猪瀬直樹著「ミカドの肖像」を読了。
800ページを超える、読み応えのあるノンフィクション。1986年に書かれたものですが、まったく色あせない内容で、とても興味深く読むことができました。
ベルギーのバンドMikadoへのインタビューからはじまり、海外で人気のゲームMikadoの話が混ざり、海外で長年人気のオペレッタ「The Mikado」についての話が絡みます。どうして、これらにミカドという名がついたのかを調べるために著者は海外取材も行って、探っていきます。
Mikadoといえば、こちらではポッキーと類似のお菓子の名前がMikadoです。これは、ゲームのMikadoが細い串状のものを使うゲームなので、その棒とよく似ていることからつけた名前なのでしょう。
この本には、なぜ明治天皇の肖像写真が欧米顔をしているかについての考察もあり、その原因に大きくかかわっているのが、当時紙幣に肖像を入れるのに銅版画の技術が必要で、そのために招聘した外国人技術者エドアルド・キヨッソーネでした。彼は、多数の日本美術工芸品を収集し、死後、その美術品は故郷イタリアに送られて、現在美術館になっています。
ここで、以前、ロッテルダムのWereldmuseumに「SAMURAI」展を見に行ったときに、出展されている多くの鎧やかぶとがイタリアの聞いたことがない美術館からのもので、不思議に思ったことを思い出しました。ああ、あの展示物はこのエドアルド・キヨッソーネの収集物からなるイタリアのジェノバにある美術館(エドアルド・キヨッソーネ東洋美術館)から来ていたのだなと、納得することができました。この本を読むまでは、この人物のことをまったく知らなかったので、読んで、知識がつながって、うれしく感じました。
また、プリンスホテルが旧皇族の跡地に建っており、西武の堤一族がどのようにして土地を買い、今の繁栄を築いたかについても書かれており、いろいろと多岐にわたるテーマが絡み合った一冊ですが、一応、天皇、皇族、ミカドという点で収斂され、とても面白かったです。
同著者の別の本も読んでみようと思っています。日本の明治以降の歴史には、自分が知らないことが多すぎるなあと感じています。
体調は良好です。
800ページを超える、読み応えのあるノンフィクション。1986年に書かれたものですが、まったく色あせない内容で、とても興味深く読むことができました。
ベルギーのバンドMikadoへのインタビューからはじまり、海外で人気のゲームMikadoの話が混ざり、海外で長年人気のオペレッタ「The Mikado」についての話が絡みます。どうして、これらにミカドという名がついたのかを調べるために著者は海外取材も行って、探っていきます。
Mikadoといえば、こちらではポッキーと類似のお菓子の名前がMikadoです。これは、ゲームのMikadoが細い串状のものを使うゲームなので、その棒とよく似ていることからつけた名前なのでしょう。
この本には、なぜ明治天皇の肖像写真が欧米顔をしているかについての考察もあり、その原因に大きくかかわっているのが、当時紙幣に肖像を入れるのに銅版画の技術が必要で、そのために招聘した外国人技術者エドアルド・キヨッソーネでした。彼は、多数の日本美術工芸品を収集し、死後、その美術品は故郷イタリアに送られて、現在美術館になっています。
ここで、以前、ロッテルダムのWereldmuseumに「SAMURAI」展を見に行ったときに、出展されている多くの鎧やかぶとがイタリアの聞いたことがない美術館からのもので、不思議に思ったことを思い出しました。ああ、あの展示物はこのエドアルド・キヨッソーネの収集物からなるイタリアのジェノバにある美術館(エドアルド・キヨッソーネ東洋美術館)から来ていたのだなと、納得することができました。この本を読むまでは、この人物のことをまったく知らなかったので、読んで、知識がつながって、うれしく感じました。
また、プリンスホテルが旧皇族の跡地に建っており、西武の堤一族がどのようにして土地を買い、今の繁栄を築いたかについても書かれており、いろいろと多岐にわたるテーマが絡み合った一冊ですが、一応、天皇、皇族、ミカドという点で収斂され、とても面白かったです。
同著者の別の本も読んでみようと思っています。日本の明治以降の歴史には、自分が知らないことが多すぎるなあと感じています。
体調は良好です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます