5月19日午後、旧山県有朋の別荘だった無鄰菴へ行きました。此処に植治(7代目小川治兵衛)の作った水の庭があるのです。
庭の中央には石で縁取られた蛇行した浅い川が流れていて、庭を囲む多くの木々との間に芝生が張られている、廻遊式庭園です。明治半ばに芝生をはるなんて、和洋折衷の魁なのかな。
浅い川の所々に飛び石や石の橋が架かっていて、アヤメが植えられていました。川の小石もデザインの一つなのでしょうけど、これがなんとも自然な感じで、私など、懐かしさいっぱいです。
奥は広い浅瀬になっています。石と所々の草地が、里山をイメージさせる憎い演出です。
透き通って綺麗な水の上を、モミジの新葉が一枚、ユラユラと流れて行きました。水音も心地良い。
一番奥に三段の滝がありました。此処には力強い水音が響いていました。源泉ですね。
池の前の入り口の脇にある東屋でお抹茶をいただきました。お菓子は「真盛豆」という黄な粉を固めたような甘すぎないボール状のお菓子。お抹茶は少し苦め。
この庵の窓ガラスはゆがんでいましたから、きっと当時の手作りガラスのままなのでしょう。
併設の洋館は、当時伊藤博文や桂太郎、小村寿太郎などと会議を行った、こちらも歴史ある建物。壁の日本画がレトロです。
石の庭を見た後に水の庭を見たら、なんだかホッとしました。なるほど・・・
硬いものと柔らかいもの。対照的な二つの庭ですが、どちらにも心惹かれる私です。
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