Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

クラシックコンサート:ルガンスキー(ピアノ)@Concertgebouw(アムステルダム)

2013-07-05 09:59:48 | Concert
7月になり、夏が来ると、アムステルダムのコンセルトヘバウは、サマーコンサートの季節になります。コンサートホール内も夏のフェスティバルの装いに…(写真)。冠スポンサーは、Robeco。この会社はオランダの歴史ある証券会社なのですが、最近オリックスが買収しました。
話がそれましたが、サマーコンサートの期間、少しお手ごろな料金でコンサートを楽しむことができます。観客には観光客も多く、冬場とはちょっと観客層が違うなと思うことがあります。また、この夏期間のコンサートは開始が20時からで、通常は20時15分なので、注意が必要です。今回、私は20時15分のつもりで出かけていて、かなりぎりぎりでした。
され、今回は、Nikolai Lugansky(ニコライ・ルガンスキー)のラフマニノフのピアノが聞きたくて買ったチケットでした。
オーケストラはNationaal Orkest van België(ベルギー国立管弦楽団)で、指揮はAndrey Boreyko(アンドレイ・ボレイコ)。
演目は、
ワーグナー - Vorspiel ( 'さまよえるオランダ人'から、 WWV 63)
ラフマニノフ - ピアノ協奏曲第二番 op. 18
ベートーベン - 交響曲第三番  op. 55 'エロイカ'
でした。
ルガンスキーは、ラフマニノフが得意ということもあり、すばらしい演奏でした。ついつい先日聞いたアレクサンダー・ガヴリリュク(Alexander Gavrylyuk)と比べて見てしまったのですが、ルガンスキーは見た目もすらっとしていて格好よく、演奏もクールに美しく弾いていながら、パッションを感じさせます。アレクサンダー・ガヴリリュクは、内田光子のように、演奏に魂を込めるように、顔の表情がとてもエモーショナルに変化します。ルガンスキーのほうが知的な華麗さがあって、ロシアって感じがします。ピアノ演奏自体の良さは私にはなんとも判断がつけられないのですが、今回は、指さばきがすべて見える席で見ることができ、演奏そのものを心ゆくまで堪能することができました。現在42歳くらいかな、円熟味がでてきて、とても見頃かもと思います。
ルガンスキーは、コンセルトヘバウで毎年お目見えし、オランダではよく見ることができます。私も以前に見たことがありました。
コンサートが終わってからも、頭の中では、ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番が鳴り続けました。
夏のコンサートの間、休憩時間に「Sushi&Bubbel」というお楽しみがあります。これ用のチケットを買わなければいけないのですが、コンサートのチケットを買ったときに一緒にクリックしていました。休憩時に、サマーカフェというガラス張りのカフェへ行き、すしとシャンパンを楽しむことができます。おすしは、一人あたり2個。まあまあのお味でした。でも、私はアルコールはほとんど飲めないし、休憩時なので、あまりゆっくりとはしていられないし、いまひとつでした。シャンパンが好きな人にはいいかも。
夏のコンサート、まだ何枚かチケットを買っているので楽しみです。
体調は良好です。オランダも気温が25度を超え、夏到来です。うれしいです。