うの華3 53
思わずゾ―ッとした。きっと私の顔も青ざめていた事だろう。すかさず寝室に戻ろうとした私の足は、竦んで動けなくなっていた。 困ったと思ったが、身動きできないのだから致し方ない。そこで......
今日は長袖では暑いくらいでした。夜になって雨が降り出し、明日は涼しくなりそうです。
最近はこちらのコロナの波も落ち着いて、連日買い物に行く事が多くなりました。こんな時、以前は母の所へ差し入れにしようと考えて、何れにしようかと店頭に並んでいる季節の果物を眺めていました。その内手に取って物色です。また、普段は母の好物を安価な時に買い求めたりしていました。そうしてそれらを母の所へ持って行くのが楽しみでも有りました。
現在、高齢になった母は食べられる物が限られてきました。以前の様に何でもパクパク、持って行く食品は何でも良い、という訳に行かなくなってしまいました。そこではたと気付きました。私にとっての1つのショッピング分野、1つの買う楽しみが無くなってしまった、という事に気付かされた訳です。一抹の寂しさが私の胸に去来しました。
が、『まぁいいわ、その分お金を使わなくなったから。』と、直ぐに思い返しました。近年は何時も、母には良さそうな物を選んで持って行きました。それらは今迄家で普段食べなかったランクの物です。なので、私はそう内心呟いたのでしょう。
ここでくるりと向きを変えると、私はそれらの売り場を後にしました。経済、経済、…そんな物なのかもしれない。と、気持ちの上である程度の割り切りをする。そんな自分の心情の変化を感じています。
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