買い物にいく途中にある公園の水辺です。
毎年、夏になると、この水辺にカワセミがやってきます。
ところが今年の夏は見かけません。
カワセミはスズメのような小さな鳥です。止まり木から池に餌をみつけると、長いくちばしを向け急降下で飛び立ちます。その瞬間、息をのむような美しい瑠璃色の美しい羽を羽ばたかせ、きらきらと水しぶきがたちます。
その瞬間を見たいがために、カワセミを見かけようものなら暑いのも忘れ、木陰に佇むはめになります。
カワセミは夏の季語です。けれど、春にもこの水辺にやってきます。
いつだったか、鳥の生態に詳しい作家のKさんにそのあたりのことを伺ったところ、「カワセミは、一年中いる鳥だよ。夏の鳥ってわけじゃないよ。たぶんその水辺に巣があるんじゃないかな」とのことでした。
では一年中いる鳥を、俳句の歳時記では、なぜ夏の季語に選んだのでしょう。
翡翠のように美しい瑠璃色の羽が、夏の空に映えるからでしょうか。
そんなことを考えながら、なぜか、この夏は見かけることのないカワセミお気に入りの水辺を、なにか物足りないような、ぽかんとした気持ちで眺めていました。
あたりの雑木林は今日も、蝉時雨。
毎年、夏になると、この水辺にカワセミがやってきます。
ところが今年の夏は見かけません。
カワセミはスズメのような小さな鳥です。止まり木から池に餌をみつけると、長いくちばしを向け急降下で飛び立ちます。その瞬間、息をのむような美しい瑠璃色の美しい羽を羽ばたかせ、きらきらと水しぶきがたちます。
その瞬間を見たいがために、カワセミを見かけようものなら暑いのも忘れ、木陰に佇むはめになります。
カワセミは夏の季語です。けれど、春にもこの水辺にやってきます。
いつだったか、鳥の生態に詳しい作家のKさんにそのあたりのことを伺ったところ、「カワセミは、一年中いる鳥だよ。夏の鳥ってわけじゃないよ。たぶんその水辺に巣があるんじゃないかな」とのことでした。
では一年中いる鳥を、俳句の歳時記では、なぜ夏の季語に選んだのでしょう。
翡翠のように美しい瑠璃色の羽が、夏の空に映えるからでしょうか。
そんなことを考えながら、なぜか、この夏は見かけることのないカワセミお気に入りの水辺を、なにか物足りないような、ぽかんとした気持ちで眺めていました。
あたりの雑木林は今日も、蝉時雨。