから10年くらいで引退となります。まだ老朽機ではないんですが、ATRとは操縦資格を共通化できないので引退なのでしょうね(DHC-8-100と300とは操縦資格が共通だそうです)。
300型機は就航から7年しか経っていませんがこちらも生産が打ち切られており、操縦資格が100型と共通であったことから割を食ってしまったようです。
RACはJTAから移管された離島路線を多く抱えており、特に久米島・与那国などでは満席のケースも増えています。39席の100型では十分な輸送力を確保できなくなってきたことも更新の理由だろうと思われます。
国内でDHC-8-100~300を使用している航空会社は天草エアラインとオリエンタルエアブリッジの2社が残っていますが、いずれもATRへの更新を決めており間もなく国内からは消えるようですね。