20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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ローズガーデン

2008年05月19日 | Weblog
 今日は秩父の母のところへいって、その足で従姉妹の車で従姉妹の家にお邪魔してきました。
 彼女の家はもうかれこれ15年以上も、ご主人と老後の楽しみにとご自宅のお庭の250坪あまりをイングリッシュガーデンにしています。
 個人のご自宅でありながら、その見事さからいつしか秩父では有名になってしまいました。今日も私がお邪魔しているあいだに、何組もの方が「拝見させてください」と見学に訪れていました。
 バラの見頃は来週あたりだそうです。この時期になると1000人以上の人たちがバラを見学に訪れるそうです。
 今日は残念ながら、まだ二分咲きでした。
 ローズガーデンといってもバラだけのお庭は、すごくつまらない空間になるので下草を植え、みどりのグラデーションにするです。そんなとき活躍してくれるのがカモミール。お庭がやわらかな雰囲気になるそうです。

 

 近頃では、そんな他の花々と共存できるバラが人気のようです。
 いわゆるお花屋さんで売っているような、つんと上を向いてひとり、咲き誇っているようなバラはどうしても浮いてしまい、他の花たちとの風景に溶けこめないのだそうです。そこで他の花たちと協調でき、バランスのとれ、しなやかに語りかけてくるようなオールドローズと呼ばれる4000年~5000年くらい前のバラが人気だそうです。
「小さなバラだったり、しわくちゃのバラだったりしてるのに、女の人たちは、かわい~いって」
 いまどきは、バラの世界でも他者とうまくやっっていける、いわゆる「空気の読めるバラ」が人気なのだそうです。
 けれど男性の美意識は、そんな時代にあっても、美しく気高い、ひとり咲き誇ったようなバラではなく「薔薇」がお好みとか。
 なんだか人間の世界を界間みているようで、おもわず笑ってしまいました。 
 
 
 また、イングリッシュガーデンをやるなかで一番大事なことは、肥料をあげることだそうです。
「花たちは、必ず愛情に答えてくれる」 
 そんな熱い信条をお持ちの従姉妹夫妻は、秋には、春から夏に美しい花を咲かせて楽しませてくれたお礼にと、バラたちに丁寧に「お礼肥い」をするそうです。
 
 庭に立っていたら、どこかで鴬が鳴いている声がしました。
「鳴き真似をしてみて」
 従姉妹に促され
「ホーホケキョ」
 おもわず鳴き真似をしたら、すかさず、どこから「ホーホケキョ」とお返事が。
「鴬って、鴬色ですごく不細工な鳥なの。あんまり姿を現さないで、いつも緑のどこかで鳴き声だけしてくる。でもこっちも鳴き真似をすると、必ず答えてくれるから、ほんとは寂しがり屋なのかもしれないわね」
 
 自然と思いきり対話して、花々からエネルギーをいただいて、おいしい空気をたくさん吸って。
 いい一日でした。
 ☆『園芸ガイド』でも紹介されていますが、秩父近隣にお住いの方はお気軽にお越しくださいとのことでした。
 秩父市山田1895-1

コメント (4)
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