JF4CADの運用日誌2.5

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東京メトロ銀座線御朱印巡り①

2018-12-07 | 御朱印めぐり
今回は東京メトロ銀座線のうち旧東京高速鉄道の区間(渋谷-新橋)を新橋から巡ってみたいと思います。

銀座線は1927年に早川徳次が率いる東京地下鉄道により「東洋初の地下鉄」として上野-浅草間が開業したのが始まりです。当時浅草は映画や芝居、演芸など娯楽施設が集まり賑わっており、物珍しさもあって地下鉄は大盛況だったそうです。その後1934年に上野から神田・日本橋・銀座を経由し新橋までを開業させます。

一方渋谷から新橋を目指したのが別会社の東京高速鉄道です。こちらは東急の総帥・五島慶太が関与した「東急の別働隊」で、玉電ビル(現在の東急百貨店東横店西館)の3Fに設けられた渋谷駅から赤坂見附を経由し新橋で東京地下鉄道に乗り入れることを目指して建設を進めました。

「強盗慶太」とも揶揄された五島はさらに東京地下鉄道の株を買い漁ることで早川の追い落としを図ります。早川派と五島派が同じ日に別々に株主総会を開こうとするなど対立が深刻化、鉄道省が仲介に入り早川派・五島派双方が手を引くことで決着が図られます。しかし五島は1939年に新橋駅から浅草方面への乗り入れに成功、現在の銀座線を成立させ仲介を反故にして実権を握ります。

顔に泥を塗られる形となった鉄道省は1941年に戦時体制を口実に五島から地下鉄を取り上げ、その際発足したのが「帝都高速度交通営団(営団地下鉄)」です。もっとも五島も政治力を発揮し小田急や京王、京急などを東急に組み込むことに成功しており、地下鉄を手放すことなど些細なことだったのでしょう。営団は戦後も国鉄や東京都が出資する特殊法人として残り、2004年に東京メトロが発足し現在に至ります。


旧東京地下鉄道の区間は湯島天神(末広町)・摩利支天徳大寺(上野広小路)・浅草寺(浅草)など御朱印・御首題を頂ける寺社が多いのですが、大半が港区内を走る旧東京高速鉄道の区間はどうなるか、見て行きたいと思います。

それでは建設方向とは逆の新橋駅からスタート。新橋駅近くには御朱印でおなじみの烏森神社がありますが以前頂いていますのでパスして進みましょう。新橋の次が虎ノ門です。

虎ノ門駅近くには金刀比羅宮があります。

1660年に丸亀藩主の京極高和が高輪の江戸藩邸に地元讃岐の金刀比羅宮を勧請、1679年に藩邸の移転とともに虎ノ門に移り現在に至ります。参道は境内に建てられたオフィスビルの虎ノ門琴平タワービルの下をくぐる形で、いかにも都心の神社ですね。

本家みたいに石段を上らなくていいので有り難いです。

金刀比羅宮の御朱印です。

そういえば同じ港区の東海汽船本社には金刀比羅宮の神棚があるそうですし、ドック入りで瀬戸内海を航行する際に流し樽を奉納しているようです(ブラタモリの琴平の回で東海汽船の社章が入った流し樽が確認できます)。こちらの金刀比羅宮から御札を頂いているのかも知れませんね。


乗り直してお隣の溜池山王で下車します。日枝神社があります。山王祭の神社としても知られています。

先日大津の坂本でお参りした日吉大社を分社した神社ですから、特徴的な鳥居も同じです。

創建年代は不詳ですが1657年の明暦の大火後にこの地に移り、江戸城の裏鬼門を守る役割を果たしています。今なお首相官邸など日本の中枢を守っています。

日枝神社の御朱印です。


少し歩いて赤坂見附周辺から。日曜ですと人通りが少ないので楽に回れます。

赤坂不動尊です。正式な名前は真言宗智山派の威徳寺です。1600年の創建で、紀州徳川家の菩提寺だそうです。本尊の不動明王は伝教大師が彫ったと言われています。オフィスビル然としたいかにも都会のお寺という感じですね。昨年完成したばかりとのこと。

こちらは御府内八十八ヶ所霊場75番となっており御朱印を頂けます。1階の受付で来訪目的(参拝と御朱印)を告げると案内してもらえます。1Fが本堂で、お参りを済ませたら2Fの事務所で御朱印を頂けます。「エレベーターをお使いください」とのことで、ホントにオフィスビルですよね。

赤坂不動尊の御朱印です。


246を渡って豊川稲荷

愛知県にある豊川稲荷(妙厳寺)の別院です。愛知と同じく曹洞宗の寺院です。「大岡越前守」として知られる大岡忠相が自宅に豊川稲荷を勧請したのが始まりで、1828年に豊川の妙厳寺が大岡邸の一部を借り受ける形で別院としています。1880年に赤坂一ツ木から現在の元赤坂に移転しています。

旗本だった忠相が大名に出世したことから出世の御利益があるとされ、また時代劇で大岡越前を演じる俳優さん(今だとジャニーズの東山さんですね)も参詣しているそうです。

間違って参拝している方が多かったのですが豊川稲荷は「お寺」です。狐がくわえているのはお経だと言われています。

豊川稲荷の御朱印です。


後半、渋谷を目指して進みたいと思います。続きます。
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